Monthly Archives: February 2011


 オロンガポからスービックへ入るゲートは5つあるが、メインゲートあるいはマグサイサイゲートの近くにあるのが、和食レストラン「SAKURA、櫻」 だ。スービックのもう一つの本格的和食レストラン「SAGANO」に比べて見てくれは若干落ちるが、立派なレストランだ。   メインゲートを入るとすぐに最近はやりのUKAY UKAYの屋台が並んでいる。スービックの中でもフィリピンの巷の雰囲気を出そうという嗜好だろう。衣類、バッグ、時計、靴、帽子など安い商品が豊富にお いてある。タクシーもその脇で客待ちをしているのでここまでくれば、足も食事も問題ない。 そこをすぎてメインストリートのリザール通りに出ると、そのはす向かいにTimes Square Cinemaがあり、その奥に「SAKURA」がある。ちょっとわかりにくくて、開店中なのかも定かではなかったが、きちんと営業していた。 定食類が300~400ペソ程度で、マカティ・スクエア近辺の和食レストランに比べて、少々割高だ。しかし、マニラから離れたこの場所で本格的日本料理が食べられるのだから、仕方がないだろう。味はしっかりと日本料理で、特にサラダはおいしかった。 メニューは豊富で、いつもながら、これしか客はいないのに、どうやってこれだけの材料を用意しておくのかと不思議に思う。メニューがポリ袋に入っていて反射して見難いが、我慢して見て欲しい。  

スービックの櫻レストランの紹介 2011年2月24日


 前回のバリオ・バレト訪問で果たせなかったTreasure Islandに泊まってフローティング・バーで飲むことに再度挑戦した。オーシャン・アドベンチャーの見物を終えて、そのままスービックのタクシーでバリオ・バレトへ向ったが、タクシー代はゲートまで400 ペソ、ゲートからバリオ・バレトまでは300ペソだった。バリオ・バレトの繁華街を過ぎて、左へ入ると、そこはバロイ・エリアと呼ばれ、リゾート・ホテルが固まっている。その一番奥まったところにTreasure Islandがある。しかし、前回のようにメイ・ディの連休ではないので大丈夫と思ったが、この日も満員。そこで運転手の紹介でその隣のJohan’sに泊まることにした。幸い、1200ペソの部屋が一つ空いていた。この辺のリゾートは15室~25室程度と小規模なので、すぐに満員になってしまうようだ。  ここの宿泊客はほとんどがダイバーのようで、レストランにはダイビング関係のディスプレイが並んでいて、なかなかの雰囲気を醸し出していた。  沖を見てみると憧れのフローティング・バー、ブードーが営業している。食事を終えて早速、渡し舟に乗って行ってみたが、かなり質が落ちる。一杯飲んで早速引き上げることにしたが、夜の海上で酒を飲むというのもなかなか乙なもので、海岸に並ぶリゾートが怪しげに光っていた。リゾートに戻って再度ビールを飲んでおとなしく寝ることにした。何しろ、バリオ・バレトの歓楽街を覗くにはちょっと距離がありすぎる。 翌朝目を覚ましてみると、外はダイビングの準備に早朝からにぎわっていた。ここのダイビングの売りは沈没船の中を遊泳することのようで、インストラクターがダイバー達と入念な打ち合わせをしていた。確かにアメリカの海軍の基地だったスービック湾だから沈没船があっても不思議ではない。  リゾートのレストランはすでに人でにぎわっており、欧米人のシニアと若いフィリピーナのカップルや子供連れの家族が主体だった。各国の国旗を掲げたフローティング・バーも単調な海の風景に色添えしている。  湾の反対側には韓国のHanjin造船所が間近に見える。海岸もバリオ・バレトの繁華街の全面の海岸よりもゆったりとしていてきれいだ。 浜の中央あたりにはバハイ・クボがたくさん並んでいて、日帰りの海水浴客が利用している。普通、300ペソほど払って、ここで持参した食事を取りながら泳ぐのがフィリピン庶民の遊び方だ。ちなみにバロイ・エリアに入るには前回は10ペソほどの入場料を取られた記憶がある。  浜のはずれにあるのが、この付近で一番高級らしいBlue Rockというリゾートだ。宿泊代は1400~1900ペソでちょっと高めだが、多くの宿泊客でにぎわっていた。沖にはやはりフローティング・バーやバナナ・ボートなどがあって楽しめそうだ。しかし、このバナナ・ボートは5人乗りで、15分乗って一人300ペソとはやたらと高い。  

