今年に入ってから、ジェーン夫妻一家がサンタロサのアウトレットに行くといって家を空けることが多くなった。ラグナのサンタロサといえばタガイタイの入り口、かつての工業団地ブーム、最近の住宅ブームで大きななモールもできているのは知っていたが、わざわざマニラから出かけていくほどのところではない、というのが私の認識だった。彼らは、昼ごろ出かけると、夜の8時過ぎまで出かけっぱなしなのだが、アウトレットでブランド物を安く買えるとしても丸一日過ごすにはかったるいはずだ。
ある日、私も重い腰を上げて同行することになった。マカティの南、約30km、高速道路で30分走るとサンタロサに到着する。ここは、メトロマニラの南のラグナ州にある高級ベッドタウンだが、大規模モールが続々と営業を開始していた。目当てはアヤラモール、そこには高級ブランド品のディスカウントショップが多く、ルスタンデパート系のRED-TAGなどでは70~80%引きという掘り出しものまであるそうだ。広大な駐車場は無数の車であふれ、ほとんどの客はメトロマニラからやってくる中産階級以上の人々で、日本から進出している山頭火ラーメンやかつ空などで高価な食事を楽しんでいる。ユニクロなども出店しているが、メトロマニラ周辺の庶民はモール・オブ・エイシアなど行き、マニラッ子は新鮮な空気と高級かつ格安なショッピングと食事を楽しみにサンタロサへ行くのが最近のトレンドなのだそうだ。
確かにモールを散策する人々は豊かそうでモール・オブ・エイシアを歩いている人々とは一線を画するものがある。そういえば、ジープニーなどの公共交通機関は皆無で、すべて自家用車で家族連れでやってきている。ジェーン一家も紛れも無く高級マニラッ子一家なのだ。そして、これらのマニラッ子はSMモールに足を運ぶことは少ないようだ。
広大な駐車場は高級車で朝から満杯だ
スペイン系財閥アヤラの名を誇らしげに掲げるモール
建物は2~3階の低層で、ゆったりとした緑の空間を確保して、都会の高層ビルの圧迫感はない
さらに子供が走れ回れる遊び場も確保している
KIANも等身大のチェスに夢中だ
モールの奥には子供の遊技場やショーの施設もあり、一日中遊ぶこともできる
夜になれば、若者たちでにぎわうに違いない
アディダスなどのブランド店が軒を連ねる
ナイキのアウトレット
品定めに夢中のアティ・キム
ここはなんと言ってもディスカウントが売りだ
ルスタン系のディスカウントショップ、red.tag(赤札堂)
高級品で有名なルスタンデパートの商品を売っているので、品質は確かだ
私が愛用しているpacsafeのショップ発見、ついに私も書類をいれるバッグを持つ身分になった。中央の空色のバッグの下にあるグレイのバッグを3000ペソ強で購入した
ユニクロは、フィリピンでは高級ブランドの一角を占める
ラーメン屋さんもここでは高級レストランだ
帰りは、夜になってしまったが、サンタロサにはアヤラモールばかりではなく、一帯が大規模なモールで占められていることがわかった