あけましておめでとうございます、今年も宜しくお願いします。
ビコール地方、タバコ市の農園からの挨拶しています。今回は、昨夜、あるいは今朝のパーティの様子を紹介します。
マム・ジェーンの率いるゴメス・ファミリーは、大晦日に一同が農園に集まって、クリスマスと新年を迎えるパーティを開くのが恒例だ。クリスマスツリーの周りにはマニラ新聞で包んだ大量のギフトが部屋いっぱいに置かれている。
食べ物をいっぱい用意された。甘いスパゲッティ・ミートソースはパーティには欠かせないメニューだ。それに豚肉のアドボ、パンシットカントン、チーズ巻きのから揚げ、などなど、私には、ちょっと手をつけることができないものばかりだ。
食事は、新年を迎えてから頂くそうで、夕飯はパンシット・ビーフンで軽く済ませ、9時過ぎから、写真撮影が始まった。マミーを囲んで、ジェーンのそれぞれの兄弟の子供達、兄弟夫婦と子供達(4組中、2組は別れてしまっているが)、ジェーン兄弟とマミーなどなどあらゆる組合せの写真を撮影する。幸い、今回は、ジェーンがiフォン4を買ったので、私はカメラマン役から解放された。
子供達が全員集合、ジェーンの従姉もの子供も合わせて、25人程度の子供たちが集まっていた(下の写真は左が入りきれずに欠けている)。
最後は、全員集合、料理の手伝いに駆け付けたマミーの友人などを含めると、全部でざっと40人程度がパーティに参加した。
お年頃のお姉さんたち。太めのデバインは21歳だが、他は、皆、花もほころぶ16~7歳のティーンエイジャーだ。
記念撮影が終わると、いよいよパーティの始まりだ。すっかり寝込んでいたKIANは起こされて、ご機嫌斜めだ。
初めのゲームはじゃんけんぽいのようなもので二つのグループに分かれて拳のかわりに体で表現して勝負する。
このころは、KIANも目が覚めて、それなりにゲームに参加している。
次が新聞紙を半折にしていって、その中に二人で立つもの。新聞紙が小さくなってくると、片方がもう片方を抱き上げたりすることになる。男女がペアになると、なかなかスリリングで、パーティには欠かせないゲームだ。
パーティ・ゲームが一段落すると、いよいよ、ギフトの配布だ。200~300個もあるであろうギフトを一つ一つ名前を呼んで渡すのだから、これだけで、1時間以上かかってしまう。初めにKIANから一言あいさつ。何を言っていたのか聞き取れなかったが、ママの言うことを繰り返していたのだろう。
ギフトを渡すのはKIANの役割だ。ママ・ジェーンは将来KIANがゴメス・ファミリーを統率して行けるように、今から、皆にKIANへの忠誠心を植えつけているような気がしないでもない
子供たちにとっては、この時が一番楽しい時だ。大人たちには生活がかかっており、大きなプラスティック・バッグに子供たちがもらったギフトを次々に放り込んでいる。
毎年、この日になると、なんでバカ騒ぎをするのか、あきれ顔の忠犬アイス。しかし、こんな時には美味しい肉の塊にあり付けることを覚えているので、ひたすら、その時を待つ。
そうこうしているうちに12時が近づいてきた。テレビのカウント・ダウンに合わせて、午前0時、皆で一斉に、金ものを鳴らしながら家じゅうを回り、ジェーンはコインを撒いて子供たちが拾う。家の中から鬼を追い出して、コインをえさに福の神を呼び込む作戦だ。
先日、タバコ市の屋台で買い求めた花火の時間がやってきた。実は、花火を売っている子が、とても可愛かったので、つい買ってしまったのだが、こんな花火に1000ペソ近くかけるなんての無駄遣いは、ゴメスの家風に無い。だから、意外とバカ受けで、この日最高の盛り上がりとなった。
年末の花火で、毎年多くの人がけがをして、死ぬ人もいる。この日の、フレンドシップの岩崎さんのメールマガジンにも、花火で両手をなくした日本人の話が載っていた。だから、マム・ジェーンは子供達の安全を考えて、花火禁止令を出していたのではないかと心配していたのだが、杞憂だった。
そんな心配をよそに、ジェーンの合図で始まった花火大会には皆から大歓声があがった。2000円足らずのお金でこんなに喜んでもらえるとしたら、安いものだ。来年はもっと盛大にやろうと決意する。
パパ・カーネルに抱かれたKIANも間近で見る花火に興味深々の様子だった。モール・オブ・エイシアの花火は見たことはあっても、これはまた、KIANの初体験だ。
12時もとっくに回って、いよいよ、今年初めの食事。私は夕飯を済ませ、ビールで出来上がっていたので、なにも口にしなかったが、こんな夜中でも皆さんに食欲にあきれた。まずは、神への感謝のお祈りだ。竹であんださらにバナナの葉っぱを載せるだけの、フィリピンの伝統的使い捨ての皿は、多人数では大変重宝だ。プラスティックなどの処分に困るごみが出ないのがうれしい。
椅子にどっしりと座った関取りの風格さえあるデバインの食欲はやはりすさまじいものがある。
農園の管理マネージャー兼一人社員のダニーも駆けつけて、たくさんのギフトとたらふくの腹を抱えて帰って行った。かれは農園を一人で取り仕切る大切な人材なのだ。