所用でマニラの南約20kmのアラバンにあるエイシアンホスピタルを見学する機会があった(日本読みではアジアンホスピタルとなるが、当地ではこのように発音している)。21世紀初頭にタイなどの資本で開設されたこの病院はフィリピン最新鋭と謳われフィリピンを代表する病院の一つだ。
フィリピンの雑踏とは無縁の病院入り口はチリ一つ落ちていない。もちろん院内外はすべて禁煙。日本でもこれだけ清潔感のある病院は数少ないのではないかと思う。病院というよりもホテルにいるような面持ちだ。
今回撮影が許されたのは外観と受付ロビーのみ。院内の施設は一切撮影禁止とのこと。診断や治療を行なう施設には患者と医者以外は立ち入り禁止。入院したことのある日本人によるとその最新のシステムにびっくりさせれらたとのこと。最新鋭の設備が整っているのとのことだが、お値段もなかなかのようだ。プレジデントスイートは五つ星ホテルのスイート並みのデラックスなもので一泊18000ペソだそう。しかし滅多に利用する人はいないようで、その他は個室で一泊 2750~4000ペソ。2人部屋や4人部屋もあり、一番安くて1泊600ペソとリーゾナブルな価格だ。詳細はhttp://www.asianhospital.com/にアクセス。
また、医師の診察料は800ペソと必ずしも高額ではない。ご承知思うが、フィリピンでは医師は病院に雇われているのではなく、一室を借りてそこで診察を行い、病院の施設を使って治療を行なうという病院から独立した存在なのだ。したがって、入院すると病院、薬、医者それぞれ別々の請求書が来ることになる。
地下のキオスクや食堂も病院というよりオフィスやデパートの食堂の雰囲気で、明るくて清潔だ。看護士さんもカラフルな制服を着ていて病院らしさを感じさせない。
出来合いの料理を選ぶセルフサービスの食堂だが(トロトロ)だが、メニューは豊富でおいしいという。同行した日本人女性はここでお産をして入院したそうだが、食事がおいしくて、見舞いに来たフィリピーノのご主人も必ずここで食事を取って行ったそうだ。