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メトロマニラは首都圏のマニラ、マカティ、パサイ、ケソン、パラニャケ等17の市町村を総称したもので、東京23区のイメージだ。メトロマニラの人口は1000万人を超え、、東京に追いつくのは時間の問題だ。 メトロマニラの全体図 メ トロマニラの中心市街地の喧騒はひどいもので、マカティを除いたら暮らすにはとてもお勧めできない。マカティはフィリピン一の財閥アヤラ一族が開発した新 興都市で、世界に誇れる近代的国際都市であり、フィリピン経済の中心地となっている。ほとんどの企業はマカティに事務所をもち、ビジネスマンであふれて いる。退職庁の事務所もマカティの中心にある。また、ショッピング、食事、娯楽施設も豊富で、マニラといえばもはやマカティといえるほどだ。高級 コンドミニアム、高級ビレッジも豊富にあるが、値段もそれなり高級だ。   スカイウエイからマカティ市を望む マカティの中心、アヤラ通り マニラ市は下町でフィリピンの真髄を見る気がする。かつてマニラを象徴したゴーゴーバーが建ち並ぶデルピラ通りは姿を消したが、その喧騒と混沌は今でも健在だ。チャイナタウンやエルミタなどフィリピン通には魅力一杯の町だ。 歴史地区イントラムロスではスペイン風の街を馬車で回れる  ケソン市、パラニャーケ市等は山の手にあたり、住宅街が広がっている。パラニャーケに住む日本人も数多くおり、タウンハウスや一戸建てが手ごろな値段で手に入ります。 パラニャケのタウンハウス、イリジウムは日本人により開発された フィ […]

フィリピン案内 メトロマニラ


定年退職後の人生を海外ですごそうと考えた場合、永住ビザの取得の容易さ、生活費の安さ、日本からの距離など考えると、候補はタイ、マレーシア、フィリピンの3つの国に絞られてくる。その中で、私はフィリピンが一番と軍配をあげる。なぜなら 永住ビザの取得が容易で政府が退職者の受け入れに積極的 物価が日本の約5分の1 豊富で優秀な労働力、単純労働者の賃金は日本の10分の1から20分の1 外国人に対するホスピタリティーとお年寄りを大事にする国民性 英語が公用語であり、アメリカ、イギリスに続いて英語を話す国民が多い 韓国、台湾、中国を除き日本に一番近い外国 日本に強い親近感をもっている お年寄りにきびしい冬がなく、暑さもほどほど、花粉症、アトピーもない アメリカ仕込みの医療が充実している キリスト教国であり、食物に制限が無く豊富 デズニー漫画に出てきそうなジープニーがマニラを案内する し かしながら、これを是としない方も多いかと思う。それは、フィリピンは危険というイメージだ。フィリピンは凶悪犯罪や詐欺・汚職・売春のメッカとい う悪評がまかり通っている。これは、一面では事実かも知れないが、それが日本には何十倍にも増幅されて伝わっているような気がする。こちらにいる […]

フィリピン案内 概論



フィリピンあるいは世界の名峰マヨン火山の麓にあるのがビコール地方アルバイ県、私の農場のあるところだ。マヨン火山が噴火すると多くの観光客が集まるのだが、普段は静かな、どこにでもあるコール地方の一都市だ。マニラから飛行機で40分足らず、陸路でも行くことが出来る。アルバイ県には周辺には、スプリングリゾ-ト、ビーチリゾート、ジンベエザメウオッチングなどの観光資源が豊富にあり、まだ俗化されていない、リゾートの穴場だ。特にカグラライ島には手付かずの白砂のビーチがたくさんある。 レガスピ空港からマヨン火山を望む ビコール地方はルソン島の西側に位置するマニラと違い、明瞭な乾季がない。特に12月から1月に多く雨が降り、2月は比較的涼しく大変すごしやすいこ気候となる。しかし、台風が発生する区域に近く少なからず台風がやってくる。そのため、緑が濃く、国道がアカシアの並木トンネルなどになっているところが数多くあり、緑豊富な田園地帯だ。 2011年4月26日レガスピ空港にて撮影、朝日を受けて荒々しい斜面が際立っている 2011年4月18日飛行機より撮影、朝もやにかすむマヨン 2011年1月4日、飛行機より撮影 2010年12月27日レガスピ市にて 2010年9月5日サントドミンゴより撮影 2009年12月27日、噴火寸前のマヨン(タバコの農場より) 2009年12月25日、レガスピ空港より 2009年11月3日、農場より噴煙たなびくマヨン 2009年4月9日タバコ湾から撮影  タバコ湾からながめたマヨン火山の雄姿 現在も活発に活動するマヨン火山 マヨン火山レガスピ空港より […]

