ルセナ/サリラヤのゲストハウス訪問 2011年10月2日


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このブログの最後に出てくるブコパイについて、知らない方も多いと思い、このほどプエルトガレラに行った折に買い求めたので紹介する。断面図は分かりずらいが、生地の間に若いココナッツの実が詰まっている。

マニラの南、約100kmに、ケソン・プロビンスの州都、ルセナという街がある。その少し手前、サリラヤが梅本さんの奥さんの実家で、そこに1へクタールの土地を求め、ゲストハウスを開設した。以前から一度訪問したいと思っていたのだが、今回、梅本さんが5名のお客さんを招待して1週間滞在したので、この折に出かけて行った。ちなみに梅本さんはまだ現役で日本で仕事をしているので、奥さんが日常の運営をおこなっているが、梅本さんはゲストの案内で毎月のようにフィリピンを訪問しているとのこと。

 マニラ見学にいらした一行と日本大使館の近くで落ち合って、早速、昼食をシーサイド・マーケット・レストランでとることにした。ここは以前このブログでも紹介しているが、海鮮食材をマーケットで買って、回りのレストランで調理してもらう、名物の場所だ。この日も、ラプラプ、イカ、カキ、エビ、海ブドウ、ミル貝、チキンなどをたらふく味わったが、かなり残してしまった。材料で買うと出来上がりの量が見当つかず、どうしても買いすぎてしまうが難点だ。しかし、フィリピンはテイク・アウトという手があるから、問題ないが。

 この日のお客さんの一人は飛行機の操縦が趣味で、日本ではなかなか難しいが、フィリピンなら大空を自由に飛びまわれるのではないかと期待している。梅本さんの照会で、私が、現在フィリピン在住の日本人でパイロットのMさんを紹介したが、彼女もこの日、食事に同席した。さらに先日、「フィリピン在住ないしロングステイの退職者」を調査した女子大生の太田さんが、前の日タイから戻ったので、同席して調査の続きをしてもらった。

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 昼食の後、買い物をしたいということなので、モール・オブ・エイシアをさっと周り、民芸品・おみやげ店のバリクバヤンを案内した。マカティにもあるがここマカパガル通りのシーサイド・マーケット・レストランの向かいにも支店がある。ここはマカティよりもはるかに広大で大きな家具類がたくさんおいてある。やはり、おみやげ物はここに限るようで、私も11月の日本出張に備えて孫娘に小さなバッグを買った。

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 そのあと、フィリピンの庶民的な場所を探検しようということでバクラランに向かった。しかし、メインストリートを4列のジープニーが占領し、露店と車の間を多くの人がひしめきあいながら歩かなければならず、ちょっと日本から来たばかりの方々にはカルチャー・ショックのようだった。たしかに、こんなに人出があって名物の場所なのだから、何故歩行者天国にしないのか、行政の考えが分からない。

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 そうこうしているうちに夕方となり、同じマカパガル通りにある、「ラーメン源屋」に向かった。ここは、別途紹介する予定だが、フレンドシップ・ツアーの岩崎さんが絶賛した豚骨ラーメンの店だ。しかし、ほんの2週間くらいの内に店の名前が「麺屋 元気」に変わっていて少々戸惑った。

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ラーメンを食べた後はいよいよサリラヤのゲストハウスに向かったが、約3時間、混んでいれば4時間の工程だ。車はハイエースのバンだが5列15人乗りに、梅本さんの奥さんや従業員、それにガードマンも一緒で総勢14名は少々窮屈だった。

 ゲストハウスのアプローチは少々がたがた道だったが、塀に囲まれた1ヘクタールの敷地内はよく整備されて、ゆったりしている。この日から帰りまで台風ペドリン(17号)の影響でlここに滞在した25(日)夜~27日(火)朝の間はほとんど雨で十分楽しむことができなかった。

