万聖節の休みを利用して、バタンガスでもっとも美しいビーチというふれこみのライヤ・ビーチ(Laiya Beach)を訪問した。マニラから南に高速道路(SLEX)でリパ市(Lipa City)まで行き、高速道路を降りてからロザリオ(Rozario)、サンフアン(San Juan)を経てLaiya Beachに至る、約130km、3時間半の行程だ。ちなみにSan Juanはバタンガス州とケソン州の境界にあり、ビーチリゾートが点在するマニラ湾とは反対側にある。
この日は、万聖節ということもあってか、リパ市内の道路は糞詰まりのようにびくともせず、市内を通過するだけで一時間以上の時間を費やしてしまった。特に墓地のある付近の渋滞はすさまじいものがあった。
サンフアンにようやく到着した時は12時を回っていた。適当なレストランで食事を取ったが、周囲は、スペイン風の古風な家が並んでいた。この付近は第二次世界大戦の被害を受けず昔の民家が残っているそうだ。
サンフアンの町に入ると右にリゾートの看板が並んでいる角を右に入ると田園風景が続き、いかにもビーチリゾートに近いという雰囲気がある。宅地造成も行われており、いずれ高級住宅街が立ち並ぶことだろう。
途中、高級リゾートを左に見ながら、ライヤ・ビーチに到着すると20軒以上の宿があり、その先は工事中の道路となる。その外れ近くにあるのが、ラ・ルーツ・ビーチ・リゾート(La Luz)だ。数軒のリゾートを見たが、ここが一番評判のよいところで、値段的にもこなれているので決めた。ちなみに、宿代が2泊で9000ペソ、3食、4人で8000ペソ(1.5日分)、合計、17000ペソだった。必ずしも安くないが、この辺に立ち並ぶ宿はもっと安そうだ。
砂浜はWhite Beachとはちょっと言い難く、砂というより小粒の砂利に近い。ボラカイあたりと比べたら、2流のビーチで、スリッパを履いて歩くと砂利がかんで足が痛かった。波は少ないが、傾斜がきつくて、遠浅とはいい難い。
宿は、5人で一部屋を使ったが広々として清潔だった。もちろん温水シャワーなどはない。
海岸沿いに屋根付きのスペースがあってくつろげる。KIANもご機嫌だった。ビコールの農場にも、是非こんなスペースが欲しいと思う。
KIANは海で泳ぐのは一年ぶりとあって、初めは怖がっていたが、パパカーネルと一緒に恐る恐る水に入っていった。KIANにとっては波が初体験だ。
夕食はバイキング方式で、キムの食欲は恐るべきものがあった。
翌朝は、砂浜のはずれのいわばで散歩、海辺の生き物はほとんどいなかった。
一日、4度(朝、昼、ミリエンダ、夕)の食事があり、ほとんど3時間おきに食事となるが、そこそこすきっ腹になるものだ。
ビーチはそこかしこにハロウィンの飾り付けがされていた。
夕方には、ママ・ジェーンが海水浴に加わった。出産後、初めて、あるいは10年ぶりくらいの海水浴ではないだろうか。
3日目の最終日、ライフジャケットを着て自信をつけたKIANが時間を惜しむように海水浴に励んだ。パパ・カーネルとアティ・キムも親子水入らずの休暇を楽しんでいた。
海水浴に味をしめたKIANは、またここに来ると執拗に主張するので、次回はクリスマス休暇に、ビコールの農場に近い孤島、タバコ港から一時間くらいのPinamintogan島に行こうということになった。そこのビーチは細砂で遠浅で、施設もないもない自然のままで、費用もボート代しかからない。一族郎党20名以上の団体旅行になりそうだが、テントを持参して泊まりがけで行くことも可能だ。参考ブログ小島訪問2009年4月12日