マニラ国際空港を当地では、英雄ニノイ・アキノ(彼の暗殺はマルコス政権崩壊のきっかけとなり、その後、彼の妻が大統領となった)の名を取ってNinoy Akino International Airport (NAIA)、ナイアと呼ぶ。NAIAはマニラの南のパサイ市、マカティから5~6kmの至近距離にあるが、渋滞すると1時間程度かかってしまう。マカティからサウス・スーパーハイウエイをちょっと南に下るとNAIAの滑走路の東端と直角に交わるのだが、時たま頭上を滑空する飛行機にびっくりすることがある。昔の羽田のようにマニラの空には世界各国の飛行機が飛び交っている。 本文とは特に関連ないが翼は空の旅の象徴だ 空港は現在、ターミナル1、ターミナル2、そして国内便(ドメスティック)ターミナルが営業中だ。最新鋭のターミナル3も日本の大手建設会社によりほぼ完成しているのだが、その安全性に疑問が投げかけられており、この時点では開業の目処が立っていない。ターミナル1には日本航空をはじめ、すべての外国の航空会社の便が発着しており、最近開業したターミナル2はフィリピン航空(PAL)専用で、向かって右(南)が国内便、左(北)が国際便だ。 開業が待ち遠しいターミナル3 ターミナル1は1970年 初頭の開業で、大変老朽化しているが、いかにもフィリピンらしさをかもし出している。このターミナルの問題は、始めてきた人は絶対に出迎えの人に出会 えないということだ。入管と税関手続きを済ませて、ターミナルビルを出るとホテルリムジンの出迎え車が入ってきているので、到着客はそこで待ってしまう。しかし、出向かえる側は、特別許可をもらわない限り、そこに入ることができない。到着客は、そこからさらに道路を渡って、左右の長い坂を下っ て再び道路に出なければならない。そこで初めて出迎えの人が道路の反対側で待っているのだ。出迎えの人は、目当ての到着客を見つけると、はじめて待ち 合わせ場所に入ることが許され、道路を渡って、めでたく握手というわけだ。そこで、駐車場に案内するか、空港タクシーを頼んで街へ向かうことになる。そんなわけで、ターミナル1で出迎えてくれと頼まれるとぞっとする。 出国風景 ターミナル1、出発ロビーの入り口 […]