Daily Archives: November 21, 2010


ロングステイ・フェアとOさんの一周忌も無事に終えて、15日の月曜は3名の方と渋谷で11時、3時そして5時に面会し、さらに17日の水曜日は朝の8 時半に待ち合わせた。渋谷の待ち合わせといえばハチ公前が定番だ。月曜は夕方からは雨模様だったが、ハチ公の前はいつも待ち人で一杯だった。 このハチ公とは今から45年さかのぼった、昭和37年から40年まで毎日のようにお目にかかっていた。それは私が通った高校が青山にあったせいで、神宮 外苑、原宿、新宿そしてこの渋谷あたりが罠張りだったのだ。あれから半世紀近くが経過して、周りのビルや駅は様変わりをしたが、このハチ公だけは昔のまま だ。 ハチ公前に飾られた東横線の電車は当時、渋谷と横浜(桜木町)を結んでおり、朝夕のラッシュはギュウギュウ詰めで有名だった。翌々日、8時半に到着するために横浜からこの東横線に乗ったのだが、その混雑は今でも健在だった。 世田谷の自宅から渋谷へは、大井町線に等々力駅で乗り、自由が丘で東横線に乗り換える方法、後にオリンピック競技上で有名になった駒沢までバスで行き、路 面電車の玉電に載る方法、渋谷まで都バスないし東急バスに乗る方法があったが、好奇心の強い私は毎年通学方法を変えていた。ちなみに渋谷からは地下鉄銀座 線で外苑駅まで行ったが、できることなら、黄色の地下鉄銀座線の車両や緑の玉電の車両もかざってほしいと思う。 忠犬ハチ公の逸話は誰でも知っていると思うが、毎日渋谷で、死んだご主人を待ち続けたという話は、忠誠心の権化のようなものだ。しかし、忠誠心という言葉 でさえ今では死語となってしまった現在、ハチ公の話を思い出しながら、ここで人を待つ若者はいないだろう。

忠犬ハチ公は健在だった 2010年11月21日


横浜駅に寄った折、ペッパー・ランチで食事をとった。日本では有名なファースト・フードらしいが、私には始めての経験だ。ステーキやハンバーグが 1000円以下で食べられる。味もなかなか本格的であるが、食券を買って席につくと数分で料理が出てくるのに驚いた。熱せられた鉄板に乗せられた牛肉をか き混ぜて程よく焼いて食する。なかなかユニークだ。 店は満員でなかなか盛況だ。店のアレンジは牛丼の吉野家と同じで、店員はほとんど移動することなく、料理を運んできてくれる。必ずしもセルフ・サービスではなくて、レストランのカウンターで食事をする雰囲気だ。       フィリピンにも吉野家はあるが、形式はマクロナルド式のカウンターに並んで料理を受け取り、テーブルに運んで食べるセルフサービス方式だ。味も今一で、日本の吉野家とはちょっと違う。  ちなみに、フィリピンではマクロナルド、ジョルビー、KFCがファースト・フードの御三家といえるが、最近は東京東京、テリヤキ・ボーイ、キタロー、来来 軒などの和食のファースト・フードが目立ち始めた。これらはフィリピーノ対象の和食ファースト・フードで少々安めの和食レストランに過ぎず、我々日本人に はちょっといただけない。  値段的には100ペソ~200ペソ(200円~400円)程度、日本との物価差を考えると必ずしも安くない。ペッパーランチは600円~1000円 (300ペソ~500ペソ)程度だから2~3倍だ。一般の物価が5倍、人件費が10倍だから、客さえ来ればかなり儲かる勘定になる。ちなみにマカティ・ス クエア近辺の本格的和食レストランでも200ペソ~400ペソで食べられるが、それと大差のない値でこれだけの料理を出すペッパー・ランチの頑張りは評価できる。 マックなどハンバーガー系のファースト・フードを除くと中華料理のチョーキンが目立つ。しかし、ここの食事はどうしようもなく、絶対に避けたいファースト・フードだ。なにしろまずい。フィリピンの中華料理、おなじみのルートン・マカオやタン・シティは安くておいしいし、価格的にもチョーキンと大差ない が、それでも、チョーキンはいたるところに出店しているファース・トフードの雄だ。中華料理をフィリピーノ風にアレンジしているところが受けているのかも しれない。すなわち野菜がほとんどついていないのだ。 […]

ペッパーランチに感激 2010年11月21日



3番目の不肖息子、介哉(カイヤ)から、「出来ちゃった婚」と聞いて、「今時の若い者が、でかした」と褒めたのが、3年前。そして今、孫娘の結月(ユズキ)は、もう2歳になって、家の中を走り回っていた。      まだ、数度しか会っていないので、私の顔を見ると逃げ出して母親にしがみつく有様だが、なかなか活発な女の子に育っている。その結月が母親のおなかを指して「赤ちゃんがいる」と言ったというのである。それで尿の検査をしてみたら、確かに妊娠していたそうだ。子供にはそれがわかるのだろうか。これまた「今時の若い夫婦が、でかした」と褒めてやりたい。収入が不安定で、結婚ができない、子供も作れない、という若者が多い中で、立て続けに二人目を作るとは、なかなかの気概だ。  さらに、今回、新築の家を訪問した。前回の日本訪問で購入するという話は聞いていたのだが、一戸建て、建坪140m2、4LDKの豪邸だ。それが3500 万円で、35年払い、月々10万円、ボーナス払い無し、という好条件だ。家が随分安くなったものだ。しかも低金利で支払い条件が大変良い。なかなかできる決断ではないが、これまた、チャンスを活かして「でかした」と褒めてやりたい。   中を見せてもらうと、全自動の洗面所や風呂場、玄関の施錠など、我々の世代には想像できない設備だ。居間の吹き抜けや台所の調理台兼カウンターもしゃれている。格安で手に入れた一畳ほどもある大型テレビも映える。この日は介哉の妻(智美さん)の両親も尋ねてこられて、久しぶりの再開を楽しんだ。 ここまでは介哉としては家族孝行だが、それだけではどうにも自分の男としての欲求がおさまらない。そこで妻と喧嘩までして買ったのが、ジャガーだ。これはやりすぎでは無いかと思ったが、「12年落ちの150万円を月賦で買った」と聞いて、その程度の遊び心を持たないと、仕事に精も出まいと納得。しかし、さすがにビンテージ・カーだ。12年たっているのに、内装も外装も古さを感じさせない。これから10年、20年と乗れば乗るほど価値が出てくるのではないか。しかし、日本は車が実に安い。フィリピンだったら4~5倍はするだろう。  

不肖息子・介哉の甲斐性 2010年11月21日