Daily Archives: March 1, 2008


フィエスタ(Fesitival) は日本のお祭りと同様に、地方ごと、町ごとに異なる日に開かれる。その季節になると毎日のように隣町のフィエスタに出かけていき、親戚や知り合いの家に 集まりご馳走にありつくのが楽しみなのだ。事務所のある地域のフィエスタでは屋台が並んだ 外 国人にとっては地方ごとに趣向を凝らした出し物が観光の楽しみとなっている。セブのシヌログなどが有名で、フィリピンに住んでいたらフィエスタめぐりなども いいのではないだろうか。しかし、有名な祭りとなると、どこのホテルも予約でいっぱいで、ホテルがなかなか取れないのが難点だ。 タバコ市のフィエスタのパレード。有名なフィエスタでもない限りこんなもんだ あ る程度の有力者の家となるとフィエスタの準備で前々日くらいから大変だ。一人の知り合いを呼ぶとその一族郎党がジプニーでやってきて大量の食事を平らげ ていく。数百人から数千人の客が来ることもめずらしくなく、ありったけの鍋と皿で料理を用意しなければならない。祭りの料理にレチョン(子豚の丸焼き)は欠かせない。半年ががりで育てた子豚が大量に丸焼きにされ、豚にとってはフィエスタは災難の日となっている。 フィエスタの目玉はご馳走(特にレチョン)にありつくこと。パレードなどは地元に人にとっては重要ではない フィ エスタが近づいてくると、町をこっそり逃げ出す人もいる。周囲からはお金持ちと見られてはいるものの、ここのところ商売の按配がよろしくなく、不特定多 数の客人もてなす資金の余裕がないのだ。そのため、仕事でどうしても海外へ、などと口実をつけて町を離れるのだ。しかしまじめな人は、なんとしてでも 皆の期待に答えようと、なけなしの貯金をはたくかあるいは借金までして、料理を用意する。そして、その借金の返済のために、来年のフィエスタまで一生懸 […]

豆辞典 フィエスタ(祭り)訪問


ゴーゴークラブといえば夜のマニラの顔といえるくらい、いかにもマニラらしい光景だ。かつてはマニラの下町、エルミタのデルピラール通りにひしめいていたが、1990年 代初頭、当時のマニラ市長リムが(先の選挙で上院議員から再びマニラ市長に返り咲いたが)がすべての店を閉鎖してしまった。現在はマカティ市マカ ティアベニューから右に入ったブルゴス通り、そしてエドサ通りがマニラ湾沿いのロハスボリバード通りにぶつかる手前、エドサ ・インターナショナル・ エンターテイメント・ コンプレックス(通称エドコン)に集中している。それからマニラの北、高速道路を2時間くらい行ったアンヘレス市(Angels City)のフィールドアベニューはその規模は圧倒される。 ゴーゴークラブ街のブルゴス通りの左側 同じくブルゴス通りの右側 ゴーゴークラブのステージではツーピースで曲に合わせてだるそうに体を動かしている(アンヘレスにて) ゴーゴークラブは数十のテーブル席の前に舞台があり、10人程度のビキニ姿の踊り子が気のない踊りをしている。しばらくすると交代して新しいグループが出てきる。そして気にいった子がいたら席に呼んでドリンクをおごる。自分で飲んでいる分にはビール一杯100ペソ程度で安いのだが、レディズドリンクはなぜか200~300ペソと値段が跳ね上がる。もともと、連れ出し専門のところだから、気に入った子がいないと、一杯で切り上げて次へ店へと駒を進める。だからゴーゴークラブは固まってあるのだろうか。連れ出し料はバーファインといって店に払う分と女の子に直接払う分を合わせて3000~4000ペソ程度。店に全部払うシステムのところもあるようだ。事前に女の子にいくら払えばよいかママさんに確認しておいたほうがよい。 マカティ市制記念日にはゴーゴーガールが通りへ繰り出して営業中 そ もそもゴーゴークラブは欧米人の観光客を当てにしたもので、支払いに厳格な欧米人に合わせて、一杯飲むつどに請求書にサインしておいていく。その合計 しか要求されないから、いたって明朗会計だ。しかし、店によっては女の子が寄ってたかってレディズドリンクをせがみ、いいよ、いいよと鼻の下を長くし […]

