Daily Archives: October 1, 2007


2006年、マニラ湾の埋立地にアジア最大というSMモールオブエイシア(SM Mall of Asia)がオープンした。オープン当初は空きが目立ったモールも一年経過した現在はほとんど全部埋まって、まさに巨大あるいは広大な、まるで大都市の繁華街がまるまる収まったモールを形成している。この地域は10年以上前に埋め立てられ、その開発が手付かずにいたのだが、モールオブエイシアのオープンに伴って、新興の街並みを形成し始めている。マカティ、オルティガス、ボニファシオについで、首都圏メトロマニラを代表する近代的市街地になるのは間違いないだろう。 SM Mall of Asiaの正面 SM Mall of Asiaの外観  SMとは一代で街角の靴屋からフィリピン最大のデパートチェーンを築き上げた、中華系新興財閥(TAIPAN)ヘンリーシー率いるシューマート(靴屋)と呼ばれるデパートの略語だ。1980年代から急成長を始めたSMは80年代にケソン市にSM Cityをオープンした。まさにCityと呼ばれるにふさわしい、当時としては度肝をぬくようなモール街とデパートだった。さらに90年代初頭にはさほど離れていないマンダルヨン市オルティガスにSMメガモールをオープンした。これまた、まさにメガ級の巨大モールでモールひとつが街を形成することできることを実証したようなものだった。 中庭では楽団による演奏が客を迎える […]

豆辞典 世界最大級モール、SMモールオブエイシア


マ ニラの北、イントラムロスをすぎてパシッグ川を渡ると、ビノンド、キアポ、デビソリアなどの商業地域にでる。ここがチャイナタウンと呼ばれる一帯だ。 チャイナタウンの中心をはさんでビノンド教会とサンタクルス教会があり、その二つの教会を結ぶオンピン通りには多くの金の装飾品を売る店が並んでいる。 この辺は通りごとに同業の業者が集中し、建設資材のテオドラアロンソ通り、電気製品のラオン通りなどが有名だ。サンタクルス教会から高架鉄道(LRT) をはさんだ先はブラックナザレのご利益で有名なキアポ教会があるキアポ一帯に出る。キアポには民間医療の薬品や、果てはブラックマジックで願いをかなえ るという、あやしげな商売をしている人たちが大勢たむろしている。 チャイナタウンの入り口のゲート ビノンド教会 サンタクルス教会 サンタクルス境界の前でスマン(ちまき)を売っている 数十件の金屋さんが入っているビル 笑顔が可愛い金屋さんの売り子 センターの正面を陣取る金屋さん、売り子が手持ちぶたそうに客を待つ 金屋さんの店先 金屋さんのデパートの一角 […]

豆辞典 チャイナタウン探訪



 チャイナタウンのビノンド教会から北へ700mほ ど行くとデビソリアに出る。ここは、レクト通りを中心に無数の店と屋台が並ぶ一大ショッピング街だ。東側にはロビンソンとトトバンモールがあり、その 裏が広い駐車場になっているので、ここに車を止めて後は歩きだ。この一帯は人と屋台であふれかえっているので車をお店の前に止めてなどという今風の買い 物はできない。また、道路の半分が屋台で埋まっているので道幅が狭く、そこにジープニーが詰まっており、一般の乗用車はほとんど走っていない。歩く のが苦手という方はパジャックというサイドカー付の自転車がうろうろしているので使うといいだろう。 ここでもジープニーは“Road of King”だ 歩道は人で埋め尽くされている デビソリアではパジャックが頼りになる 延々と連なるジープニー  フィリピン人は老いも若きも皆写真が大好きだ 買い物袋を売る少年、デビソリアでは子供も重要な労働力  家族総出で露天の番をする、ここが彼らの住処でもある まだ10月だというのにクリスマスの飾り付けを売り出している […]