フィリピン案内 名峰マヨン火山百景


フィリピン人特有の観念を表す言葉“パキキサマ”を紹介する。付和雷同とでもいうのだろうか。組合のストライキなどで色々調べてみると誰も特にストライキをするほどの不満があるわけでもない。ほんの一握りの人間がこぶしを振り上げているに過ぎず、他はその流れに従っているだけ。村八分になるのが怖いから、声の大きいもののいうことに従っているに過ぎないということが多々ある。ただ、あまり、たいした問題でない場合はとりあえずみなの意見に従っておくのが、この国で生きていくすべかも知れない。

フィリピーノ気質 パキキサマ



賄賂は悪という観念があるが、フィリピンでは少々ニュアンスが違うようだ。なにかやってもらったら心づけを払う、感謝の気持ちを表すもので、いくばくかのコミッションをやることは、社会生活をうまく送る潤滑油のようなもののようだ。人になにか頼んで、それが少しでも助けになったら、少しでいいから心づけをあげること。喜んで受け取ると思う。そして次はもっと一生懸命手伝ってくれるだろう。でもあまりやりすぎないこと。次にもっと期待されてギクシャクしてしまう。 これが、役人が当然行うべきことをやるのにコミッションをとるということにつながってフィリピンの役人を堕落させ、政治を悪くする原因になっているようだ。もっと役人の給与を上げて、役人が賄賂を取らなくても十分生活できるようにすることがフィリピンをよくする近道だと思う。大統領の給与が月々10万ペソそこそこでは他は推して知るべしだ。

フィリピーノ気質 何が何でもコミッション


フィリピンでは金は力、力は正義、警察も裁判も金次第といわれている。なんと言っても金の力は偉大だが、その使い方が肝心です。やたら札びらをひけらかしたら嫌われる。うまく使うことだ。金を持っているように振舞っても決して使わない、といった工夫も必要だ。やたらばらまいたらすぐになくなってしまう。ここといったところで有効に使うことだ。本当に困っているときに助けてやったら、一生に恩にきて頼りになる友達になるだろう。

フィリピーノ気質 金は力・力は正義



マニラの街をあるいていて気がつく事だが、歩行者が道路を渡ろうとしていても車は絶対に止まらない。信号が変わったから、止まるであろうという気持ちで歩き始めると車が脇をすりぬけってヒヤットすることが多々ある。“車は絶対止まらない”なのです。一方運転していて歩行者がいるからといっていちいち止まっていてはいつまでたっても前に進めない。後ろの車からもブーブーと警笛を鳴らされる。だから、歩行者がいても止まってはいけないのだ。

フィリピーノ気質 車は絶対止まらない


ハムラビ法典かなにかに“目には目を歯には歯を”という言葉があったと思うが、これがフィリピンでも通用している。車を運転していて人をひいてしまったら、まず逃げることだ。誰が悪かろうが、ひかれた人の家族や近所の人に袋叩きにされる。まず逃げて、それから誰か頼りになるフィリピーノを連れて警察に行くことだ。たとえ殺したとしてもたいした金銭的負担にはならない。なまじ生きていると治療費がかさむのでもう一度ひいて殺してから逃げろという人もいるが、それはちょっとできない。また、仏心を起こして助けようなどとすると、自分がやられてしまう。ほっておいても誰かが助けてくれる。その辺の協力体制は目を見張るものがある。但し、マニラのような都市ならば事情は違ってくる。たくさんの目があるから、袋叩きに合うこともないだろう。

