1ペソは約2.5円、1ペソは100センタボス。1000、500、200、100、50、20ペソ札、10、5、1ペソコイン及び25、10、5、1センタボスコインが流通しているが、センタボスコインは1円以下となるため、あまり流通価値のあるコインではなく、25センタボスコインが使われている程度だ。下の写真は旧札ですでに新札が出回って、来年から使えなくなる。現状は銀行で新札に変えてもらえるが、来年(2017年)からは使えなくなるので要注意。
新札については下記をクリックしてください。モデルは500ペソ札を除いて同じだが、全体的に若返っている。500ペソ札にはニノイ・アキノ像に加えて妻のコーリーアキノ元大統領が加わっている。
新札Bill 20 50 100 20160414_0001
新札Bill 200 500 1000 20160414_0001
円は街の両替商(Money Changer)のどこでも両替できる。2006年初頭には1万円で5000ペソ程度になったものが、2007年12月現在、3600ペソと30%程度円の価値が下がってしまった。しかし2008年後半、金融危機によるドル安などもあって、5000ペソを回復しているが、昨今の(2015年)の円安で、再び4000ペソ程度にまで下がっている。
銀行、ホテル等は両替率が低いのでお勧めできない。また、一度に大量に両替するのではなく数万円程度、少しづつ両替することをお勧めする。大量に両替すると強盗やすりに遭う危険が増大する。また、大量の円をホテル等においておくと盗まれる危険もあるので、銀行がもっとも安全だ。地方都市でも円の両替はできるが、交換レートが2~3%程度悪くなるようだ。マカティ・グロリエッタやマカティアベニューのブルゴスの近くにあるSanrysという両替屋は交換比率が良いので有名だ。エルミタではマビニ通りのチボリやエドセンが有名。
両替商
なお、フィリピンではトラベラーズチェックの流通が一般的ではなく、不便だ。日本円をそのまま持ってくるのが一番便利。
大きな買い物をする場合、やはり大量の現金を持ち歩くことはきわめて危険なので、銀行から小切手(Manager Check)を発行してもらえる。ただし、その場合は銀行で両替する必要がある。生活費や年金の送金のためにも銀行口座は必須なので、SRRV取得の際、是非、口座を開設しておいてほしい。
年金については、日本の銀行に年金振込み口座を開設し、インターナショナルカード(PLUS)を発行してもらい、それでフィリピンで引き落とす事も出来る。その場合、フィリピンへの送金手続き等はまったく不要で、為替リスクもなく安全だ。但し、ペソへの交換比率は銀行のものが適用されるので少々不利になる。
また、一定の手続きを行って、年金の海外受給を行うと、日本で税金はかからず、一方フィリピンでの税金は免除という特典を享受することができる。しかも送金手数料も負担してもらえる。
ペソの交換比率はドルにリンクしている。円の対ドル交換比率が変化すると、ペソとの交換比率もそれにつれて変化する。2008年12月現在1ドル約49ペソ、1ドルは95円前後なので、1ペソ1.94円(約2円)程度ということになる。ここ15年、ペソはほとんど下落しつづけ、1990年ころ1ペソ5円だったものが2円まで進み、60%下がった。しかしここ2年の間に、一気にに30%上昇したが、ここのところ2円を割り込んでいるので、年金など円に頼って生活している退職者人とっては朗報となっていたが、2014末に始まった円安で、現状、2016年は1ペソ=2.5円程度になっている。