今年のクリスマスイブは数十年振りの満月となった。曇りがちだったが、見事な満月の写真を撮ることができた。夜はもっぱら農場で過ごしていたが、ビザの発行を待っている間、農場を訪問された退職者を伴って、タバコの夜の街を散策した。
タバコ市の夜はクリスマスの飾り付けで賑わい、市役所前の広場はなんと雪だるまが並んでいた。
大晦日の夜は花火で新年を迎えるのが慣わしで、街は爆竹と花火の煙でかすむ。市役所の前には年に一度の花火売りの屋台が並ぶ。
昨年は子供達が喜んでいたので、今年も大量に花火を仕入れようとしたが、ママ・ジェーンのきついお達しで、アティ・キムとKIANが見張っていて、購入を断念した。毎年、全国で花火の事故でけが人が続出するためだ。特に中国製の花火は暴発して危険だとママ・ジェーンは眉を吊り上げる。
マーケットの前の駐車場は、衣類、果物などを売る店で屋台で埋め尽くされていた。
特に果物は豊富で、これは丸いものは福を呼ぶ縁起物であるためらしい。
私の好物のダランダン(柑橘系)も豊富だった。
年末年始の田舎町は故郷にUターンした人々で人口が2倍程度になっているのではないかと推定されるが、それにしてもこれだけの豊富な物資が並ぶということは、フィリピンも豊かなのだとさえ感じる。
この地方の名物のピリ・ナッツも豊富だ。カラメルを絡めたのが主流だったが、最近はガーリック、塩、など味付けも多彩になった。私は、単純に炒ったものが好きだ。
食べ物の屋台は、やはりチキンのから揚げが圧倒的だ。
ロンガニサと呼ばれるソーセージも多いが、赤い卵(塩漬け)に興味を示すKIAN。
KIANは毎週、2回、公文に通って、足し算を勉強しており、5歳にしてはかなり算数の達人になりつつある。その公文がこんな地方都市にも進出している。