豆辞典 フィリピンのアメ横、デビソリア探訪


 フィリピンの家庭用電力は220ボルト。したがって日本の電化製品はそのままでは使えない。パソコンや携帯電話、あるいは携帯DVDプレーヤー等、携帯式の電化製品はは100ボルトから240ボルトに対応しているが、その他ほとんどの電化製品は変圧器が必要だ。この変圧器は重く、意外と高価なので、基本的にこれらすべての電化製品はフィリピンで購入するのが得策だ。 大手スーパーマーケット、ショップワイズの電化製品売り場 デレビ 誰が買うのかと思うくらい大型の薄型テレビ(液晶、プラズマ、プロジェクト等)が店頭に並べられている。値段は日本と同等あるいは若干高めだ。ソニー、パナソニック、シャープ、パイオニア等の日本のブランドの外、フィリップ、サムソン、LGなどの大型薄型テレビの他、普通のフラットテレビまで最新機種を入手することができる。フィリピンではテレビがなければ家庭生活がなりたたないくらい、皆テレビ好きだから、テレビにはことのほか執着があるようです。 ソニーブラビアの大型の薄型テレビ(Anson) パイオニアの大型の薄型テレビ(Anson) サムソンの中型の薄型テレビ(Anson) オーディオ ソニー、シャープ、パナソニックなどの派手々のコンポが売っているが、ちょっと日本人の趣味にはあわない。高級なものとしてはボーズがエルミタのロビンソンやSMメガモール等に店を出している。さらにマニア用にはドーシットホテルの前パークスクエア2に専門店があります(すでに取り壊されている2016年追記)。 オーディオ機器も大分スマートなものが出てきている 白物家電 冷蔵庫、洗濯機、レンジ、オーブン、電子レンジ等の白物家電はサンヨー、パナソニック等が手ごろなものを出しています。レンジ、オーブンは、電気とプロパンガス併用でイタリアあるいはドイツの製品がいろいろ出ています。   冷蔵庫は1万ペソくらい、もっと大型のものもある 洗濯機は2槽式から1槽式へ主流が移りつつある […]

豆辞典 電化製品の賢い買い方



    フィリピンはゴルファー天国と言われている。早朝出発すれば渋滞もなくマニラの中心から1時間以内で20ヶ所くらいのゴルフ場にと到着することができる。午前中にワンラウンドを回って昼食を食べ、午後には帰って昼寝をするというのが普通のパターンだ。時間的には2ラウンドでもこなせるのですが、暑いのでワンラウンドであがるのが一般的だ。 軍関係のゴルフ場を除いてすべて会員制で基本的に会員同伴でなければプレーできまない。しかしながら、平日はホテルや会員の紹介ということでほとんどのゴルフ場でプレーができる。プレー費も1000円~3000円程度と格安だ。 会員権も比較的安く、100万円以内で買えるところが多数ある。フィリピンでも会員権はかつてに比べてかなり暴落している。マニラゴルフのようにマニラの一等地にある場合は4000万円程度する。ここの会員権は日本と違って大抵の場合株式だ。すなわちゴルフ場が破産したとき会員権は紙くずとはならず、資産を分割して資金を回収することができるのだ。だから、マニラゴルフなど土地そのものに価値がある場合は値下がりしないのだ。 そんなに長く滞在するわけでもないという場合は、会員権を借りることができる。年間10~20万円の払いっきりで会員になることができる。年会費は1~2万 円だ。会員のプレーは全く無料で、キャディフィーを支払うだけでプレーできる。フィリピンのゴルフ場ではキャディがプレーヤー一人に一人つく。プ レーヤー一人を付きっ切りで面倒見てくれるので大変重宝だ。また希望すればアンブレラガールをつけることもできて、まさに王様気分でプレーができる。 キャディフィーは200~300ペソ、傘持ちの女の子は100ペソ程度だ。 会 員になるためには会員の推薦と面接試験にパスすることが必要。面接ではゴルフの腕前など簡単な質問がある。英語ができない場合は通訳をつけること もできる。試験官としてはその人がゴルフクラブの品位を落とすことがないか見るのだろう。日本企業の駐在員で肩書きがあるとほとんど無条件でパスする。 日 本人の多くプレーするゴルフ場ではマナーがきちんとしていてさほど抵抗感なくプレーできるのだが、フィリピン人や韓国人が多いクラブはマナー無視のプ レーが目立つことがあり、不愉快な気分になることがすくなからずある。そのため、韓国人が多いゴルフ場は日本人が敬遠するなど、すみわけができている ようだ。 […]

