ヤクルトおばさんが街を行く 2011年3月21日


まだ自分が子供あるいは若いころ、街でヤクルトおばさんを見かけることが時々あった。あのヤクルトのちいさな容器を配達あるいは売り歩いていたのだ。そ れが現在フィリピンの街角でよく見かけるのだ。ヤクルトはコンビニやスーパーでも大きな顔をして売られている。手ごろな大きさなので子供たちも大好きだ。 5本で48ペソ、一本10ペソ近いから、フィリピンとしては決して安い飲み物ではない。しかし、子供たちはヤクルトを単なる清涼飲料として飲んでるきらい がある。

ご承知の通りヤクルトは乳酸菌飲料で整腸作用がある、いわばサプリメントだ。だが、子供はほっておくと冷蔵庫を開けて水代わりに何本でも飲んでおり、そ れを親も黙ってみている。体に悪いことはないだろうが、なんともいえない思いがする。ヤクルトとしてはたくさん売れてうれしいかも知れないが、本意ではな いはずだ。CIMG1731s-2 CIMG1320s-2

ヤクルトは日本のビジネスモデルをフィリピンに持ち込んで成功したが、ほかにもフィリピンに根付いているおなじみの食品類がある。筆頭は、日清のカップ・ ヌードルだ。小が19ペソ、大が26ペソと格安だが、日本のそれとは大分趣が違う。だからフィリピン人も日本から輸入したのを好んで食べる。輸入品は 100ペソ程度と4倍もの値段なのにだ。CIMG1979s-2 CIMG1978s-2

 

 日清のカップ・ヌードルはジャパ行きさ んにとっては、懐かしい日本の味なのだ。彼らは、日本で稼いだお金の大半をフィリピンの実家に送ってしまうために、いつもひもじい思いをして、カップ・ ヌードルばかり食べていた。そして、たまに鼻の下の長い客に誘われると、憧れの焼肉をたべて栄養をつけた。だから、今でも日本からのお土産と言えば、口を そろえて日清のカップ・ヌードルと答え、フィリピンで食事に誘うと焼肉と相場が決まっている。だから、空港で預け入れ荷物を待っていると決まって、日清の カップ・ヌードルの箱がベルトに乗って出てくる。

 

さらに、フィリピン庶民に定着しているのが、もはや日本で見られなくなったお椀のマークの味の素だ。フィリピンでは欠かせない調味料となっている。はじめ はビン入りだったそうだが、あまり売れないので小口にして売り出したところ飛ぶように売れた。写真は小が5ペソ、大が10ペソ、一回の料理に必要な分でけ で、その日暮しの庶民の味方となり、塩、胡椒、砂糖、調理オイル当に混じってサリサリの定番商品となっている。CIMG1980s-2

 

 風邪を引いて体調が優れない、あるいはちょっと無理をしたときに頼りになるのが、リポビタンだ。昔、弘田三枝子の「アスパラで生き抜こう」とか、王選手の「リポビタン デー」 などの宣伝でおなじみの精力剤だが、当地のものは単にLIPOVITANという。一度リポビタンDを買って来てくれといったら、どこにもないとあっさり断 られてしまった。LIPOVITANならどこのサリサリにもある、やはり定番商品なのだ。ちなみに値段は一本35ペソ。CIMG1983s-2

 

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