12月中旬に、マカティスクエア/リトル東京に近いWalter Martに、子供の遊び場、kidzooona がオープンすると無料雑誌 「Primer」に広告が載っていた。そのため、毎週、土曜日、サイカの食事の後、Walter Martに寄るのが日課になっていた。そして、暮れも押し迫っ た20日(土)にようやくオープンの運びとなった。まさに、この日、Grand Openだったのだが、入場者は、数えるほどだった。入場料は一時間200ペ ソ/人、3時間が400ペソ/人と、決して安くはない。たかが子供の遊び場にそれだけのお金を払う余裕は庶民にはないのだろう。ちなみに同行する保護者 (18歳以上であることが条件)は無料だ。
無料情報誌Primerの宣伝と(左)、Grand Openingを知らせる張り紙(右)
kidzooona(キッズーナ)は日本のイオン・ファンタジーの経営で、日本(330箇所)、バンコック、マレーシア、そしてフィリピンのロビンソン・ガラリア(オルティガス、将来的には50か箇所))などで、営業展開している。http://www.aeonfantasy.co.jp/brand/kidzooona.html
うたい文句は「遊びで育つこころとからだ」となっているが、私に言わせれば、遊びで一番育つのは脳そのものなのであり、2歳ごろから小学校入学前までごろは、遊びが子供の発育のすべての先生なのだ。KIANは最近、テレビを見て時間を過ごすことが多いが、私は、この状況に危機感を覚えていた。だからこそ、このkidzooonaのオープンを心待ちにしていたのだ。
KIDと絆の合成語、kidzooonaとは良く考えたものだ。入り口には、日本経営らしく、事細かに注意事項が記載されていた。
kidzooonaというネーミングは明らかにキッズと絆の合成語で、子供同士、あるいは親子の絆を遊びを通して身に着けようという想いなのだろう。だから、中は、保護者もゆっくりくつろげるようにレイアウトされ、大人と子供が一緒に遊べるようになっている。まさに、日常を忘れて子供と時を過ごす絶好の場所でもある。特に、保護者無料というところが気に入った。ここで、KIANとゆっくり楽しい時間を過ごすことができそうだ。ここでは、親も子も土足厳禁、靴下をはかなければならない。靴下がなければ買える。子供は20ペソ、大人は同じものが50ペソするので、次回からは是非持参したい。私は、いつも靴下をはいているので問題はないが。
ゲートはかなり厳重に管理されている(左)。入場も申込用紙に記入して入場券を買うなど面倒だ。せめて、会員権など発行して割引制度があるとありがたい。保護者もゆっくりくつろげる空間になっている(右)
入り口正面に現れたのが小さなボールのプールだ。KIANは迷わず飛び込んで、歓声をあげる。まさにKIANにとっては夢の空間だ。
ボールのプールで歩いたり、泳いだり、果てはもぐってみたり、色々楽しめる。ボール投げは大人にとっても面白い。
プールの隣は乗り物だが、境界はソファーがあるだけで、自由に行き来ができる。すでに4歳のKIANにとっては、少々物足りないようだった。
車のコーナーは1~2歳程度に適している。また、安全のためにスピードが出ないようになっているのがKIANにとっては物足りないようだ
次のコーナーは、創造力を書き立てる組み立て工場だ。レゴのように部材を使って好きなものを組み立てることができる。大人にとっても面白そうだ。
個人的にはちょっと手が出ない高級な組み立ておもちゃが大量にあり、私もちょっと遊んでみた
次は、街の模型で、定番のレールに列車を走らせたり、家の組み立てができる。なかなか高そうなおもちゃだ。
街や家の模型も、ちょっと手が出そうにない、優れものだ。
大きなチューブの中に入って転がす遊び、KIANは、こんなダイナミックな遊びが大好きだ。
遊園地では水に浮かべたりされているが、これも大人が一緒に遊べそうだ
最後は、お店屋さんコーナー。果物を買ったり、ハンバーグやおすし、それにケーキなどを販売して、料金を受け取るなど、女の子が好きそうなごっこ遊びだが、ヤヤ・ドナを相手にもKIANもまんざらではなさそうだ。
女の子向けとも思えるコーナーだが、KIANも案外楽しんでいた
幼稚園でも遊び道具は色々あるし、友達もたくさんいて、楽しいだろうと思うのだが、児童が多すぎて好きにできないところにKIANの不満があるのかもしれない。こんな場所で、両親やアティ・キムあるいはヤヤ・ドナとの絆を深めることも必要と思うが、KIANと一緒に遊べる暇人は私くらいのものかもしれない。
こんな場所が、せめてKIANが2歳のころからあったら、土曜のサイカのランチの後に充実した時間が過ごせたろうと悔やまれるところだ。KIANが、ここで喜んで私と遊ぶのもせいぜい、後、2年あるかないかだろう。