スービックのバリオ・バレト訪問(その2)2011年2月24日



マカティのグリーンベルト2、エスペランサ通りを挟んでアヤラ開発の最高級コンドミニアム「The Residence」の向かいにあるのが和食レストランの老舗、SUGIだ。かなり大きなレストランだが、食事時は和食通のフィリピン人で待ち席が一杯になるほどの人気店だ。 元々SUGIは、今のしゃれたグリーンベルトが開発される前、1989年にはすでに今のグリーンベルト1の一角にあった。当時から大型のレストランで本格的和食レストランといえば、ドーシットホテルの弁慶くらいで、かなり貴重な存在だった。ここのお好み焼きは、表面の鰹節が活きて踊っているようで、興味深く眺めたものだった。グリーンベルトの工事が始まると取り壊されて、しばらく営業をとめていたが、ここに従来よりもはるかに立派なレストランを開店したのだ。 昔はオーナーのフィリピン女性が良く店に顔を出していて挨拶したものだが、今はそんな家庭的な雰囲気は無い。しかし、そのハイクラスな雰囲気ではマカティ・スクエア(リトル東京)あたりに数多くある和食レストランとは一線を画していると言っても過言ではないだろう。 値段もマカティ・スクエアに比べて少々高めの印象だったが、この日は皆で天ざるそばを食べたが竹で330ペソ、思っていたほど高くは無いようだ。メニューも豊富で、フィリピン人の客が多いからと言って、決して味付けをフィリピン風に甘くしているようなことはない、本格的な日本料理だ。次回は是非、鰹節が踊っているあの懐かしいお好み焼きを食べてみたいと思う。  

グリーンベルトの和食レストラン「SUGI」の紹介 2011年2月24日


 もう30年ほど前になるかと思うが、騒音防止用の耳栓(Earplug)を空港で見つけて、1セット500円の大枚を払って買い求めた。飛行機に乗って いるときは常に騒音がして落ち着かないが、これを耳に詰めれば騒音が一気に静かになる。それでも人の声は聞こえるという優れものだった。それから定期的に 買い求めて常に海外に行くときは使っていた。  最近は100円ショップで売っていて、従来の500円が100円となり、多いにありがたい。これさえしていれば、寝るときエアコンの騒音や他人のいびきに悩まされなくて済む。さらに子育ての悩みの赤ん坊の泣き声もかなり緩和される。私は子育 て中は赤ん坊の泣き声がうるさくて別室で寝ていたが、その習慣が今でも続いて、夫婦が同室で寝ることは数十年皆無だ。これは夫婦生活にとってかなりまずい ことだと思うが、今でもいびきがうるさいと言って妻に同室で寝ることは拒否される。 この耳栓は今ではちょっとした旅行にも欠かせない。運悪く道路側の部屋に泊まったら、トライシクルやジープニーの騒音で一晩中眠れないという羽目に陥る し、近所でフィリピーノがパーティかなにかで大騒ぎしていても知らん顔して寝ることが出来る。特にいびきをかく人と同室で眠る羽目になったら、この耳栓は 必須だ。 . 先日アンヘレスのマーキー・モールに立ち寄ったのはサイゼン(ダイソー)で、この耳栓を買うのが目的だった。従来の筒状のもの は1セット85ペソ。黄色いのが2セット、4つで85ペソ、橙色のはなんと3セット、6つで85ペソだった。かつて500円で売っていたものだ。創業者は いかに儲かるかの典型だろう。原価はきっと10円ぐらいだろう。10円で作って500円で売るなんて、詐欺以外の何ものでもないと思うのだが、これがビジ ネスだろうか。 .  この黄色い先が細くなった耳栓は筒状のと違って人の声もカットしてしまう。テレビを見ながらはめると、テレビの音声が全く聞こえなくなるが、これは返っ […]

