Monthly Archives: September 2008


9 月19日、日本で約1000室以上のゲストハウスを経営するOAK HOUSEの山中社長がPASCO社を訪問した。目的はOAK HOUSEにより多くの外人客を呼び込むために、フィリピン=英語圏の人材を使ってより積極的に英語圏の客にマーケッティングを展開しようということ。そのためフィリピンに会社を設立するかあるいは既存のフィリピンの会社と提携するかその辺の可能性を探りにきたというわけだ。PASCO社としても本業の退職者支援は良いとして、副業の建築積算の受注が伸びず従業員があまり気味なので大いに興味がある。安い賃金の利用ということではなく、フィリピン人の英語力を活かして日本の市場に外国人を呼び込むという新しいビジネスモデルだ(もっともコールセンターはフィリピンでも巨大産業に育ちつつあるが)。  まずは神妙にスポンサーの話に聞き入るスタッフ 堅い話はそのくらいにして、パーティ好きの山中さんは早速従業員を集めてパーティを開こうと提案した。パーティで皆を集めて一緒に遊べばPASCO社の社風がつかめるだろうという作戦に違いない。そんなことはお構いなく、ここのところこんな機会のなかったフィリピーノ従業員は乗り乗りで19日(金)の晩から料理作りに励み、翌日の昼には大量の料理が用意された。予算を少々ゆったりといただいたおかげでサンミゲルビールライト4ケース(96本)と大量に仕込んで女性陣も大いに飲んで食ってと楽しんだ。パーティーは同日夜半未明まで続いたのこと。 大量の食い物を前に笑顔あふれるスタッフ フィリピンでもパーティの目玉はカラオケだ。カラオケの機械を借り出して、食事が一段落するとカラオケ大会が始まった。英語とタガログ語だけなので残念ながら日本人は自慢の喉を披露するチャンスがない。もっともビールの飲みすぎでそれどころではなかったが。 そ の夜はさらに幹部連中をマニラ湾の埋立地に最近出現した広大なシーサイドマーケットレストランに連れて行って新鮮な海の幸を満喫した。マーケットで魚介類 を買い、回りのレストランで料理してもらうシステムだが、どうしても材料を買いすぎてしまい余してしまうのが難点だった。しかし、この日は10数 人がパーティ会場に残っており、夜の部の食事として持って帰るという魂胆があったので、心置きなく注文ができた。案の定半分ほどの料理が残ってしまった が、これを文字通り肴にパーティがますます盛り上がったということは想像に難くない。エビやカニ、牡蠣やイカ、それに貝や魚を約10kgも料理して全部で5000ペソ(11000円)程度、10人なら一人500ペソ(1100円)、実際は20人くらいで食べたのだから、一人250ペソ(550円)くらいにしかならない、フィリピンならではの安さに感謝。

OAK HOUSE 山中社長の訪問2008年9月21日


フィリーピーノ・ファミリーのボスは妻であることは再三触れた。一つのファミリーにも母親や子供の妻、など複数の妻がいる。さらに亭主の彼女などというややこしい存在もある。そうなるとこの妻達の間で誰がナンバーワンの地位を獲得するか熾烈な戦いがあるのだ。 仮に母親が死んで娘達の長女あるいは長男の妻がナンバーワンの地位を獲得したとする。しかし、そこに後妻が現れると話が難しくなる。通常、妻に死に別れると娘は父親の女性関係に非常に敏感になる。なぜならば父親に自分より年下の彼女でもできるとナンバーワンの地位はその年下のハナタレ娘に奪われて、年下の継母のこ憎たらしい命令を唯々諾々と聞かなければならなくなってしまうからだ。花街辺りから連れてきた彼女となると教養も品性も娘たちよりずっと下で、それが家族の長として権勢を振るうことになってしまうのが娘達にはとても我慢できないのだ。若い彼女と娘、二人の板バサミになって父親は途方にくれることになる。どっちを取るのよと両方からせまられて苦渋の決断をしなければならないのだ。若い彼女をとれば、家族から見捨てられることは間違いない。財産も当然娘達に奪われるだろう。最近似たような状況で義理の息子を殺してしまい、自分も自殺したという日本人がいた。 ここで問題なのはこの妻の権勢は家庭だけでなく、旦那が経営する商店や会社にまで及んでしまうことだ。妻と長い年月努力を重ねて築きづきあげる会社というのは日本でも同じこと。その妻が死に若い彼女ができたとすると、その彼女ないし妻はナンバーワンの地位を利用して、会社内部で権勢を振るい始めるのだ。日本人の場合、その動きを悟ることは至難の業だ。知らぬ間にすべてのフィリピーノ社員は新しい妻ないし彼女の下僕になってしまうか、ほとんど役にたたない彼女の姻戚連中でしめられてしまう。彼女のいう通りにならない社員は日本人の社長(旦那あるいは彼氏)に悪口を並べて首にしようと画策する。それでもだめなら、私とあいつのどっちを取るのといつもの手で責めてくる。会社のお金も一部の社員と共謀してバンバン使うだろう。もともとビジネスのビの字も知らない人たちがほとんどだろうから、目の前の利益しか見えない。社員は彼女の言いなりだから、気が付いたときにはニッチもサッチも行かない状況に陥ってしまっているというわけだ。 フィリピンに家族やら会社を持っているということがないならば若い彼女や妻と仲むつまじく暮らすことも可能だろうが、自分の置かれた状況を良く吟味してから行動に移ることが肝心だ。もし色々しがらみがあるようだったら、ビアハウスやショークラブあるいはマッサージ等で浮気を楽しむくらいにしておいたほうが無難なようだ。

カカア殿下が会社をつぶす