Daily Archives: December 22, 2008


 またまたアンヘレスで申し訳ないが、今回はクリスマスを控えあわただしい車窓の風景を中心に紹介したい。  フィリピンの高速道路沿いにはおびただしい広告塔が建っている。特にEDSA沿い、サウス・スーパー・ハイウエイ、今回走ったノースルソン・エクスプレスウエイ (NLEX)等には所狭しと建ち並び独特な景観をかもし出している。下はNLEXとEDSAの交差点にそびえる巨大広告塔。  EDSA沿いに走る高架鉄道、MRT(写真)はSMシティがあるノースEDSAで工事が中断し、マニラ湾に走る高架鉄道、LRT終点のモニュメントにつながっていない。これがつながれば、マニラ都心をぐるりと囲む高架鉄道が完成し、マニラの足も格段に向上する。その工事がやっとはじまったらしい。 NLEX入り口の近くで橋脚の工事をやっていた。南のスカイウエイの延長など遅まきながらもフィリピンも着実に発展しているのだと実感できる。   NLEXをしばらく走ると料金所がある。片側20ブース以上の巨大なものだ。上りと下りでは別々のところにあるが広大なエリアを占めている。自動のETC 専用のブースもあるが、現金、つり銭なし、クーポン、などとブースが分かれていて間違えるとやばい。ちなみにマニラーアンヘレスの料金は普通車で158ペソ、約300円の安さだ。     NLEXの中ごろに数kmに渡る陸橋がある。多分、湿地帯で地盤が悪いので新幹線のように高架にしたのだろう。この陸橋の下にもスコ-ター(不法占拠住宅地帯)がある。ちゃっかり高架の下に家を建てて住み着いているのだ。ここは道路の下で国有地であり、地主がいないからこうなってしまうのだ。  バスの車内ではステーションごとに物売りが入ってきて、飲み物やスナックを売っている。駅弁のように地方の特色が出ていておもしろい。一日いくら売れるのか知らないが、家族が生計を立てていけるくらいにはなるのだろう。  ここのところガソリンの値段が下げ止まらない。アンヘレスに幾たびに値段が下がっている。この日も2ペソ下がって、33ペソ台、ピーク時の半値に近い。それでもマニラの街でタクシーを拾うと、「いくら払う」と公然と交渉してくる。ガソリン代が半分になってもこうなのかと腹が立つが、「そうだ、クリスマスなのだ」。運転手も年越しのための稼ぎが必要なので必死なのだ。  クラークの入り口付近にあるジープニーのターミナルでは数多くのジープニーが整然と並んでいた。こんなに多くのジープニーが動かないで入るというのは何事なのだろう。ここだけで50台ほど並んでいた。はやばやとクリスマス休暇を決め込んでいるのだろうか。  広大なターミナルはほとんど使われておらず、なんのためにこんな所にこんなに大きなターミナルを建設したのか不思議だ。まるでアンヘレス全部のジープニーを収容できるくらいだ。 […]

金なしコネなしフィリピン旅行その4「アンヘレス編2」2008年12月22日


 12月21日住まいのあるコンドミニアムで小火が発生した。オーナーの不在中に何らかの原因で家具に火がついたらしい。我が家のメイドが窓から煙が出ているのを発見しすぐさま消防署に連絡したのだが、すでに他からも通報が行っていた。火は段々大きくなる一方、十数分後に2台の消防車がやってきた。   しばらくの間サイレンが聞こえたが、コンドの入り口で手間取っていたらしい。入り口は少し急な坂になっているので、消防車が登れなかったのかもしれない。到着後、なにやらばたばたと消防員が準備していた後、放水が始まった。  放水から数秒後、あっけなく火は消えてしまった。その後しばらく放水を続けていたが、瞬間の出来事だった。放水は簡単に窓ガラスを壊し、その威力をまざまざと見せ付けた。小火とはいえ、出火から消火まで本物の火事のプロセスを見るのは我が人生で初めてだった。  普段は閑散としたコンド内の通りだがこのときばかりは、よくまあというほどの人出だった。火事とけんかは江戸の花などというが、人々は興味深げにノンフィクションのショーを見物していた。マカティの消防署は車で5分程度のところにあり、迅速な対応が可能だったのが幸いだったが、これが燃え移ってコンド全体の火事にでもなったら大事だった。教訓として家や事務所には消火器を購入し、いつもバケツ一杯の水を用意しておくことにした。

コンドで小火発生2008年12月22日