以前から、マカティスクエア(リトル東京の近傍)の地下に射撃場(Shooting Range)があることは知っていた。大分前に息子が射撃をしてみたいと言い出したのだ。モンテンルパの刑務所に見学しに行くと、その近くに射撃場があって、日本人が警察官に促されて遊んでいるという話を聞いたことがあった。
そうしたら、ジェーンがいとも簡単に、近くのマカティスクエアの地下に射撃場があるというのだ。早速出かけていくと、確かに射撃場があって、3000ペソを出して、50発の射撃を経験することができた。私も5発ほど打たせてもらったが、かなりの迫力だった。ヘッドカバーがなかったら鼓膜がやぶれていただろう。 射撃場はそんな広さではないが、ピストルの射程距離は50mというから十分だろう
最近、日本からやってきた退職者の方が、どこかで射撃をして楽しかったと話していた。そこでマカティスクエアの話をすると、是非見てみたいと早速出かけていった。こんな近くで射撃が楽しめるなんて、これからは友人を連れてしょっちゅう行きたいと、感激していた。
その話を別の方にすると、つい先日セブで射撃を楽しんできたそうで、まさか、泊まっているホテル(フランチャイズワン)の近傍、歩いて5分のところにそんな場所があるなんて、とびっくりしていた。ちなみにその方は車椅子で日本からやって来ているのだけれど、やはり男は、男のシンボルである鋼鉄のガンにあこがれるのだろう。
外見は普通の店のようだが、左側にSHOOTINGRANGE(射撃場)と書いてある
価格は50発で1500ペソ、銃は色々使えるそうだ。カラオケあたりで遊ぶのと同じくらいの費用だが、GRO相手に下手くそな歌を唄うよりも、よほど刺激的でおもしろいかもしれない。弾の価格が一発15ペソというのもリーゾナブルだ。しかし、人の命も15ペソで奪われてしまうこともあるというのもなんとも寂しい気もする。
この周辺にはミリタリー・グッズならず、ポリス・グッズの店が数十軒並んでいる。ガンショップも15軒あった。まさにフィリピンNO.1のポリス・グッズ街だろうと思う。ちなみにピストルの値段は3万ペソから10万ペソ程度で、フィリピン製はやはり安い。
銃を保有することはフィリピンでは許されているが、外国人の保有は禁止されている。銃を購入するためには、精神鑑定や麻薬検査、履歴、などなど厳重な審査が行われ簡単なことではない。また、一般人が銃を外で持ちあることは禁止されている。あくまでも自宅で賊に備えると言う想定だ。ちなみに、セキュリティガードは銃の保持を許されているが、それは、定められた警備範囲で、他へ移動したら、銃は持っていけない。カーネルは、もちろんいつでもどこへでも持って歩くことができるが、飛行機やシアターに入るときは入り口で預けている。
ポリス・グッズが所狭しと並んでいて、コレクターにとっては生唾ものだろう
先日、ビザ申請中のご夫婦をコピー商品のメッカ「グリーンヒル」に案内した。ガラスケースの上に5.11という聞いたこともないブランドの時計が置いてあった。なかなかのつわものの雰囲気で、値段は1200ペソだという。ケースだけでもそのぐらいはするのではないかと思い、つい買ってしまった。
コピー商品とは思えない精巧なできのFive Elevenの時計
家に持って返ってきてキムに見せると、これはダディの大好きなブランド、5.11だという。そのブランドの店が、このマカティスクエアの地下にあったのだ。5.11はまさにポリス・グッズのブランドだったのだ。カーネルによると、上の時計は、本物なら15000ペソ程度だそうだが、カーネルはコピー商品には興味を示さなかった。その代わりに、KIANが多いに興味を示していた。かえるの子はやっぱりかえるなのだ。
数年前に「Small but Terrible、小さいけれど恐ろしい」という言葉がはやった。その時、一緒によく使われたのがこの「5.11、Five Eleven」だ。「背の高さが5feet 11inchではなくて、背は5feetで小さいが、一物は11inchで恐ろしい」、というジョークだが、このブランド名はそこからきているのではないかという気がしている。