下痢グスリ、イモジウムの効用 2011年3月27日


フィリピンの薬は即効性があるのでありがたい。日本では認可に時間がかかって特効薬がなかなか巷に回ってこない。フィリピンでは健康保険というものがあ まり機能していないので、医者にかからず、薬局で薬を買って済ましてしまうのが一般的だ。だから、皆驚くほど薬の知識が豊富だ。薬局といえばマーキュリー というほど、薬局チェーンのMercury Drug Storeが市場を席巻している。必ずしもマツモトキヨシのように安売りチェーンではないのだが、街のいたるところにあって、一説によると90%のシェア をにぎっているそうだ。 CIMG1859s-2

そして効き目の高い薬の最たるものが、下痢の友とも言える、このイモジウムだ。日本では下痢といえば正露丸くらいしか浮かんでこないが、フィリピンで下 痢といえばこのイモジウムが定番なのだ。一錠14ペソするから決して安い薬でもないが、イモジウムという名前がいかにもユーモラスな響きがあって覚え易 い。CIMG1887s-2

私がフィリピンで企業の駐在員だったころ、カラオケで客を接待するのが毎晩の日課でゴルフが週末のかかせないお付き合いだった。カラオケでビールをしこた ま飲んでしまうと、翌朝下痢になる。下痢を気にしながらのゴルフは辛い。そこで離せなかったのがこのイモジウムだ。これを2錠飲むと一発で下痢がとまる。 ティーショットの瞬間に力んで、つい...なんてのは様にならない。また、休憩所に行く度にトイレに駆け込むのもつらい。ご承知の通り、フィリピンの公衆 便所には便座がなくて、用を足すのも一苦労するのだ。

 

 先日退職ビザを取得した方は日本でタクシーの運転手をしていた。奥さんがフィリピン人でフィリピンとは馴染みが深い。この方はいつも下痢気味の体質なの だが、タクシーの運転中に乗客に失礼してトイレに駆け込むわけにもいかない。そこで欠かせなかったのがこのイモジウムだ。フィリピンに来るたびに大量にこ のイモジウムを仕込んで長年友として来たそうだ。 .

 

 逆に日本の薬でフィリピン人に人気のあるのが、頭痛薬のバファリン だ。ハッチンなどの日本食材店にも置いてあるが、私は日本に帰るたびに写真の40錠入りを二箱ほど買って帰る。私自身が頭痛を患うということはめったにな いのだが、フィリピンの女の子はいつも頭痛に悩んでいる。そういう時は私が、このバファリンを2錠あげてマバエットな(やさしい)紳士を演じるのだ。CIMG2068s-2

 

 フィリピンにやってくる日本人は水や脂っこい料理にあたって下痢を起こす人が多い。だから私は、いつもイモジウムとバファリンをポシェットに入れて他人の 常備薬として持ち歩いているのだ。ちなみに私のポシェットは何でも必要なものが入っている「ドラエモンのポケット」とも呼ばれている。

 

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