耳栓の効用 2011年2月24日



 今回のスービック訪問はバスで行った。パサイ市のエドサ通り沿いのビクトリア・ライナーのバス・ステーションから、Orongapo行きのバスに乗ると、乗り換え無し、約3時間でオロンガポに到着する。料金は一人200ペソ強。そこからジープかトライシクルで10分ほど走れば、スービックのメインゲートに到着する。そこでスービック専用のタクシーが客待ちをしている。ちなみに今回の目的のオーシャン・アドベンチャーまで400ペソ。30分くらい乗るから、アンヘレスのクラークのタクシーに比べてはるかにリーゾナブルだ。帰りは携帯で呼べば迎えに来てくれて、ゲートまでやはり400ペソ、そこから宿泊予定のバリオ・バレトまでは300ペソだった。  スービックで初めに迎えてくれたのが、コーモリだ。前回の訪問で場所はわかっていたので、運転手さんにそこを通過してもらった。Bat Kingdumと名づけられたここ一体はいつでも数千匹のコーモリが群がっている。この日はあまり暑くなかったせいか、飛翔する姿をとらえることが出来た。関連ブログ「スービックの自然」参照。 オーシャン・アドベンチャーからはスービック湾に停泊するLNG船、3隻が見えた、きっとHanjin造船所でのメインテナンス待ちなのだろう。しかし、LNG船まで韓国/フィリピンに持っていかれているなんて、かつての造船大国日本も地に落ちたものだ。 4~5年前にオーシャン・アドベンチャーを訪問したときは、けちな水族館にイルカショーだけで、子供だましといった印象を持っていた。その後、色々工事をしていたのは知っていたが、中に入ると数倍の大きさになっていて、動物ショーを行なうステージも4つに増えていた。ちなみに入場料は一人500ペソ。 水族館は、マニラのオーシャン・パークとは比較にならないが、動物ショーはこちらに軍配が上がる。4つのステージは時間をずらして開演している。30分くらいのショーで45分づつずれているので、順番に4つのショーをほとんど待ち時間無しに楽しめる。その一番目は、Nautilus Theatreのあしかのショーだ。 2番目はEco theaterで、アエタ族の生活や森の動物を紹介している。 Seaside Stadiumにはトランポリンがすえつけられていて、白人二人が技を紹介していた。 最後の目玉はやはりイルカとクジラのショーで、El Captain Theaterで大勢の観客の前でイルカとクジラが色々な芸を見せていた。  特筆すべきことは、オーシャン・パークとまでは行かないが、どこも満員で観光バスを連ねて人が集まっていることだ。近くにあるズービックもきっと多くの人が訪れているに違いない。かつてフィリピンのレジャー施設といえば、外人が三々五々楽しんでいるだけで、フィリピン庶民には高根の花といった感じだった。しかし、最近は土日となるとバスを連ねて学生や生徒そして家族連れが、一人500ペソもするレジャー施設にやってきているのだ。まさにフィリピンにレジャー産業勃興の兆しが現れたと感じる。関連ブログ「ズービックの紹介」参照。 […]

