2週間の農場滞在を終えて、いよいよマニラに帰還する日がやってきた。モンテーロはすでにマニラに帰ってしまっているので、一般の乗合自動車(UV Express)でレガスピ空港に向かった。年末年始の大盤振る舞いで懐がさびしくなったジェーンは、我々だけになると、にわかにけち臭い。
農場訪問の初日と二日目はマヨンが顔を出したものの、その後は、ずっと雨で、最終日になって、やっとマヨンが顔を現してくれた。これはチャンスと、飛行機の中で見たいから、席は右側とジェーンに念を押した。しかし、ボーディングパスをみると左側、ジェーンは、すでに右の窓側は一杯で左しか取れなかったと言い訳を言う。
ところが、飛び立ってみると、通常、旋回して、マヨンの南(マヨンは飛行機の右側)を通過するのが、この日はパイロットの気まぐれか、マヨンをぐるっと回って、マヨンの北側(マヨンは飛行機の左側)を通過したのだ。しかも、快晴でマヨンの絶景が目の前だ。こんなことは過去、一回しかないまれな経験だ。
残念ながら、窓際に陣取ったKIANのおかげで、眼下の農場を見つけることはできなかった、そのあたりの写真を必死に収めた。
KIANもこの絶景に感激かと思いきや、さほどではなく、飛行機が飛び立つとまもなく、お腹がすいたと、カップラーメンを注文していた。
飛行は順調で、40分も経つと、マニラ空港に到着。ターミナル3の目の前は、SKY WAYからターミナルに通じる立体高速道路の建設がたけなわだった。マニラの道路事情も徐々に良くなっていくようだ。