豆辞典 フィリピン人と結婚する


    フィリピンーナは年の差を気にしないので、熟年独身男性にとっては、フィリピンで若い女性とめぐり合って結婚するチャンスが大いにある。二まわり、三 まわりも年の離れたカップルなども珍しくない。もちろん頭のはげた我々を愛してくれるのには、それなりの打算はあるだろう。フィリピーナにとっ て、金と愛はセットだといわれるが、愛の前提として金があるのは、いたし方のないことだろう。それでも本気で愛してくれて結婚してくれるのだからありが たいものだ。しかもフィリピンには離婚という制度はないから、生涯にたった一人の男として結婚を決意してくれるのだ。

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こんなカップルも珍しくない

 しかしながら、フィリピンの結婚生活は日本とは大分様相を異にするので、その辺を十分に認識しておかないと、あとで後悔すること必須だ。その違いは色々あるだろうが下記の3点に要約することができる。

  1. フィリピーナはかかあ殿下である

フィリピン人の家庭は妻中心に動いており、すべての決定権は妻にある。女の子を口説いても、すぐにお母さんに怒られるとか、お母さんの許可が必要と か、決してお父さんの名前は出てこない。家で食事を作るのは亭主、けんかして相手を張ったおすのは亭主ではなくて女房だ。だから、人前で女房を怒鳴ったりした ら、とんでもないことになる。

  1. すべての財産は夫婦共有となる

婚姻後取得した財産はすべて夫婦共有名義となる。たとえ金は旦那が出しても関係ない。取得した財産が婚姻前だとしても、それを証明することは容 易でないので、すべての財産は共有と思ったほうがよい。離婚に至った場合は、どっちに原因があろうが、半分は確実に持っていかれるということだ。だからフィリピンでの生活に必要のない財産は日本において置くことだ。

3. 妻の親族の面倒を見ることは必須である

日本人はすべて金持ちである、少なくともフィリピン人はそう思っている。その日本人と結婚して、玉の輿に乗ったのだから、その親族に恩恵がないはずがないと、妻の親族は当然のごとく、援助を要求してくる。フィリピン人の家族の絆はとてつもなく強いから、妻はそれを断ることなどできるはずがない。なにやかにやと亭主に金を出させることを画策する。その辺は、毅然とした態度で臨むことが大切だ。ということは、できる範囲で最善を尽くすということで、そうでないと妻との仲は早晩冷たくなってしまうだろう。金と愛はセットなのであって、一方では成り立たないものなのだから仕方がない。

その辺の認識と覚悟を持って臨むと娘のような女性との夢の家庭生活もきっと潤いのあるものになるだろう。ところで婚姻手続きだが、簡単なものだ。しか し彼女を日本に連れて帰ろうとなると昨今のジャパユキさんの締め出しから端を発した偽装結婚のあおりで大変な時間と労力を必要とする。詳細は「マニラ生活電話帳の巻末の資料参照)

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教会の結婚式の模様

  1. 婚姻要件具備証明書を日本大使館で取得する。

必要書類は戸籍謄本とフィリピン人婚約者の出生証明書(Birth Certificate、フィリピン国家統計局、NSOまたは市町村役場で取得する)

  1. 婚姻許可証を妻の住まいのある市町村役場で取得する。

必要書類は具備証明書、出生証明書、写真、パスポート。10日間の公示を経て発行される。

  1. 結婚式を行って、神父、裁判官あるいは市町村長に婚姻証書を作成してもらう。

その際、婚姻指輪と印鑑が必要。またスナップ写真を撮っておく。

  1. 婚姻証書を妻の住まいのある市町村役場に登録する。
  2. 日本大使館あるいは日本の自分の住まいのある市町村役場に届ける。

必要書類は婚姻証書謄本(フィリピンの最寄の市町村役場から謄本の形で発行されたものあるいはNSOが発行したもの、翻訳文添付のこと)と出生証明書謄本(翻訳文添付のこと)

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結婚式の入場

とある退職者によると、上記手続きのうち、2~4は婚姻許可証を市役所に取りに行った折、市役所の職員が8000ペソで請け負ってやってくれたそうだ。しかし相手があることですから、実家の近くで結婚式と披露宴をやりたいとか、いろいろ希望があり、そうはいかないかもしれない。しかし法的には、1、2~4、5のたった3つのステップで結婚は済んでしまうのだ。しかし離婚となるとそうは簡単ではないので気をつけてほしい。

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披露宴の模様

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新郎新婦の席は特別席

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