スービックのオーシャン・アドベンチャー訪問 2011年2月23日


 私にとってカメラはブログを書く関係上、まさに大事な商売道具だ。カメラ無しでは一時も過すことができないとさえ感じている。出かけるときも常にポ シェットに入れてシャッター・チャンスを狙っている。そのカメラが最近狂ってしまったのだ。こちらの操作に関係なく勝手にシャッターがおりたり、操作ボタ ンもメチャクチャになってしまった。すでに2万枚くらいは撮っているだろうから、寿命が来たのだろうか。日本に送り返して修理しようかとも思うが、3年の 保障期間も切れており、あきらめるしかないようだ。  私はカシオ党でカシオのデジタルカメラはすでに5台買っている。現在持っているのは EXILIM EX-V7で、同じものを2台持っている。1台はスタンバイで、同じカメラなら操作が同じなので迷うことがない。1台目は発売当初で4万円ほどしたが、2 台目はすでに型落ちで、フィリピンで2万円ほどで買えた。このカメラはレンズの出し入れがないので壊れる可能性が少なく、そこそこの機能があり、とても気 に入っていた。  2台目はしばらく使っているうちにフラッシュが使えなくなってしまったが、スタンバイならいいだろうとそのままにしてお いた。1台目がだめになったので、2台目を修理に持っていったら、ケソンのカシオの代理店に持って行けと言う、しかも修理費が高いから新しいのを買ったほ うがよいとも言う。修理を待つ間、カメラ無しでは具合が悪いし、まあ、充分使ったのだから、ここいらが潮時と新しいカメラを買うことを決心した。 そこでカメラ選びが始まった。私のカメラの条件は下記だ。 (1) 持ち歩きに便利なこと。ポシェットに入れていつでも取り出して写真が撮れること (2) 耐久性があること、24時間、365日の使用に耐えること […]

カメラを買い換えました 2011年2月18日



昨年開店したアンヘレスのマーキー・モールの100円ショップ、サイゼン(ダイソー)に立ち寄ったが、半年前に行ったときはモールのかなりの店が開いて いなかったが、今は全面的に出店して近代的なモールが出現している。アヤラ系だからSMクラークにに比べるとかなりハイ・センスだ。関連ブログ「100円ショップ・ダイソー(サイゼン)2号店の紹介」参照。  NLEX(エンレックス、北ルソン高速道)のアンヘレスの出口を出たところにこのモールはあるが、モールの前にはバスターミナルが出来ていて、マニラから の直行便もそこに止まる。また、おなじみバリバゴのフィールド・アベニューまでトライシクルで15分ぐらいで、もう一つのバスタミナルのダウと大差ない。  この日はチャイニーズ・ニュー・イヤーということもあってか、以前に比べてそこそこの人出だった。またSMクラークに比べてなんとなく歩いている人が上品だ。内部は広々、ゆったりとしていて、実に快適な空間が広がっている(運営側としては採算が気になるだろうが)。 1階のレストラン街もジョルビー、チョーキン、マクドなどのファースト・フードの老舗は顔を揃え、たくさん人も入っている。TOKYO・TOKYOという和食のファースト・フードも健在だ。 この日食事をしたのはケニーロジャー・ロースターという店だ。やはりチェーン展開をしているが、ジョルビーやマクドに比べて、少し上のレベルを行く。健康志向にあやかってサラダなども豊富だ。 外へ出てみるとアンヘレスとは信じられない、マニラのボニファシオ・グローバルシティとも伍する空間が広がっている。SMクラークの周囲がコンクリートで 固められているのとは大きな違いだ。デザインも、なにかマカティのグリーンベルトを思い起こす。きっと同じデザイナーが手がけたのだろう。場所的にも不便 なところではないので、今後多いに客を集めるに違いない。  タクシーを拾おうとしたら、そこに客待ちしていたのはトライシクルだった。そう、アンヘレスにタクシーは走っていないのだ。こんな超近代的なモールで客を 待っているのはトライシクルというのがいかにもフィリピンらしい取り合わせだ。トライシクル乗り場の前にあった看板には1.8Mの住宅の紹介だ。マニラの 郊外ならば、こんな程度が庶民の住む住宅の価格なのだ。

