タガイタイのタアル火山が噴火 2020年1月14日


明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

ところで、新年早々の話題がタガイタイのタアル火山の噴火という物騒なものになってしまった。写真中央の小さな島がタアル火山で、過去記録に残るだけでも30回以上の噴火を繰り返し、1911年そして1965年に大爆発を起こしたが、ここしばらくはなりを潜めていて、今回は何の警報もなかった。

タアル湖そしてタアル火山を臨むタガイタイはマニラから2時間程度でいける絶景リゾート。日本で言えば箱根、芦ノ湖であり、マニラっ子の保養地、別荘地として近年ブーム化しており、高級レストランが建ち並び、休日は大勢のマニラっ子でにぎわう一大リゾートだ。

噴火は1月12日(日)の夕方に始まったのだが、この日、私は、息子一家を連れて、タガイタイの遊園地(スカイランチ、孫のリオの要望)訪問、先月ママ・ジェーンが購入契約をした住宅の引渡しの打合わせ、退職者から売却を依頼されている住居の契約の打ち合わせ、私の誕生2次会ランチ(誕生日は11日でジェーン夫妻が欠席しため別途に企画したものだが、急遽パパ・カーネルに呼び出しがあって、マホガニーマーケットでの安ランチに変更)と盛りだくさんの予定だった。そのため早朝7時に出発して、日曜の午後の渋滞を避けるために、昼食後早めに帰宅して、4時ごろマカティの自宅に到着した。

マホガニーマーケットの一番奥、牛肉売り場の2階には名物、ブラルーが食べられる屋台風のレストランが並んでいる。席待ちの客が窓側に並んでいるほどの繁盛しており、3人半で610ペソ、1200円という安さだ。

そして、帰宅の途端にテレビではタアル火山の噴火を報じていたのだ。幸い早めに帰還したので難を逃れることができたが、もたもたしていたら、帰宅難民になるところだった。報道によると、噴煙は1千メートルにも到達して、タガイタイを中心に広範囲に灰が降りそそいだそうだ。しかし、これは噴火の前兆であり、本格的な噴火はこれからだというのだ。

自宅の近くに駐車していた乗用車に降り注いだ灰。降灰による一番の影響はマニラ空港がしばらくの間、閉鎖されたことで、多くの乗客が空港で缶詰になった。

一番の心配は、ジェーンが購入した住宅と庭の樹木が灰で煤だらけになってしまったこと(オーナーからの連絡)、売却予定の退職者の住宅が、やはり台無しで売り物にならなくなってしまったのではないかということだが、当面、様子を見に行くこともできない。現地は水も電気もない状態で、家屋の倒壊はないもののまさに被災地の様相を呈しているそうだ。以下オーナーの方からいただいた写真を掲載する。

たちのぼる噴煙。ここはタアル火山から数キロは離れているが間近に見える。
ビリッジ内の道路も汚れた雪が積もったような様子でこれだけの灰を除去するのは並大抵のことではないだろう。
車もこれではたまらない。水もないので当面、このままじっとして雨でも降るのを待つしかない。
美しく手入れされていた庭も見る影もない。

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