フィリピーノはピザが大好き 2010年1月31日


ジョルビーやマクドナルドがハンバーガーでフィリピンのファーストフード業界を引っ張っているが、Shakey’sPiza Hutなどのピザ屋がちょっと上級のファーストフードとして街のいたるところに看板を出している。誕生日にはブローアウトと言って本人が周囲の人間に振舞うのがフィリピン式だが、職場で一番受けるのがこのピザだ。だから、ピザは店で食べるというより、デリバリー(配達)が勝負だ。ちなみにピザのことをフィリピンではピッチャと発音するが、このほうが本物の発音かもしれない。 

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Shakey’sPizza Hutが店の数では圧倒しているが、少し高級感を出して上を行くのがYellow Cabだ。店で食べても入れ物は紙製の配達用で手抜きではないかと思うが、それが受けているようだ。看板も配達用のバイクもフィリピン人の好きな黄色に統一されている。黄色は故元大統領コーリー・アキノのシンボルカラーでもあった。

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 ピザそのものもおいしいが、最近のヘルシーブームか、アルファルファなどの生野菜をピザに巻き込んで食するのは大変結構だ。また、単なるトマトソースのスパゲッティかと思ったら、生のトマトそのものから作ったソースのスパゲッティで、甘くなく大変おいしい。あの、ジョルビーの甘いスパゲッティを好むフィリピンとは思えないインターナショナルな味を提供している。値段は他に比べて、23割高いようだ。ちなみに3人で食べて1500ペソ程度になった。

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Pizza Hut(ピッチャハット)やShakey’sもなかなかはやっている。土曜のためかグロリエッタの2階のShakey’sでは席がなくてあきらめ、パーク・スクエアのPizza Hutに行ったが、そこでも少々席待ちをさせられたほどだ。 ピッチャハットでも野菜を具にしたピザなど充分健康志向が感じさせられる。ファーストフードの御三家、ジョルビー、チョーキン、マクドナルドについては決して足を踏み入れる気にはならないが、ピザの方はなかなかのもので、日本人も多いに楽しめるはずだ。ちなみにここでは3人で食べて1000ペソで済んだ。

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これらのピザ屋の他にもGreenwichDominos Pizzaなどがチェーン展開しているが、グロリエッタのシャングリラホテルに面したところにあるCalifornia Pizzaの味は格別だという噂だ。

 ピザは配達が勝負だから、77777(Shakey’s)911-1111Pizza Hut)などのユニークな番号を設定し、本部にかかった注文は一番近い支店から配達をするようになっている。だから、「注文から30分以内の配達」などを標榜し、「遅れたら料金は要らない」という、日本でもはやった奴をやっている。    

しかし、経営者は遅れた場合の損失を配達を担当している配達員に課しているから痛くも痒くもない。配達員にとっては一回遅れたら数百ペソのペナルティで、23日分の給与がすっ飛んでしまう。だから彼らは混雑した道路をむやみに飛ばすので事故が絶えない。しかも、彼らは皆、いわゆる派遣労働者だから、怪我をしてもピザ屋の経営者からは何の保証もない。これは、あまりにも労働者をいじめるシステムであると、私の相棒のフィリピーノは腹を立てている。ちなみに経営者はアメリカ人だそうで、外交問題に発展するのではないかと心配だ。

 フィリピンに住まわせてもらっている我々日本人としては、多少、ピザの配達が遅れたからと云って料金を払わないなどという可哀想なまねは決してしないよう心してほしい。ちなみに、レストランで注文違いで料理が余ってしまった場合も、ウエイトレスの給料から差し引かれる仕組みになっているそうだ。だから注文したものと違った料理が出てきても、ニコッと笑って食べてやるのが、同席のフィリピーナに「優しい人ね」と思わせて、もてるコツなのだ。

 

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