ペッパーランチに感激 2010年11月21日


横浜駅に寄った折、ペッパー・ランチで食事をとった。日本では有名なファースト・フードらしいが、私には始めての経験だ。ステーキやハンバーグが 1000円以下で食べられる。味もなかなか本格的であるが、食券を買って席につくと数分で料理が出てくるのに驚いた。熱せられた鉄板に乗せられた牛肉をか き混ぜて程よく焼いて食する。なかなかユニークだ。

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店は満員でなかなか盛況だ。店のアレンジは牛丼の吉野家と同じで、店員はほとんど移動することなく、料理を運んできてくれる。必ずしもセルフ・サービスではなくて、レストランのカウンターで食事をする雰囲気だ。

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CIMG3661s-1CIMG3662s-1  フィリピンにも吉野家はあるが、形式はマクロナルド式のカウンターに並んで料理を受け取り、テーブルに運んで食べるセルフサービス方式だ。味も今一で、日本の吉野家とはちょっと違う。

 ちなみに、フィリピンではマクロナルド、ジョルビー、KFCがファースト・フードの御三家といえるが、最近は東京東京、テリヤキ・ボーイ、キタロー、来来 軒などの和食のファースト・フードが目立ち始めた。これらはフィリピーノ対象の和食ファースト・フードで少々安めの和食レストランに過ぎず、我々日本人に はちょっといただけない。

 値段的には100ペソ~200ペソ(200円~400円)程度、日本との物価差を考えると必ずしも安くない。ペッパーランチは600円~1000円 (300ペソ~500ペソ)程度だから2~3倍だ。一般の物価が5倍、人件費が10倍だから、客さえ来ればかなり儲かる勘定になる。ちなみにマカティ・ス クエア近辺の本格的和食レストランでも200ペソ~400ペソで食べられるが、それと大差のない値でこれだけの料理を出すペッパー・ランチの頑張りは評価できる。

マックなどハンバーガー系のファースト・フードを除くと中華料理のチョーキンが目立つ。しかし、ここの食事はどうしようもなく、絶対に避けたいファースト・フードだ。なにしろまずい。フィリピンの中華料理、おなじみのルートン・マカオやタン・シティは安くておいしいし、価格的にもチョーキンと大差ない が、それでも、チョーキンはいたるところに出店しているファース・トフードの雄だ。中華料理をフィリピーノ風にアレンジしているところが受けているのかも しれない。すなわち野菜がほとんどついていないのだ。

最近のチョーキンはフィリピン名物ハロハロで勝負している。中華料理にハロハロは無いだろうが、中華料理がわかる客が来るわけではないので、そんなことはお構いないのだろう。

  フィリピン食のファーストフードは無いのかといぶかるかもしれないが、フィリピン食を提供する庶民の食堂、トロトロは元祖ファーストフードで、街のいたる ところにある。だから特にチェーン店というのは無いのだろう。ちなみにMAXは本格的なフィリピン料理で決してファーストフードではない。

 ペッパー・ランチの客席アレンジを採用している店はフィリピンで見当たらない。皆マクドナルド形式で、カウンターに並んで注文する順番を待って、注文し たらカウンターで料理を受け取ってテーブルに自分で運ぶ。料理は入れ物に包んだハンバーガーなどで作り置きだ。それではいかにもファースト・フードで、 ちょっと料理を楽しむ雰囲気になれない。

  一方、ペッパー・ランチは料理も作りたてで本格的である にもかかわらず、安くて、早くて、セルフサービスでもない。しかも客の回転も早くて儲かりそうだ。なにか魔法のようなシステムだが、フィリピンでもこの手 の店が出てきてもよさそうなものだ。あるいはフィリピンという文化・風土に合わないところがあるのだろうか。例えば人件費が安いから、多くのウエイトレス が店内を駆け回っていても一向にかまわないとか、客がカウンターを嫌うとか。そういえば、街の角々にあるバーガー・マシンという屋台式のハンバーガー・ チェーンでは、店員一人が料理から配膳、片づけまでこなして、効率が良い。吉野家やペッパー・ランチもこの屋台の発想を応用したのかもしれない。

 

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