Daily Archives: March 22, 2009


 お手伝いしていた住宅の建設が終わり、引渡しも無事に終わったために、しばらくアンヘレスに行く機会がなかった。今回は住宅のタイトル(登記)の移動が完了したとの連絡がデベロッパーからあったので、その受け取りに出かけていった。1~2週間もあれば終わるといっていたものが、約2ヶ月もかかってしまった。お役所仕事だから仕方がないとは言え、タイトルがちゃんと移動されるまで所有権の公的な保証がないのだから、遅れると何かあったのではないかと心配になる。タイトルの移動を遅らせて、その間に他人に売却してしまうなんてこともフィリピンではざらにあるらしい。   エドサ通り沿いに走るMRTはノースエドサのSMで工事が中断されており、その延長工事がようやく開始され、急ピッチで進められていることは前に報告した。2ヶ月ぶりに工事を見てみるとその進み具合に感心する。少なくともノースエドサとNLEX(ノースルソン・エクスプレスウエイ)の入り口当たりまでの橋脚の建設は80%程度終わっている。橋脚が出来ると別の場所で製作した橋桁を載せて大方の形が出来てしまう。年内にはあらかたの施設の全容が出来上がるだろう。しかし、駅となる部分の建設が全く行なわれていないようなのが気にかかる。  パンパンガに入る辺りにある延々と数キロも続く陸橋の下の家については以前にも紹介したが、今回は良い写真が撮れたので、再度掲載する。まさに橋の下の家。小さいときに母親に怒られると「お前なんか橋の下から拾ってきたんだよ」と決まって言われたことを、いつ通っても思い出す。  アンヘレスに来たからにはフィールド・アベニューの探訪は欠かせない。フィールドアベニューの中ごろ、ちょっと脇の道に入ったところにウッドベルという日本レストランが開店していた。入り口のところに「一生懸命 営業中」と掲げてあるのがなんとも好感が持てる。今回はマッカーサーロードにある「なるほど」で食事をすることになっていたので、入る機会がなかったが次回は是非体験試食をしてみたい。英語の店名に中国風の門構え、それに赤いちょうちんとなんとも店構えに一貫性がないが、おいしければそれでよいのだ。   不況の影響か、100軒もあるというお店同士の競争が激しさを増している。なかでもなんどか紹介したアトランティスやドルフィンが頑張っている。左下の写真はアトランティスでやっているボディペイントショー、女性の体をキャンバスにして絵を描いて出来栄えを競うということらしい。残念なが毎週木曜日開催なので今日は客引きが熱心なドルフィンを覗いてみた。  ドルフィンは大分前に覗いたことはあるが、久しぶりに入ってみると、中は立錐の余地がないほどの混みようだった。客で混んでいるのではない、従業員やダンサーなどで店が一杯なのだ。たいした広さでもないところに300人の女性が働いているという。なんとまた、このオーナーは雇用の創出に貢献しているのだろうと感心してしまった。カルチュラル・ダンサーと呼ばれる女性が次々とショーを見せてくれる。一杯たったの100ペソ足らずの飲み物を注文すれば、これだけのショーを見れるのだからなんともお得だ。そうこうしているうちに客席も一杯になってきた。これらのダンサーもテーブルでお相手をしてくれる。もちろん一杯250ペソのレディズフォリンクは必須だ。2時間ほどいて、レディズ・ドリンク2杯、ジントニック3杯でしめて800ペソ(1600円)足らず。なかなかの満足度だ。  最後にちょっとセクシーな写真を一枚紹介しよう。一般にこの手の店では写真撮影は厳禁なのだが、ここではOKな店が多い。かつでマニラのエドコン (EDSA International Entertainment Complex)にカメラを持って入ったら、ガードにつかまりそうになってしまった。写真好きな人は是非アンヘレスに足を延ばしてほしい。

久々のアンヘレスの旅2009年3月22日


 日本から、1年間の予定でロングステイしているYさんが農場に滞在しているので、ご機嫌伺いに今年3度目の訪問を行なった(要は毎月の訪問)。  この日はメイン滑走路を横切る南北に走る第2滑走路から飛びだったため、窓からは普段は見ることのできないPAL専用の第2ターミナルやメイン滑走路が良く見えた。  レガスピ空港に近づくと、今年初めてマヨン火山が窓からくっきりと姿を見せてくれた。毎月行ったとしても年に数回しか見れない故郷のシンボルだ。  農場からもマヨン火山はその雄大な姿を惜しみなく楽しませてくれた。子供たちは相変わらず明るい笑顔で歓迎してくれた。  この日は再び満月で夜空にぽっかりとまん丸の月が浮いていた。天気が良いときは満点の星空も満月に遠慮してまばらだった。蛍もまだ早いようであまりいなかった。  フィリピンに入国するとき21日間のビザがもらえるが、そろそろYさんのビザを延長しなければならないので、レガスピの入管に出かけていった。街のお店に混ざってこじんまりとした事務所を覗いてみると、ほとんど誰もいない。退屈そうにしている人がオフィサーらしい。申請書を埋めている最中に、いつもらえるのかと聞くと、もう出来ているという。全く簡単なものだ。マニラでは必ずそこを根城にしているフィリピン人が声をかけてきて、幾ばくかのお金を払うと、いろいろな部署を回って特急でやってもらえるが、それでも2時間ほどかかる。ここでは申請書を埋める間の15分ほどで終わってしまった。これで一安心だ。これから1年間滞在するためにYさんの2ヶ月に一度のお仕事になるのだ。  先月生まれた子豚が元気に育っていた。そろそろレチョンにしようかと提案したが、もう一月育ててホリーウイークにしましょう、というYさんの意見で、子豚一匹の命が救われた。豚は雑食で、その辺に生えているカンコンを与えると親豚、子豚とも先を争うように食べていた。自然の食べ物は、いつもの飼料と違いさぞおいしいのだろう。いずれ、豚小屋ではなく、自然の中で育てる放牧養豚をやろうと思っているのだが、手ごたえを感じた。豚の飼育も4年目を迎え、かなりの糞が溜まっているはずだ。発酵も十分進んでいるだろう。ファームハウスの前に準備している菜園にまいて肥えた土壌を作るよう指示をしてきた。  前回、パームツリーが大きく育っているのを発見したが、今回は花を目撃した。これが右のような実になる。それを絞ったのがパームオイルで、いずれ食用油も自給できるようになるだろう。先日、タイで農園を所有している退職者に会ったが、17ヘクタールの農園にパームオイル、ゴム、などを栽培しているとのことだった。その方によると間違いなくパームツリーの実だと仰っていたが、油の作り方はご存じないとのことだった。  マニラ空港のメイン滑走路の東の端はサウス・スーパー・ハイウエイが走っている。道路から見るとすぐ真上を巨大な飛行機が横切る様は圧巻だ。この日は逆に空から高速道路を見ることができた。ここの部分は従来の高速道路とスカイウエイが横に並んで走るために写真中央から左一杯まで100mはあろうかという幅だ。ちなみに右から、高速道路に沿って走る一般道、中央、料金ゲートがあるのがスカイウエイ、そして国有鉄道、林の左側が従来の高速道路サウス・スーパー・ハイウエイだ。 この写真はマカティ方面に向いて撮ったもの。

久しぶりのマヨン火山2009年3月22日