マニラの南、パラニャケ市とラスピニャス市にまたがるBFホームズにあるのがSothville International Schoolだ。今回は日本からやってきているご夫婦の9歳になる娘さん(小学4年生)の入学手続きのために訪問する機会があった。小中高(12年)一貫教育で大学もある。生徒数は2000人、大学は2000人を擁し、中堅の学校だ。
住宅地にあるために、キャンパスは広大というわけではないが、一通りの施設を擁している。
幼稚園から小学校5年生までと6年生以上と中高が別棟になっており、校舎の全面は父兄の使う大きな駐車場がある。
年間の授業料は施設料も含めて20万ペソ、フィリピンの物価感覚では200万円に匹敵し、大卒社員の年収にも匹敵する。それでもボニファシオ・グローバルシティのインターナショナル・スクールに比べれば4分の一程度が、これは別格だ。またフィリピンの私立学校の授業料が2万~10万ペソだから、超私立といった感じだ。ちなみに先日訪問したエミリオ・アギナルド・インターナショナル・スクールは1600ドル(7万ペソ)だったから、約その3倍だ。
それだけの授業料をとるだけに施設も中々のもので、子供達にとって理想的な環境を提供している。 一クラス15~20人、我々が一クラス50人以上の教室だったことを思うと格段の相違だ。 図書室も立派の一語につきる。
食堂もあり、我々が教室で食べていたのとは少々勝手が違う。
早速、入学試験、算数と英語の試験があった。設問形式の算数と英語はギブアップ。しばらく待って校長先生の面接があって、両親と共に面接が行われた。それだけで、入学はOK。フィリピンはアメリカ式で入学は簡単で、中で頑張るというやり方だ。どこかの国のように才能のある子でも受験準備が不十分だと、さっさと門前払いをしてしまうのとはわけが違う。しかし、ほとんどの授業は英語だから、当面、普通クラスに入ってもついていけない。そのため当面は家庭教師(個人授業)をやってくれるそうだ(もちろん別途の授業料を支払う必要があるが)。さすがインターナショナル・スクール、外国からやってくる子供を受け入れる大勢が整っている。
小学6年生以上の生徒が学ぶキャンパスでは韓国人の子供が目立つ。中には大学生と見間違う生徒も多数いたが、子供達の国籍はまさに国際的だ。
コンピューターは現在の教育には必須で、一人一台の環境が整っている。
外国人やフィリピン人とのハーフが多く、20万ペソもの授業料が払える家庭の子供達だから、皆お金には困っていない。そして構内にはハンバーガーやアイスクリームを売っていて、いやがうえにも子供達の食欲をそそる。だから、その辺を歩いている子供は心なしか、デブちゃんがおおかった。