Daily Archives: August 4, 2007


フィリピンは群島国家であるためにちょっとした旅に出るには船か飛行機に頼らざるを得ない。たとえルソン島などの同じ島の中でも高速道路や鉄道が発達していないのでいきおい飛行機に乗ることになる。ちなみに高速道路はマニラの南北に130km程度、鉄道はなんとマニラからビコールのレガスピ間470kmの一本だけだ。一方、船や飛行機はほとんどの都市やリゾートを結び、大変便利だ。 国内ターミナルに並ぶセブパシフィックの飛行機 セブパシフィックの飛行機は新しくてきれい 機内も大変清潔だ 主な航空会社はフィリピンエアライン(PAL)、セブパシフィック、エアフィリピン、アシアンスピリットの4つで、特にマニラーセブ、あるいはマニラーダバオ間などは上記4社が乗り入れ、しのぎを削っています。このほかにパラワンなどの離島のリゾートにセスナなどの小型機で送迎する中小の航空会社がたくさんありますが、これらはリゾートと提携しパッケージで客を確保しています。 スチュアーデスさんも庶民的な感じ 生まれて初めて飛行機に乗るアラン一家、まずは記念撮影 PALは ご承知の通りフィリピンのフラッグシップだが、その他の会社も若干の国際便も運行している。現在、セブパシフィックとエアフィリピンは、格安チケット を発行しており、十分なゆとりを持って予約すると、バスや船並みの価格で旅をすることができる。格安チケットの値段は日によってことなり、ホームページ で安い日を探して旅をするのがコツだ。ちなみに従来PALのみが運行されていたマニラーレガスピ間は従来の6千数百ペソ(往復)だったものが、セブパシフィックが就航して以来、約3分の1の2千ペソ程度にディスカウントされている。一番良いバスで往復1800ペソだからほとんど変わらない。なお、ここでいう格安チケットは日本のように団体割引のチケットをばらで売るのではなく、航空会社そのものが安いチケットを発行しているのだ。ただし、格安のため、飲み物等は有料だ。 セブパシフィックのチケットオフィス セブパシフィックのルートマップ、フィリピンの主要都市を結んでいる エアフィリピンのチケットオフィス エイシアンスピリットのチケットオフィス […]

豆辞典 島国フィリピンの空の旅


ロハスボリバードを南に向かうとエルミタから5km位 でマニラ空港に近づく。そこはもうパサイ市を通り過ぎてパラニャケ市に入っている。その付近には南へ向かうたくさんのバスが停まっているが、そこ がバクラランだ。バクラランは北のデビソリアと並んで無数の一坪ショップが立ち並ぶ庶民の買い物どころ。衣料品の店が圧倒しているが、靴、カバ ン、雑貨を売る店もたくさんある。デビソリアにくらべて規模は劣るが、一本の通り沿いにまとまっているので買い物がしやすいのが特徴だ。 南(カビテ方面)に向かうバスの群れ エアコン付の中距離バス 軽トラックの改造車も近距離用に活躍している バクララン教会の脇の道を進むと、LRTの駅まで(約1km)の間、両側に小さなショップが入ったビルが立ち並び、いつでもたくさんの人で混みあっている。特に入り口付近にたくさんの衣類や果物を売る露天が並び、フィリピンならではの雰囲気をかもし出している。 赤いパイナップルなど珍しい観葉植物が売られている 衣料雑貨を売る屋台が無数にある 通り沿いの露天商、大人のT-シャツが50ペソから買える バクラランの喧騒と混沌に輪をかける派手派手ジプニー 立派なジーンズが1本200~300ペソで買える 旅行かばんも200~300ペソから買える どんな有名ブランドのサングラスでもすべて100ペソ程度で買える(もちろんコピー商品だが) […]

豆辞典 庶民の買い物どころバクララン探訪



東 洋一のスラムといわれるトンドはチャイナタウンの北、マニラ港にそって広がっている。犯罪の巣窟とも言われているが、そこに住む人たちは意外と明るく 生活をエンジョイしているように見受けられる。そこではなぜかやたらと子供が多く、元気に走り回っている。花街の女性たちに聞くとトンドに住んでいる と答える人が多数いる。あの元気で無邪気な子供たちの将来は花街なのだろうかと心配になる。 川べりのスラム スラムではやたらと外でくつろぐ人が多い 路地裏はまさに子供であふれている 一風吹けば崩れ落ちそうな家々 最 近はある程度財をなした人が立派な家を建てているところもあるが、ほとんどはバラックで、しかも2階から4階建てにもなっていて、ちょっとした地震が あったらひとたまりもないといった様子だ。また火事などおきたら一帯は全焼するしかないだろう。でもトンドで火事があり人が死んだという話はあまり 耳にしない。 収入の10%を寄付しなければならないイグレシアニクリスト宗派はトンドにもこんな立派な教会を建てている この子達の底抜けの明るさはどこから来るのだろう ト […]

豆辞典 東洋一のスラム街 トンド探訪


チャ イナタウンの東一体に広がるエリアをキアポ地区と呼ぶ。その中心に位置するのがブラック・ナザレと呼ばれる黒いキリスト像を祭るキアポ教会で、奇跡を起 こすということで、参拝の信者が絶えない。教会の左の別室に安置されたキリスト像は3体あり、その内2体はガラス箱に収められ保存されているが、どう いうわけか足の先だけガラスの外にある。これは信者が足をなぜてその手を体にこすりつけて不病息災をいのるのだ。17年前に尋ねたときは、信者は皆、その足にキスをしていたが、さすがに不潔ということか、今は手で触るだけになっている。ホーリーウイークにはこのキリスト像を外に出して街中を練り歩くのだそうで、百万人を超す信者が集まり、キリスト像に触れようと殺到し、死者でさえ出る喧騒となる。 キアポ教会の外観 キアポ教会の内部、平日でも人であふれている ブラックナザレの像 ガラス箱の外に出されたバラックナザレの足、かなり磨り減っている 占い師(Fortune Teller)たち 人形の形をした蝋はブラックマジック(呪術)に使うそう なにやら怪しげな薬を売る店 そんな薬売りの店が立ち並ぶ 国花であるサンパギータをうる少女やおばさん。ちなみにサンパギータとは“再開の誓い”という意味だそう   […]

豆辞典 庶民の街 キアポ探訪