6月1日、日本への出張から帰ってくると、フィリピンは雨季に突入していた。スコールではなく、まるで日本の梅雨のように雨がしとしと降り続く。雨が降っていないときはどんよりとした曇り空で、気温も大分下がっている。今年はエルニーニョの影響で3月~5月は連日35度を超える猛暑が続いたが、それがぱたりと止んでしまっていた。 6月5日は退職ビザを申請中のカップルをタガイタイに案内したが、マニラ近郊にこんなすばらしいところがあるとは、と多いに感激してた。一見逆説的だが、そして日本の夏はフィリピンに避暑にやってくるということが成り立つ、と納得していた。タガイタイもそしてスカイウエイからながめるマカティの摩天楼も厚い雲に覆われていた。 街は暑さしのぎに水を撒いたようで、今までの暑さを思い起こすとすこぶる快適だ。傘をさすほどの雨でもないので苦にならない。しかし、これからは時折強い雨になるので傘の準備は欠かせないだろう。私は日本から超軽量の折りたたみ傘で、四角い長めのメガネケースのような傘を買ってきて、常にポシェットに入れて歩くことにしている。