アンヘレス、マーキーモールの紹介 2011年2月17日


アンヘレスに行くたびに常宿としているのがアメリカ・ホテルだ。歓楽街で有名なフィールド・アベニュー沿い、マッカーサー通りと韓国街の中間、SMクラークの対面に位置する。歓楽街まで歩いて10分程度と立地も良い。すぐ隣に、良く目立つABCホテルがあるので、それを目当てに探すと良い。ここの宿泊代は税込みで1150ペソ~1570ペソと他に比べて500ペソほど安い。それでも予約無しでいつ行っても泊まれるという私にとってはすこぶる都合の良いホテルだ(ただし、バレンタインの前々日はさすがに満員だった)。このアメリカ・ホテルの宿泊代の差は部屋に冷蔵庫があるか、ベッドがキング・サイズかクイーン・サイズかの差ぐらいで、一番安い部屋に泊まってもほとんど変わりない。ちなみに宿泊代は二人で泊まった場合の料金で3人以上の場合は追加をとられる。また、一人で泊まったとしても値引きはない。 ホテルの中庭には大きなプールがあって、レセプションも広い。しゃれたレストランも洋食、中華、フィリピン食とメニューが豊富で安い。一番下の写真の食べかけのクラブ・サンドイッチも100ペソ程度だ(比日米の旗もしゃれている)。部屋の写真は無いが、古いホテルのせいか通常のホテルの2倍近い広さでとてもくつろげる。しかも充分清潔だ。ただし、4階建てでエレベーターはなし、朝食はつかず、インターネットはレセプションで使えるだけだ。一方、レセプションやレストランの従業員はとても可愛くて親切だ。 何故、こんなホテルが安くてしかもいつも空いているのだろうか。それには秘密がある。お化けが出るといううわさがまかり通っているのだ。だから、ここいらのバーで働いている子はこのホテルに泊まるのを嫌がる。昔、女の子がこのホテルで殺されたことがあるというのだ。例えそうでないとしても、一般にフィリピン人はこのホテルの陰気な感じ(当方にはクラッシックと移るが)を嫌う。それに大きな部屋も不安に感じるようだ。彼らは狭い部屋に皆で寄り添いあって寝るのが安心なのだ。 ここに泊まるとき一つ注意しなければならないのは、道路側の部屋は取らないことだ。24時間営業の歓楽街に近いとあって一晩中、ジープやトライシクルの騒音で眠れないだろう。  

アンヘレス、アメリカ・ホテルの紹介 2011年2月17日



私は節煙のためにタバコは箱で買わずにサリサリや街のベンダー(売り子)から1本づつ買うことにしている。それが1月早々から、1本2.5ペソが3ペソと、20%もアップしたのだ。ちなみにサリサリでは1本2ペソが、2.5ペソに上がった。しかしサリサリによっては2.0ペソを未だに堅持している所もある。  ちなみにタバコの値段は買うところや買い方でまちまちだが、スーパーで買うのが一番安い。写真の10本入りのマーボロー・ライト・メンソールが20箱で 370ペソ、20本入りソフト・パック10箱で335ペソだ。この1月に約10%値上ったそうだが、市場は敏感に反応して20~25%の値上げに踏み切った。どこでも同じなので、きっと街のタバコ・ベンダー組合(こんなものがあるはずないが)で決定したのだろう。彼らはスーパーで1カートン200本を335ペソで仕入れる。それを一本3ペソで売ると600ペソとなり、265ペソの儲けになる。悪くない商売だ。でも炎天下で一日中タバコを売るのも辛いだろうが。 近所のサリサリは1本2ペソを維持しているが、そうなると1カートン200本売っても、たったの65ペソの利益だ。一方10本入り一箱は20ペソで、20箱売って利益はたったの30ペソ。20本入りは37ペソで、これも10箱売ってたったの35ペソのもうけ、まさに薄利で、庶民の味方だ。ちなみにコンビにでは10本入りが24ペソ、20本入りが40ペソでサリサリの倍以上の利益率だ。 ところで1カートン335ペソ、約650円という値段は先進国では一箱の値段だろう。フィリピンでは一箱たったの65円、日本の値段の15%程度で買えるのだ。味は日本で売っているのとそん色ない。ローカル・ブランドの安いのは、さらにこの半分くらいの値段だ。そうなると、日本の専売公社の利益と税金は売値の実に85%に上っていることになり、愛煙家は国家の財政に実に貢献していることになる。

