Daily Archives: July 18, 2011


         なんといっても、フィリピンでは今、庶民の生活を脅かしているのが、ガソリンの高騰だ。2008年6月15日に原油相場の高騰でガソリンが高騰したことは、このブログで紹介した。現在、ペソが高めに推移しているせいもあって(1ドル=43ペソ)、当時の最高値の水準に達しているのだ。ちなみ、円換算ではリッター、100円~110円程度となり、物価水準が5倍違うフィリピンではこの値段がどんなに高値なのか想像がつくだろう。  今年、タクシーの初乗りが30ペソから40ペソの上がり、当初タクシードライバーはホクホクで、恒例の値段交渉も乗車拒否も姿を消した。しかし、それは束の間の出来事で、再び、メーターの2倍~3倍を平気で吹っかけてくるドライバーが多くなった。中には何も言わないでメーターを倒して走り始めるドライバーもいるが、つい、20~30ペソを上乗せして払いたくなってしまう。慢性的な渋滞もあいまって、まっとうな料金ではほとんど稼ぎがないのだ。  税金の関係で、フィリピンで組み立てられた車は、日本より、若干高めだ。ちなみに私の相棒の旦那が乗っている三菱モンテーロは140万ペソ、260万円位する。一番安い、タクシーに使われるトヨタ・ビオス(カローラの下のクラス)あたりでも140万円前後だ。この金額となるとフィリピンでは郊外で戸建の家が買える金額だ。フィリピン人にとって車を買うことは家を買うのと同等の覚悟が必要で、イメージ的には1000~2000万円の買い物をしている感じだ。  しかし、マニラを走っていると実に車が多い。しかも往年のジープタイプの車は姿を消して、モンテーロなどの車高の高い車が半数程度だ。これは雨季になるとマニラのいたるところで道路冠水するせいだが、下の写真では前に3台のモンテーロが固まって走っていた。自分も入れると4台になる。ちなみにモンテーロは、今フィリピンでは、ホンダCRVやトヨタ・フォーチュナを抜いて、もっとも人気のある車だ。  ガソリンの次あるいはそれ以上に庶民の生活を脅かしているのが米だ。私が初めてフィリピンに足を踏み入れた1989 年には、米1kgが7~9ペソだった。それが、げんざい、35~40ペソ(70~80円)もするのだ。この20年で実に5倍となった。従来物価の10倍原則(ペソの価格をそのまま10倍して、円に読み替えると、日本の相場観で判断できる)は米と給与には当てはまらなかった。なぜなら通常の物価差は5倍だが、米と給与は10倍の差があったのだ。しかし、現在、米の物価差は5倍程度に縮まってきている。一方、大学新卒の給与は1万ペソ+(2万円~)程度だから、やはり10倍近い差はあるだろうか。フィリピンでは3度の食事に米は欠かせないから、この米の高騰は庶民の腹を直撃していると思う。しかし、マニラ周辺でも広大な穀倉地帯が広がっているのに、なぜいまだに米を外国から輸入しなければならないのか理解できない。 最近、私の懐を直撃しているのが、ミス・ユニバーサルの閉鎖だ。他のクラブは何しろ高い、内容も今一、今二だ。MU にとって代わる一押しの遊び場を見つけることが未だにできていない。MUに働いてた子の誘いで、バクララン・チャーチのすぐ近く、ロハスブルーバード沿いのASIAN ENTERTAINMENTを覗いて見た。そうしたら小一時間いて、ビール2杯に女の子を1時間呼んで、1500ペソも取られてしまった。その内訳はこうだ。()内はミス・ユニバーサルの値段。                Asia   MU      ディスカウント後 エントランス        350ペソ(100ペソ)    なし ビール一杯         135ペソ(59ペソ)x2   100ペソx2 レディズドリンク      775ペソ(460ペソ)    600ペソ  合計           1395ペソ(678ペソ)    800 […]

フィリピンでは、今これが高い 2011年7月18日