今年は、クリスマスと新年の休みがすべからく土日と重なって、理論的に最も休日の少ないクリスマス・正月になった。そこで、年末も押しせまって、12月26日(火)と1月2日(火)の両方を特別休日とするという大統領令が発行され、それぞれ4連休となった。しかし、これは官庁と学校だけであり、民間企業は、それぞれの会社の判断にゆだねられるとされた。
12月23日(土)通常の休日
12月24日(日)クリスマスイブ(祝日)
12月25日(月)クリスマス(祝日)
12月26日(火)特別休日
12月30日(土)リザールディ(祝日)
12月31日(日)おおみそか(祝日)
1月1日(月)正月(祝日)
1月2日(火)特別休日
例年、クリスマス・正月はビコールの農場に帰るのが慣習となっており、マニラを2週間くらい留守にすることが多かった。キアンも昨年のホリーウイーク以来の農場行きを楽しみにしていた。しかしながら、ママ・ジェーンは、今年はマニラでおとなしくしている、と宣言した。原因は、田舎に帰ると、姻戚一同に大盤振る舞いをしてやる必要があり、昨今の業績不振でその原資がないということらしい。私としては、たまには農場を視察しなければならないと思うのだが、一人で農場ですごすのも辛いものがあり従うしかない。せめてキアンと二人で行きたいとも主張したが相手にされなかった。
マニラにいたらいたで、クリスマス4連休のあと、27、28、29日の平日は、お二人のビザの発行、SRRV申請者の準備、不動産の移転登記依頼、BOCの再認定に関わる準備、銀行ATM交換など、意外と多忙だった。そして、年末年始の4連休は、一転して暇でブログに専念することになった。
我が家の大晦日のご馳走は鉄板焼肉、材料費は500ペソ程度だそうだ、とにかく料理をしなくて良いので手間がかからない
一旦、夕食を終え、夜の12時、再度年越しの食事をとるというのだが、もし私が寝ていたら起こさないでくれと言って部屋にこもった。テレビでは時差のため、ちょっと早めの紅白をやっていた。もともと紅白には興味はないのだが、NHKしか映らないから、選択の余地はない。それよりも、「朝青龍を押し出したら1000万円」に興味があった。スマホで見ようと思ったが有料サイトなのでかなわなかった。朝青龍は日馬富士の暴力問題で最近再び脚光を浴びているが、あの強い横綱の土俵をまた見たいと思う人は多いと思う。朝青龍にせよ日馬富士にせよ、格闘家が暴力問題で追放されるなんて、なんとも解せないところがある。格闘家の頂点に立つものであれば並みの上品な性格を持ち合わせているはずがあるまいと思うのだが。
正月の飾り物は丸い果物と現金、中国風だ
一方、この夜、私が集中していたのが、YAHOOメールのパスワードの回復だ。とにかく、これがわからないと、スマホでYAHOOメールにアクセスすることができない。先日、ためしに入力した連絡用メールアドレス、japandesk@pra.gov.phがOKであったので、ハッキングではなくて、単に私がパスワードを忘れた、という確信があった。それで、思いあたるペットの好物やパスワードを繰り返し入力した。そして、私の新生銀行のインターネット・バンキングで使っているパスワードをいれたら、いつもの「入力したパスワードが違っています」が表示されず、次に進むことができたのだ。おやっと思ったが、苦節一年、ついにパスワードを見つけた瞬間だったのだ。しかも普段使っている別の自分のパスワードという、おでこにつけたメガネを探していたようなものだ。いずれにせよ、声を張り上げたいくらいにうれしかった。
スマホのLINEといい、YAHOOメールがこれからどこからでもアクセスできるなど、通信上の問題をすべてクリアーできた。こうなると最近退職ビザの申請者の減少で不振だった業務も何とかしてやるという勇気がわいてきた。2013年12月、私のブログがすべてGoogleに削除されたときもショックで引退してしまおうとも考えたが、それ以来の難関突破でもあった。
このケーキはママ・ジェーンへの結婚式の4周年記念
そうこうしているうちに紅白に目をやると、安室奈美恵の出番となっている。しかし、出てきたのは見たこともない歌手だ。どこからどうみても安室の面影もなくて、おまけに色白だ。たしか安室は色黒ではなかったのかと、不思議に思い見続けているとやはり安室らしい。14年も紅白を遠ざかっていたそうなので整形か美白処置をしたのだろう。そういえば、黒人のはずのマイケルジャクソンも晩年は色が白くなっていた。
キアンの現金を見る目がちょっとやばい
階下で正月の飾り物の写真を撮って部屋に戻ってきたら、紅白は終わっていて、恒例の「ゆく年くる年」をやっていた。我が家のゆく年くる年に参加するのも億劫なので寝ることにした。しかし、今度は、外の花火の音が本格的になっていて、寝るどころの話ではない。そういえば、マニラで正月を迎えたくない理由の一つとして花火と爆竹で、騒音と煙で往生するのだ。しかし、私には耳栓という武器がある。難聴どころか騒音が苦手な私には欠かせない代物なのだ。
クッキーのフェイントに顔をしかめるキアン
普段なら、農場で数十人の姻戚と雇用者の家族が集まって、クリスマスと新年のイブを祝うところだが、今年は緊縮財政のおり、7人だけのささやかな年越しとなった。
恒例のクリスマス兼年越しパーティ 2016年2月11日
ケーキを抱えてうれしそうなキアン