フィリピンでもタバコの値段が大幅上昇 2011年2月17日


しばらく前フィリピンをたびたび訪問された方が、トイレで大量のトイレット・ペーパーを使う人で、ホテルのトイレ、事務所のトイレと片っ端から詰まらせてしまった。その人が使った後のトイレは紙が一杯で後始末に往生したものだ。何故、簡単に詰まるのか不思議に思っていたがその後、謎が解けた。フィリピンのトイレット・ペーパーは水で溶けないのだ。実際に試してみたが、水を含んで柔らかくはなるものの決して溶けない。だから多めに使うと便器をの穴をふさいでしまってにっちもさっちも行かなくなるのだ。 だから、アンヘレスのフレンドシップ・クラブではトイレット・ペーパーはすべて日本から運んでいるという。そもそもフィリピンのトイレにトイレット・ペーパーは置いていない。なぜならフィリピン人は基本的にトイレット・ペーパーは使わないのだ。ではどうやって用をたすのだろう。普通トイレには紙はなくてもタボ(柄杓)と水の入ったバケツがおいてある。さらに最近はホースの先にシャワーの小さいのがついているのが便器に脇にある。すなわち、フィリピンでは用を足した後、水で後処理をするのだ。その後、トイレット・ペーパーでぬれた尻を拭くかあるいはタオルで拭く、あるいはまた乾燥させるという手もある。   だから使用済みのトイレット・ペーパーはきたなくないから、便器の中ではなくゴミ箱に捨てるものなのだ。実際問題、ロール状のトイレット・ペーパーはフィリピンではティッシューと呼んで、鼻をかんだり、手を拭いたりするのに使い、トイレで使うことは返って少ない。だから、水に溶ける必要が無いのだ。逆にすぐに水に溶けるようでは使い物にならない。日本で売っている箱に入ったティシューが水に溶けないのと同じ理屈だ。 ちなみにこのフィリピン式ティッシューは4個で46.75ペソ、約90円だから、決して安くは無い。こんもので汚れた尻を拭くなんて罰当たりかもしれない。用を足した後、水で洗うことに慣れると、水無しで紙で尻の始末するなんてとても不可能だ。きれいにしようと徹底的にこすれば痔になってしまう。これはウオシュレットを使い慣れたら、ウオシュレット無しでは用が足せないのと同じだ。この点、フィリピンはウオシュレットの先進国と言っていいのかもしれない。 最近でこそ、ウイルコンなどの住宅器材の販売店でもTOTOのウオシュレットが置いてあるが、やたらに高い。常夏の国ではヒーターもいらないし、単純なもので充分なはずだ。だから最近はトイレ用のホースシャワーがどこの家庭でもつくようになった。タボにバケツではちょっとみっともないというのだろう。しかしタボに慣れると、それはそれでなかなか具合の良いものだ。 ちなみにフィリピン人は大変清潔好きだから、公共のトイレで便座に座るなどということは決してしない。男性の少用なら問題ないが、女性の場合は浮き腰で用を足すそうだ。もちろん、その後は水で洗う。大となると、便器の縁に乗っかって用を足すことになる。だから便座は邪魔ですべて取り外してある。便座が汚いからそうするのではなくて、便座を使わないから汚いままにしてあるようだ。  それにつけてもフィリピンの公衆便所はいただけない。少用は良かれとしても大はとても無理だ。せいぜい使えるのは五つ星ホテルのトイレくらいだろう。だから私は出がけにもよおすとホテルのトイレに行くことにしている。  

フィリピン産トイレットペイパーは水に溶けない 2011年2月17日