フィリピーノ気質 フィリピン人をバカにしない・怒らない


フィリピン人はマイ ネイムという言葉をしばしば口にする。“私の名がすたるから恥ずかしくてそんなまねはできない、”といった感じだ。当方には見栄張りと映るが、命を張るほどのものなのだ。ネイムは常にマバゴ(良い匂い)でなければならず、バホ(臭い)であってはならないのだ。そのためには平気でうそをつく。身の上話の半分以上は作り話と思ったほうがいいかもしれない。

だから、面と向かって冗談でもバカにするようなことは言ってはいけない。また、外国人がフィリピーノをけなすと、たとえ本人のことでなくとも、聞いているほうはいやな思いをする。これも大切なタブーだ。

ワランヒヤ(恥知らず)とかプタンイナモ(おまえの母さん出ベソ)などと人前で怒鳴ったとしたら、殺されたとしても不思議ではない。

だから、それなりの地位や名声のある人は大変紳士・淑女で高潔だ。しかし、名乗るほどの名前のない人はどうなるのだろうか。その日食べるものもないというような人があふれているのも事実だ。このような人達はその日の糧を得るのに汲々としている。だから、人を信じることが美徳と思っている日本人ほどだましやすいものはないのだ。財布の紐はきちっと締めておいてほしい。逆に10ペソ、20ペソの小銭はポケットに入れて垂れ流しにしてもいいのではないだろうか。

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