 ゲストハウスは素朴な作りで、ホテル並みとは行かないが田園生活をゆったりすごすには十分だろう。パラボラ・アンテナをつけて日本の放送も見れる。しかし、インターネットがないのが残念だが、おいおいと整備していくそうだ。部屋数は4つ、それぞれバス・トイレ・ベランダ付だ。 

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 現在は、梅本さんの知人を中心に紹介しているそうで、3食、マニラからの送迎と案内付で、一部屋(二人)、一泊1万円という価格で提供するそうだ。

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敷地の中央に大きなマンゴの木があるが、そこに小屋を作って食事も取れるようになっている。中は意外と広く、雨でなければ、そこでビールなど楽しみたかった。

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マンゴの木の脇は食堂で、中央に厨房があり、周囲は作り付けのテーブルになっている。食事はここで出してもらえるが、最終日のさよならパーティもここで開かれる。ちょっとテーブルが大きすぎて厨房の周囲に通路がないのが不便ではないかと気になった。

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ここにはヤギ、闘鶏、そして馬が一頭、飼われている。野菜畑は今回農業をしているお客さんが作ったそうだ。

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梅本さんからは、以前から、このゲストハウスの売りをどうするか、何をゲストにアピールするか、という問いかけを受けていた。たしかに周囲にこれといったリゾートもないし、特色がない。ゴルフ場も珊瑚の海も遠い。タガイタイ、アニラオ、ラグナ、マニラなどの観光の基地にするには遠すぎて不便だ。

 そこで私が、ここに来てから提案したのが、ファーム・リゾートというコンセプトだ。山あいの広い土地を生かして、フィリピンのありとあらゆる果物、野菜、そして米を栽培し、さらに豚、鶏、テラピア、ミツバチなどあらゆる家畜を飼育して、自給自足の体制を整える。もちろん有機無農薬栽培をこころがけ、食の安全を志向する。そしてゲストにはファーミングに参画してもらい、自ら収穫したものを料理してもらって食べる、あるいは自ら料理するかたもいるだろう。搾乳用のヤギを手に入れて、チーズやバターを作るのも面白いだろう。

 これらを実現するためには、米の栽培を除けば、現状の1ヘクタールで十分だろう。水田は敷地内にゲストの体験用に用意する程度で、他に1~2へクタールの土地を確保する必要はあろう。東日本大震災の影響で将来食料の確保ということが取りざたされており、梅本さん一家にとっても一石2鳥のアイデアだと思う。

 梅本さんはこのアイデアに飛びついてくれた。まさにここにある土地という資源を有効に活用し、今、日本でもっともホットなニーズに対応できるコンセプトだ。そしてさらにアイデアは続く。孤児院を併設して、日本からボランティアを募集することなども、面白い。フィリピンには保護をしてやらなければならない子供がたくさんいる。しかし、寄付に頼って孤児院を経営したのでは将来破綻することが目に見えている。ファーム・リゾートを孤児の手で運営して自給自足あるいは自活を図るのだ。そうすれば、さらにフィリピンに貢献することになり、まさに一石3鳥だ。

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 最終日、26日(月)は昼からお別れパーティだ。梅本さんの奥さんの友人や姻戚も集まって、大量の料理が用意された。もちろんパーティにカラオケは欠かせない。少々ビールを飲みすぎた私は、3時過ぎに失礼して部屋に行き、寝てしまったが、パーティは延々と夕方まで続いた。夜になって、食事に呼ばれたが、まだまだ腹が一杯で遠慮して、そのまま朝まで寝てしまった。

 帰りにラグナでColette’sというブコパイの店に立ち寄って、皆さん日本へのお土産を買った。ブコパイとはココナッツの果肉をパイに仕上げたものでとてもおいしい。日本にもって帰ると大変喜ばれるそうだ。Colette’sはチェーン展開をしている有名な店で、ここのブコパイは格別だそうだ、一つ150ペソなので、お土産に丁度いい。

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