数年前から、メールマガジンで生理学教授からハンモックで寝るのが健康にすこぶる良いとの情報を得ていた。しかし、私の知っているハンモックは数百ペソで買えるチャチなもので子供のお遊び用でしかなく、大人が寝るには役に立つとは思えなかった。しかも、ハンモックを吊るす二本の木ないし柱が必要で、そう簡単に取り付ける場所を見つけることはできない、よしんば室内で使うことなどありえない。
しかし、楽天のオンラインショッピングでVIVERE(ビブレ)のハンモックの広告を見つけて、これなら使えそうだという確信を持った。19800円という価格は安いとは言えないが(現在の価格は22,800円)、寝具だと思えば、リーゾナブルだ。しかもスタンドがついていて、室内でも使えそうだ。それでフィリピンで買えないものか、ショッピーやラザダのオンラインショッピングで探してみたが、安物しか掲載されていない。パンデミックの最中、オンラインで買えないとなると手に入れられそうにないので、とりあえずあきらめた。
パンデミックの最中、マニラで家中のものがコロナに感染して、一段落した後、ワクチン接種は開始されたものの、当面、街には住めないとの結論に達しタガイタイに疎開した。タガイタイの住居はリゾート地の住居のせいか、ベランダが広くパイナップル畑を臨む、ハンモックでくつろぐには絶好のシチュエーションだ。金帰月来のパパ・カーネルにとっても絶好のくつろぎを与えるし、子供達も大喜びに違いない。そんな理由を唱えてママ・ジェーンを説得してゴーサインをもらった。
ジェーンに配達の手筈を話と、マニラからタガイタイの輸送にトラックをチャーターしなければならないと反論を唱え始めた。それで下の写真を見つけて、女性が肩に抱えられる程度の荷物ということで何とか納得してもらった。この年頃の女性は何かと異を唱えて人の行動を否定しようとするものだ。
それでフィリピン在住の息子(次男)に頼んで具体的に購入の手続きを進めることにした。まず、アマゾンのオンラインショッピングでは「フィリピンお届け」とはなっているものの、品切れで在庫無し。フィリピンのオンラインショッピングで正規品を見つけたが45600ペソと、楽天の5倍という法外な価格がついており、パス。さらに海外の訳の分からぬ出店者が2500ペソ程度の送料でフィリピンに届けてもらえるとあったが、金だけ払って物がこないというリスクから、パス。
こうなると、楽天の正規販売店で購入して、もう一人の息子(3男)に送ってもらうしかないとの結論に至った。しかし、息子がさらにオンラインで購入した商品を海外に搬送してくれるサービスをやっているところ(転送コム、tenso株式会社)を見つけて、年末のかき入れ時で忙しい息子(3男)の手を煩わせることなく済んだ。因みに転送コムは輸送にDHLを使うということなので商品以上の費用がかかるのではないかと危ぶまれたが、転送コムの手数料5000円を含めて15,831円とまあまあのレベルだった。因みにDHL でパスポートを日本に送ると地域によっては、3000ペソ(7500円)近く取られるから、15kgに荷物の搬送料金としては安いとさえ言える。
因みに発送先住所は息子のACR(外国人登録証)に記載された住所に限定されるそうなのだが、息子は、当方の住所を登録しているのが、幸いだった。しかし、当方はタガイタイに疎開中で普段、この住所を留守にしている。そのためマニラに行くスケジュールにあわせて発注のタイミングを調整しなければならない。しかし、搬送に有する期間は2日から7日とあって、狙いが定まらない。それで、えいやっと土日を含めて4~5日とにらんで発注日を決めた。しかし発注してから、発送準備に土日を除く2日間と告げられ、2~3日で到着しないと不在になってしまう恐れが出てきた。
しかしDHLからは、発送手続きから2日後の当方の予定日(水曜)に到着との連絡があって、さすがDHLと胸を撫でおろした。しかし、予定日の水曜日に待てど暮らせど届かない。オンラインで追跡してみると、その日の朝から、通関に留まっていて、結局、予定から2日後の金曜に配達された。幸い、ママ・ジェーンとパパ・カーネルの都合でマニラ滞在が週明けまでと変更されたので、指定された住所には滞在するので事なきを得た。きっと、通関職員はクリスマスパーティで全員が職場を留守にしていたに違いない。
しかし、金曜の配達予告当日、突如としてママ・ジェーンがロックウエルで小籠包を食べに行くと言い出したのだ。久しぶりの外食は行きたいし、荷物は来るし、どうすべきか躊躇したが、DHLは再配達をきちんとしてくれるので食事に同行すことにした。そして帰宅直後に荷物が配達され、しかも心配していた税金は只。まさに薄氷を踏む思いの連続で念願のハンモックを手に入れることが出来た。組み立てはタガイタイに戻ってからの仕事となるが子供たちの喜ぶ顔が楽しみだ。
また、これで、家族の労をねぎらわすことなく、すべてオンラインで日本の通販から買い物をするという道筋ができたことになる。インターネット通の息子に感謝だ。因みに転送先住所は次回からは」好きな場所を選ぶことが出来るらしい。
さて、タガイタイに持ち帰るのが一苦労、相変わらず車は子供たちと荷物でいっぱいで、翌日パパ・カーネルに持ってきたもらうことになった。それで、早速と思うのだが、ママ・ジェーンはベランダの掃除が先とじらす。そして部屋で待っていて、ふと外に出てみると、パパ・カーネルとキアンが組み立ててしまっている。確かにパパ・カーネルへのクリスマス・プレゼントという触れ込みだから、仕方がない。設置場所は、外は寒いので室内ということになったようだ。
早速、子供たちは大はしゃぎで我先に乗ってみるが、揺れるのでどうにも安心できない。自分でも試してみると、横に移動してもひっくり返って落ちることは無くて、極めて安定している。クッキーやココも助けなしで乗り降りできて、全く問題なさそうだ。早く、ベランダに置いて景色を楽しみながら、くつろいでみたい。いつか、農場のベランダに設置してマヨン火山を眺めながら、昼寝するのが夢だ。