豆辞典 ゴーゴークラブはフィリピンの夜の顔



  フィリピンには、実にたくさんのオカマ(バクラ)とオナベ(トンボイ)が いる。バクラとは何か説明する必要もないが、肉体的には男性でも精神的に女性で、男性しか愛することができない男性で、普段から女装をしている。男性同志が愛し合うホモとはちょっとニュアンスが違うようだ。一方トンボイとは肉体的には女性でありながら、精神的に男性であり、髪を短く切って男 の格好をしている。これも女性同士が愛し合うレズとはちょっとニュアンスが違う。 笑うトンボイ、腕の刺青がたくましい フィ リピンではこれらの性倒錯者は、立派な市民権を得ていて、一般の市民として生活している。彼らの主な職業は、オカマが、ダンスインストラクター、美容師 などで、トンボイがセキュリティガード、空手のインストラクターなど。バクラはそのユニークなキャラクターを活かして、コメディアンにもなっている。かつてほとんどのジャパユキさんはダンスのにわか練習をして、ダンサーとしての免許を取得し、日本行きの切符を手にしていたが、彼女たちにダンス を教えたのはほとんどがバクラです。これらバクラの踊りは本物の女性よりもはるかに女性的で思わず見とれてしまうほどです。 シーフードマーケットレストランで客引きをするオカマ 見るからに男性の顔をして体つきもごつごつしたバクラが、お化粧をしてさらに女装をしているのを見かけると、異様であり目をそむけたくなるが、彼らは(彼女らは)、どうしてもそのような格好をしたくてたまらないのだそうだ。トンボイも同様で男性の格好をして男にみせかけたいのだ。 オカマの職業は美容師が圧倒的に多い 一度、チャイナタウンのデビソリアでトイレに行ったところ、見るからにバクラといった人がトイレに入ろうとしていた。はて、女性用トイレに入るのか、男性用トイレにはいるのか、興味深く見守っていたところ、彼(ないし彼女)は、一瞬躊躇した後、男子用に入っていった。本人も迷ったのだろうが、この際は肉体の区別が優先したようだ。このとき、フィリピンでは、男子用、女子用、そして、その他用トイレと、3種類のトイレがいるなと思った。 クリスマスパーティに訪れたオカマ。まさに男が化粧しただけなのだが、心は女なのだ   […]

豆辞典 フィリピンはバクラ(オカマ)とトンボイ(オナベ)の天国


     トライシクルとは100cc程 度のオートバイの横に手製の乗客用サイドカーを付けたもので、主に営業用に使われている。日本でサイドカー付のモーターバイクといえばハーレーダビッド ソン位のものだが、ここではジープニーに勝るとも劣らない庶民の足なのだ。基本的には二人乗りで、お尻の大きい女性といっしょでは二人納まるのに ちょっと苦労する。それが定員に制限はなく、座席の前に一人、バイクの後ろに2~3人、サイドカーの後ろに2人、さらにまたサイドカーの横に2人と、10数人が一台のトライシクルに乗り込むことができる。こんな光景はマニラ首都圏では見かけないが、地方都市で、学校の帰りなど高校生でトライシクルが鈴なりになっている光景をよく見かける。   鈴なりに乗り込んだ乗客 颯爽とマニラの町を疾走するトライシクル 生まれて初めてトライシクルに乗ってご満悦の兄貴たち トライシクルにも営業できる地域が決まっていて、さらに乗り合いのトライシクルは路線が決まっている。しかし40ペソほど出すと急遽、専用になっていてどこにでも行ってくれる。距離的にはジープニーよりも短距離輸送を主体としているが、もっとも、長距離ではお尻が痛くなって我慢できない。料金は乗り合いで10ペソ程度、専用で40ペソ程度。外国人だと100ペソと吹っかけられが、可愛いものだ。タクシーと同じくらいの料金を取られるわけだが、比較的簡単に捕まるので重宝する。 客待ち中のトライシクル 同じく客待ちのトライシクルの列 マ カティ市のジュピター通り、パソンタモ通り、パサイ通り、そしてエドサ通りで囲まれるエリアにトライシクルで入ることは許されていない。国際都市にトライシ クルは似つかわしくないということだろうか。地方都市ではジープニーと並ぶ公共交通手段の主役として我が物顔に街中を走り回っている。私がパラワン島 […]

豆辞典 トライシクルとパジャックは庶民の足