豆辞典 ゴルフへの招待


携 帯電話など今更取り立てて取り上げる必要もないかと思うが、フィリピンではそのお国柄から、携帯電話をとりまく環境も日本とはかなり違ったものとなっ ている。大きな違いは、フィリピンの携帯電話はほとんどがプリペイド方式であり、事前にプリペードカードによりチャージした分(ロードと呼ぶ)だけ使えることだ。また携帯電話の本体と電話番号が別個になっていて、携帯電話の中に収められたシムカードを交換することにより電話番号はそのままにして電話機本体を 自由に代えることができる。もちろんロードはシムカードに記録されている。したがってスマート、グローブなどの携帯電話会社は携帯本体の販売は行っていない(ただし、日本式のプランという制度もあって、3年契約で携帯本体が無料などという制度もある)。 このため、話している最中にロードがなくたったり、“ロードがないから電話できないので電話してください”という失礼なメール(当地ではデキストと言う)が 来たり、日本ではありえないことが頻発する。また、携帯電話が盗まれるということがたまにあり、一方、携帯電話をなくしたら絶対に出てこない。シ ムカードを交換すれば別の番号で使えるので、売払われてしまうのだ。だから、携帯をなくしてしまったら、すぐにテキストをいれて、1万ペソとかいう法外なお金で買い戻すと伝えると、しっかり戻ってくる。ビジネスマンにとっては、電話番号は命だから仕方がない。 中古機なら1000ペソ程度から買える  ロードは基本的にプリペードカードを買って登録する。プリペードカードの値段は100、300、そして500ペソだ。カードの裏をコイン等でこすってカード番号とPIN番号を出し、Globe Telecomであれば223に電話をかけ、引き続き10桁のカード番号と#を入力し、さらに6桁のPIN番号と#を入力すれば登録は終わり。残りのロードを確認するためには、222に電話をすればテキストで返事が来る。自分の携帯のロードを他の携帯に移すこともできる(パサロードと呼ぶ)。したがって、サリサリストアーではロードのばら売りが行われ、毎日その日に必要なロードを10ペソ単位で買っている人が多数いる。 グローブプリペイドカード 裏側、223とダイアルし、6042145862#141477#と入力する テキストは一回1ペソだが、通話料金は6ペソ/分で、かなり割高だ。日本と同様ほとんどのフィリピン人はテキストで会話を行っているが、何か用事があって電話をかけてもらう場合、かかってきたら、いったん切ってかけなおすのが礼儀だ。一方、PLDT(フィリピン長距離電話会社、日本のNTTに相当)の 電話は、固定料金制で、市内電話である限りいくら使っても月々の料金は一定だ。もし、両方が家や事務所にいる場合は固定電話でかけなおすのが普通。 この固定料金制は従量制に変更されつつあるが、この制度のおかげでフィリピンの人は大変長電話だ。だから暇な秘書などは、ほっておくと一日中電話を […]

