フィリピンの国民の90%がキリスト教徒と言われているが、そのうちのほとんどはカ ソリックであり、日本の神社のように全国くまなく教会があり、それぞれの町のランドマーク的存在になっている。カソリック以外は10%程度で、モルモ ン、エホバの証人、プロテスタントなどがありますが、活発に活動しているのは、イグレッシア・ニ・クリストなどの新興宗教だ。イグレッシア・ニ。クリストは、 フィリピン全土いたるところに規模こそ違え、ほとんど同じデザインの教会を建て、活発に信者を集めている。その他、エルシャダイと言われる踊る宗教があるが、その名前から私はてっきり博多かどっかのお祭りの山車か何かとトンチンカンなことを考えていた。その他にボナゲンとか零細の宗教団体がたくさ んあるそうだ。 スペイン統治時代に立てられた由緒あるタバコ教会 フィリピン人はアジアに位置しながら、ほとんどが敬虔なクリスチャンであり毎週日曜の朝、教会周辺は、お祈りに来る車や人で一杯だ。これは地方に行くほど激しく、街中の人が教会へ行き、家は空っぽになってしまう。たとえカラオケなどで夜の勤めをしているGRO(ホステス)でも同じで、日曜の早朝、仕事が終わった後、3時~5時に教会へ行って、まず祈りを捧げてから家路につくのだ。特にホリーウイークやクリスマスの宗教行事には帰郷した人々が一時に繰り出して、メインストリートは人で埋め尽くされる。 教会の祈りを終えて家路に向かう人々(St.Paul教会、マカティ) タバコ 教会の内部 ホリーウイークの行列(タバコ市)、後方に教会の塔が見える イグレッシア・ニ・クリストはマナロ神父を教祖として、全国展開を果たした新興宗教の雄で、その町の規模あるいは信者の数に応じて大きさのの違う教会を建てている。教会の前面には誇らしくIGLESIA NI CRISTOと掲げ、一目でそれとわかる。信者は、豚の血を食べてはいけない、教会では正装で行かなければならない、スカートはくるぶしまでのものを着なければならない、また、さらに収入の一部を寄付しなければならない、などの厳しい戒律があるそうだ。 カソリック系新興宗教の雄、イグレシア・ニ・クリストの総本山 […]