フィリピーノ気質 ひいたら逃げろ



フィリピーノ所有意識というのは少々理解しがたいところがある。俺のものは俺のもの、人のものは俺のもの、といった感じで、いったん貸したら、すぐにでも返してもらわない限り、なんとなく所有権が移ってしまう。当面住まないからといって、好意で、しかも只で自分の家に住まわせてしてやって、何年かして使うから出て行けというと、いやだと言い出すのだ。強引に追い出すと一生恨まれる。しばらく使ったり、住んだりしていると、頭の中でわかっていても感情的に自分の物という意識が強く沸いて(アキンナアキン)、なんとしてでも自分のものにしようとするのだ。 もし誰か家に住ませてやりたかったら、アパートを借りて住まわせる事だ。いやになったら、家賃を払わなければ彼らは出て行かざるを得なくなる。要は追い出す手間を他人に押し付けるのだ。自分の家に住みついてしまった人間を追い出すのは容易なことではなく、命の危険さえ生じてくる。 借金も投資も同じことだ。フィリピーノの儲け話に投資して配当をもらったとか、元金がちゃんと戻ったという話しは聞いたことがない。投資イコールくれてやったということだ。決して見かえりを期待してはいけない。 金を貸してやって、返してくれといったら、これまた恨まれる。貸す時はくれてやったと思ったほうがよい。くれてやっても惜しくない範囲で貸すことだ。もし、本当に返してもらわなければ困る場合は、きちんと借用書を作成し、街の弁護士に認証(Notarize)してもらっておくことだ。あとで裁判に訴えることぐらい覚悟しておいたほうがよい。 なにかを与えたあと、さぞ感謝していると思うと、さにあらず。もっとくれといってくるのが彼らだ。ずるずるやっているとけつの毛まで抜かれる事になりかねないので、いい加減なところでだめと、カチっと申し渡す。ワラナペラ(もう金がない)とか、言って。それでも決して恨まれる事なく前と同じように仲良くしてくれるだろう。フィリピン人妻の家族へのお金の融通もおなじことだ。限度を決めて、これだけといって毅然とした態度で臨むことだ。 一方、家族の中では何でも共有だ。スリッパや服や、はては歯ブラシまで夫婦では共有だ。フィリピン人妻があなたの歯ブラシを使っていて、文句を言ったら、愛していないのと食ってかかってくるだろう。日本食などを自分の部屋に置いておいておいたら、旦那はセルフィッシュだと家族中の総スカンを食うのは目に見えている。だから、結婚してから入手した家屋等の財産は法的にも全て夫婦共有なのだ。これはフィリピーノの所有意識を法的に保証したものだと思う。

フィリピーノ気質 人の物は俺のもの


フィリピーナは年の差なんて気にしない。愛が全てなのだ。中年あるいは熟年の男性が二十歳前後の女性と恋に落ちるのは珍しくもなんともない。我々にもまだまだ大いにチャンスがある。日本の若い女性のように中年の叔父さんをおもちゃにすることもない。その代わり本気だから、怖いこともある。当然、結婚するとか、子供が欲しいということになってくる。 ちなみに処女の値段はハウス アンド ロット(土地つき住宅)といわれる。それにファミリーの面倒をみるのは当然のことだ。避妊は罪、堕胎は犯罪。ついでにレイプは死刑だ。良く覚えておいてほしい。家を建てて一緒に住むのはいいのだが、その後、仲たがいしたから、家を返せとか、いっしょに住んでいた家から出て行けなどということは考えないほうがよい。そういう仲になったものならば、いっしょに住んだ時点で彼女のものと考えたほうがよい。だから、大きな家を建ててやる必要はない。自分の財力のゆとりの範囲で与えられるものをやることだ。郊外なら300万円も出せば十分満足してもらえる家を買うことができるだろう。 いい関係が長続きして一生添え遂げられればハッピーなのだが、なかなかそうはいかない場合も多いようだ。それは日本とフィリピンのカルチャーの相違をいかに乗り越えるかにかかっている。関係が破綻したときの財産の取り合いはみにくいものだ。だからはじめから与えられる範囲のものを与えてしまうのがいい。たとえ関係が破綻したとしても後の生活が成り立っていけるような準備をした上で結婚に踏み切るべきだ。 ちなみにフィリピンでは男は女の下僕だ。男は女に尽くすのが美徳であり、喜びなのだ。他人同士である場合は、もちろんボスと秘書、あるいは客とGROの関係かもしれないが、愛し合ったあと、あるいは端的にいうとセックスした後では話が違う。母親が幼い我が子を慈しむようにフィリピーナを愛せなかったら、結婚など考えないほうがよいだろう。ちなみに家庭内では料理は男の仕事。妊婦はクイーンだ。もちろん例外もあるが。 フィリピンでは基本的に離婚はご法度だが(離婚という制度がない)、日本人は可能だ。フィリピンでの結婚は日本の戸籍に入れないと正式とは言えず、逆に戸籍から抜いてしまえば離婚ということになる。しかし、その離婚をフィリピンで成立させるためには容易でない手間隙金がかかる。

フィリピーノ気質 フィリピーナ フィリピーナされどフィリピーナ