豆辞典 フィリピンの文化を変えた携帯電話



今回はマッサージパーラーといっても、特別サービス付のマッサージパーラーを紹介する。日本のソープランドあるいはヘルスと同類のところで、当地ではヘ ルスクラブとも呼ばれている。これらは繁華街のはずれに点々とあるので見つけにくいが、大きなナイトクラブの地下あるいは独立した建物の一角と なっている。一件普通のマッサージパーラーと同じ造りだが、マッサージ嬢がガラス越しのひな壇に座っていて外から選べるようになっている(写真撮影は厳禁なので紹介できないのが残念)。妻の監視のきびしい殿方がそ知らぬ顔をして一汗かいていくという秘密の遊び場だ。 料金は、夜7時 までの割引料金を設定しているところが多く、早めに行くと安く楽しめる。エクストラサービスと呼ばれる特別サービスは入場料と同額程度に設定されている 場合が多く、割引時間帯はやはり割引料金が設定されている。特別サービスが主眼なので本格的マッサージを期待する向きは、やはり普通のマッサージパー ラーに行ったほうが無難だ。もちろん特別サービス抜きでマッサージだけをして帰ることもできるが、その場合、普通のマッサージに比べて、倍以上の出費 となってしまう。 ナイトクラブとマッサージパーラーが併設されているのは、ナイトクラブに来たお客さんが家で待っている奥さんの目をくらますために、クラブで楽しんでいる振りをしてそそくさと浮気を楽しむためにあるのではないかと思う。 以下、特別サービス付のマッサージパーラーの紹介だ。 マカティ地区 インペリアル(Imperial):マカティアベニュー沿いブエンディア通りから北へ500mほど進んだ右側、グレートイースタンホテルの手前(ブルゴスから一方通行で車ではそのまま進めないので遠回りするより歩いたほうが早い)。マッサージ、1300ペソ、エクストラはマッサージ嬢次第で、ぼられることがあるそう。1990年代から営業していて施設が老朽化しており、いつ閉鎖されてもおかしくない。 老舗だが施設が古い、特別サービスは交渉が必要、言い値の半値に値切ること  ドンペドロ(Don Pedro):ブルゴスストリートからカラヤアン通りを右に曲がり、2番目の角を左に曲がったところ。24時間営業だが、時間帯により細かく料金が分かれている。マッサージが夜の部(7pm~2am)、2000ペソ、深夜~午前中(2am~12am)、1000ペソ、午後(12am~7pm)、1500ペソ。エクストラは夜の部が2000ペソ、深夜と昼間は1500ペソ。最近(2016年)は看板が見えないので閉鎖されている模様 新しくてきれい、料金もリーゾナブル(?) […]

豆辞典 紳士の秘密の遊び場、マッサージパーラー


    マニラにはディスコシアター&KTVあるいはクラブシアターとか呼ばれている大型のナイトクラブがたくさんあり、殿方の高級な遊びどころとなっている。一方、一般庶民の遊びどころはビアハウスだ。フィリピン人は懐具合によりもっぱらこの2箇所のどちらかで遊ぶ。ナイトクラブはその外観といい内装といい、いかにもお金持ちの社交場というところという趣がする。 システムは大体どこも同じで、入場料が100ペソ~数百ペソ。飲み物は比較的安く設定されていて、ビール一杯が50ペソ~200ペソ程度。GRO(ホステス、Guest Relation Office)やダンサーを席に呼ぶと460ペソ~1200ペソ/時間かかる。大きなステージが有って、そこでセクシーダンスやAll the Wayというヌードダンスを披露してくれる。なかには、かなり過激なショーをやるところもある。オープンな客席とVIPルームという個室があって、個室にダンサーを呼んで、個別にショーをやらせることもできる。また、個室なのでGROやダンサーもかなり大胆になるようだ。 女性の選択はひな壇に並んでいるところから選ぶかあるいはステージに上がってパーフォーマンスを行っている中から気に入った子を選ぶことができる。ステージに上がる女性をダンサーあるいはモデルと呼び、そうでないものをGROと呼ぶ。 VIPルームでは最低料金が決まっていて、一室2~3000ペソはするから、少人数では割高となる。いわゆるコンシューマブル(Consumable)というやりかたで、ドリンクや指名料が最低料金に達するまではその料金のまま、それを越えると追加料金として加算されていく。 ビアハウスにせよナイトクラブにせよフィリピン人の殿方が遊ぶところはGROやダンサーの連れ出し(Take Out)が可能だ。店が高級で有ればあるほど連れ出し料も高く、5000~12000ペソ程度で、その他の連れ出しができるところの2~4倍程度するようだ。ペガサスというケソンのナイトクラブはかつて女優の卵が多くいて、連れ出し料も数万ペソと天井知らずだったそうだ(今ではただの普通のナイトクラブになりさがっているが)。連れ出し可能な場所は置屋、ゴーゴークラブ、ヘルスクラブ、ビアハウスなどあるが、ナイトクラブは高いだけに女性が粒がそろっている(そうでないのもたくさんいるが)。 ナ イトクラブはケソンシティのケソンアベニュー沿いとパサイシティからパラニャケにかけてのロハスボリバードのマニラ湾沿いに集中している。というより、 他にはどういうわけかこの手の店がない。多分、マカティ市やマニラ市は条例でそのような店の設置を規制しているのだろう(1990年ごろにはマカティもあった)。以下、その代表的なもの を紹介する。 […]

豆辞典 紳士の社交場、ナイトクラブ