フィリピンにて


1.入国

6ヶ月以上有効なパスポートと30日以内に帰国ないし第3国への出国チケットの提示する必要があります。

あらかじめ、スマホでe-Travelで登録することにより、入国カードは不要となっています。入国審査後、さらにチェックインした荷物の受取証を調べられるので航空券に貼り付けられた受取証を提示してください。

空港で、当座必要な費用を両替してください。最近は交換レートが良くなったので申請料や年会費を円で持参した場合、空港でペソに両替してください。また、市中の両替店で簡単に両替できますが開店するのは11時過ぎなので朝一のアクションがとれなくなります。ホテルでの両替は米ドルについてはまあまあなのですが、円は極端にレートが悪くなります。

ホテルまでの足は空港タクシーを利用してください。空港ビルを出ると白のクーポンタクシーあるいは黄色い空港メータータクシー(イエロータクシー)が客待ちをしています。マニラのホテルまで大体200~300ペソ(クーポンタクシーは440ペソあるいは550ペソ)程度でいけます。最近は市中を走っている通常のタクシーも空港内で客待ちをすることが許可されています。また、最近はボッタクリタクシーが幅を利かせて、2000ペソ程度の料金をとっているのでくれぐれも注意をしてください。

2.PRA訪問

PRAの受付はマカティの中心Citibank Tower(現BDO Tower)の29階にあります(29Fl. Citibank(BDO) Tower Paceo de Roxas Makati City )。入り口で荷物検査した後。IDカードと交換に入門証を受け取ります。最近、PRAの入居しているCitibank(BDO) Towerにおいてはドレスコード(服装の規定)が公示され、サンダル、短パン、T-シャツ、袖なしなどの服装では構内に入場できないので、ご注意ください。

3.必要書類の準備

ビザ申請に先立ち、下記の書類を準備する必要があります。

(1)申請書

申込書に必要事項を記入して、事前に送付していただければパスコにて申請書を作成しておきます。

(2)健康診断書

一般のクリニックで受診してください。一人2500ペソ程度かかりますがPRA指定のフォームを使用してください。伝染病、精神病等の診断がなされた場合ビザの発行は許可されません。もし過去に結核等の病歴がある場合、X線写真の履歴をご持参ください。それがないとX線写真に映った影を判定するために、余計なテストと時間が必要となります。

(3)定期預金証明書

銀行に行ってあらかじめ送金したドルで定期預金を作成し、PRAに提出します。日本からDBPのPRA口座に直接送金した場合は、海外送金依頼書をPRAに提出するだけで結構です。なお。PRAはDBPから預金証書を入手してからでないとビザ発行の手続きを開始できないので、申請に先立って最低で2週間前くらいに送金しておく必要があります。

(4)無犯罪証明書

無犯罪証明書を日本で外務省でアポスティ-ユを取得してきてください。

(5)写真

5センチx5センチサイズの写真を14枚準備ください。写真は背景を白とし、証明写真ボックスで撮影したもので結構です。

(6)婚姻証明書及び出生証明書(同伴者)

日本で、戸籍謄本を翻訳して公証してさらに外務省でアポスティーユを取得してきてください。

(7)年金証書

日本で、年金証書を翻訳して公証してさらに外務省でアポスティーユを取得してきてください。

(8)NBIクリアランス

申請前に90日以上フィリピンに滞在していた場合、NBIクリアランス(国家捜査局の無犯罪証明書)の提出が必要です。

(9) その他

以前、9g、9dなどのワーキングビザを保有していた場合、事前に9aに切り替え(ダウングレーディング)ておく必要があり、その関連の書類を提出する必要があります。詳細は別途お問い合わせください。

4.ビザの申請

すべての書類が整ったら、PRAでビザの申請をします。申請料として1,400米ドル、家族を同伴する場合はさらに1名につき300米ドルを現金で支払います。円、トラベラーズチェック等は受け付けない ので、必ず米ドルペソの現金を用意してください。年会費360ドルは前払いなので申請と同時に支払う必要があります。

なお、ご家族を後から呼び寄せることも可能です。手続きはまったく同じです。2名以内の同伴家族に付いては追加の定期預金(一名につき15,000ドル、申請料、300ドル、年会費100ドル)は必要ありません。

5.SRRVの発行

原則として申請から20営業日でビザが発行されますが、それ以上かかることが日常化しています。ビザの発行と同時にメ ンバーカード(ID)が発行されます。また、フィリピン在住中にメンバーとしての守らなければならないかんたんな規則について遵守することを宣誓していた だきます。そのため必ずご本人がPRAを訪問する必要があります。何らかの事情でビザ(Oder‐ビザ発行決定書)の発行が入国ビザの期限内(30日)で発行されない場合、入国 ビザを延長する必要があります。

6.銀行口座

ビザの発行後、口座開設の資格が出来ます。パスポートとPRA発行のIDを銀行に提示してください。ただし、フィリピンの住所とその証拠を求められるので、必ずしもビザを取得したからといって即口座開設が可能になるわけではありません。

DBP以外の認定銀行の開設した定期預金は夫婦共有名義にすることができます。ただし、両者がSRRVのメンバーであるか、あるいは配偶者がフィリピン国籍であることが条件となります。ビザ取得後PRAに申し込んで許可をもらってから、手続きしてください。

7.住宅取得準備等

ビザ発行を待っている間は、パスポートを預けているために帰国できません。そのためこの間、英会話学校に通う、ビザ取得後滞在すべき住居調査する、あるいは観光に出かけることをお勧めします。マニラ周辺に限らず、バギオ、スービック、クラーク、セブ、ダバオ、等地方都市にも観光施設が多数あります。

フィリピン国内旅行にお出かけの際は忘れずにパスポートのコピーにビザ申請中という証明をPRAからもらってご持参下さい。