Monthly Archives: July 2006


フィリピーノに文句を言うといい訳をくだくだと続ける。私たちにとっては間違いを素直に認め、もう繰り返しませんと反省してもらうのがもっともありがたいだが、間違いを認めようとはしない。これでは改善も無いと思い、しつこく追求する羽目になって、こちらもつい熱くなってしまう。これは、彼らが間違いを認めると有罪ということになって、処罰されてしまうということが心配なのだ。裁判といっしょで決して罪を認めてはいけないのが、フィリピンなのだ。 ならばどうしたらよいのだろうか。彼らがやった事が、間違いと責めるのではなくて、このように変えればいかに彼ら自身にとってよいことなのか、あるいは得になるのか、説いてやる必要があるのだ。あるいは次回からこのように変えてくれれば私は大変うれしくて、サラリーも上げてやりたくなるとか。

フィリピーノ気質 言い訳は自己防衛の手段


なにかフィリピーノと対峙したとき、大体こちらが考えるのと反対のことを考えていると思って間違いないようだ。例えば、部下に文句を言って黙って聞いているから、さぞ反省しているのだと思うと、とんでもない。相手は怒り心頭にして達して声が出ないのだ。文句を言って相手がいい訳も言わずに黙ったら、直ちに止めろというのが鉄則だ。 フィリピーノは非常に誇りが高い人々だ。ただし日本人の場合は自分自身の内面の誇りを大切にすると思うが、フィリピーノは周りの人がどう思うかということが一番大事なのだ。どんなに本人が悪くても人前で叱責すると一生恨みに思われる。これはフィリピンで暮らす上での一番のタブーなのだ。 怒りたいときは別室につれていって懇々と諭してほしい。頭にきて人前で怒鳴りつけてしまったとしたら、その人との関係はそれで終わりと思ったほうが良い。

フィリピーノ気質 人前で叱責しない



フィリピーノは中国とマレーの両足でたち、スパニッシュのハートで感じ、頭の中はアメリカンといわれる。それに財布の中身は円。その時々の支配者の影響を受けているのだ。したがって、東南アジアにありながら、日本とは理解しがたいほどの相違がある。決して日本的な発想で物事を推し量ることはできない。これがハロハロ(ごちゃまぜ)でサリサリ(色々何でもあり)の文化といわれる所以だ。

フィリピーノ気質 ハロハロ、サリサリ