Monthly Archives: July 2011


 6月29日にPRAを訪問した際、明日、6月30日(木)と7月1日(金)はNBIの担当官がPRAで執務せず、NBIクリアランスの受付をしないと、 PRAから告げられた。さらに7月4日以降は不明だという。週末にお二人の退職者が来比される予定なので、途方にくれた。無犯罪証明書を日本のフィリピン大使館で認証してもらってくれば、NBIクリアランスは不要なのだが、これらの方は、それをやっていない。だから、NBIクリアランスがないと退職ビザの申請ができなくなってしまう。 (NBI=National Bureau of Investigation、国家捜査局)  6月30日と1日はシステム変更のため、NBIはすべての機能を停止し、7月4日から再開するということだった。そして、4日(月)、PRAの入り口にはNBIからの通知が張ってあった。 ①受付はメトロマニラのいくつかの市役所と、ロビンソン・モールで行い、本庁では受け付けない ②クリアランスの申請は新規受付に限り、更新は受け付けない ③退職ビザ等を申請する外国人も一般のフィリピン人と同様、これらの場所で列に並んで申請すること ④発行には3週間程度かかる ⑤この措置はシステムの運用が軌道にのるまで継続される(2~3週間?)  7月4日当日、仕方がないのでお二人の退職者を案内して一番近いロビンソン・オティスに行ってみた。そこはまるで人の塊で、列もほとんど進んでおらず、 1時間や2時間並んだからといって埒があきそうにない。今日中に受け付けてもらえば幸いといった感じだった。NBIクリアランスがないと就職も海外出稼ぎもままならないフィリピン人にとっては死活問題だ。こんなとき、彼らは辛抱強く何時間でも列に並んで待っている。他に術がないのだ(他にやることがないこともあるが)。   […]

NBIがシステム変更で大混乱 2011年7月6日


 フィリピンに住んでいたらやっぱりフィリピン人好かれたい。皆に好かれて愛されれば、何かあっても皆が守ってくれて、安心だ。病気になったり、経済的に 困っても皆が助けてくれるだろう。日本では、あまり気にもしないことが、いやがられたり、きらわれたりする。逆に、どうでも良いと思っていることが、やけ に感謝されたりする。「うそはうそだから悪いこと」、「悪いことをしたら叱られるのは当たり前」「借りたものは返せ」、「うそは泥棒の始まり」などなど、 道徳教育でとことん仕込まれた日本での倫理・常識は日本においてきて、この際フィリピーノ流をしっかり身に着けよう。 中庭の飾り物をおもちゃに遊ぶのが大好きなKIAN 1.マバゴとマバホ(香りと臭い) フィリピーノはにおいに敏感だ。体臭と口臭をことのほか嫌う。だから、でがけに必ずシャワーを浴びて準備万端でお出ます。フィリピンで体臭や口臭を感じ させる人はまずお目にかからない。しかし、欧米やアラブ、あるいはインド人などと比べたら、はるかに清潔と思っていた日本人でもかなりの確立で臭う人はい る。特に老臭や口臭は避けがたい。老臭にはクエン酸を多く含む食べ物、梅干などが効果があるそうだ。また、パセリを常食する人に口臭はないという。ちなみ にタバコや酒で臭い人は多いが、何故かフィリピン人はこれさえも無い。フィリピーノが鼻の下を人差し指でこすったら、臭いという意思表示で、最大の侮辱の 表現だから、さっさとその場から離れ去ったほうが良い。もてるコツ、その一は「いつも清潔に、においは大敵」だ。 ランドセルにミルクやおやつを背負って出かけるのが日課のKIAN 2.マバエット(優しい)  理想の男性像はと聞くと、のまず最初に出てくるのが「優しい人」、だ。いつでも笑顔、怒っていても笑顔、遅れてきても笑顔、文句を言うときも笑顔、とにかく笑顔を絶やしてはいけない。仕事で部下に何かややこしいことを質問するとどうしても難しい顔になってしまうが、相手はそれを「怒っている」と受け止めて、構えてしまう。あるいは怖くなって、言い訳から始まって、まともな答えが返ってこない。そんな場面でも笑顔を交えて話せば、相手もリラックスして協力的になる。笑顔以外の表情はこの国ではいらないくらいだ。もてるこつ、その2は「いつも笑顔で優しく」だ。   水遊びが大好きなKIANはびしょびしょになりながら、鉢植えに水をやる。コンドミニアムの中庭をさまようKIAN […]

フィリピーノにもてる五つのこつ 2011年7月5日



 拙著、「金なし、コネなし、フィリピン暮らし」の133ページの囲み記事で紹介した、五つの「あ~ない」はフィリピン人と付き合っていく上での心得を端的にまとめた、先達の伝説的名言だ。すなわち 「あせらない」、「あきらめない」、「あたまにこない」、「あてにしない」、「あまやかさない」だ。これにあやかって、いつも気になるフィリピーの気質を、五つの「あと~」にまとめてみた。  1.なにか頼むといつでも答えは「あとで(ママヤ)」、何かしていて忙しい訳でもないのに、何で「あと回し」なのか理解に苦しむ。そしていつやるのかと思ってみていると、いつまでもやらない。それで催促すると、また、「あとで、(ママヤ)」と同じ答えをする。なぜやらないのかと、責めると、「しつこい、(マコリット・カ)」と逆襲される。そして、期限ぎりぎりになって、あわてて始めるが、もはや手遅れとなっていることが多々ある。あるいは、いつまでもやらないので、仕方がないから、自分でやってしまう。件の敵は、きっと、「はじめから自分でやればいいのに」と、思っているのだろう。 ちょっと風邪気味で大きな鼻ちょうちんをつけてぐったりとして抱かれているKIAN  2.遅れてきたり、忘れたり、何か失敗をしでかしても、いかにもそれがはじめから必然であって、自分に責任はない、という「あと訳(あとからするとってつけたような言い訳)」をする。例えば、書類を日本に送ってもらおうと、タイプした日本の住所を渡して郵便局に行かせたら、戻って来た伝票の住所が違う。町名が抜けていたのだ。彼いわく、「住所が長すぎるので落ちてしまった、郵便番号があるから問題ない」と、それがミスだとは決して認めようとしない。確かに書類は届いたから良かったものの、送り先不明で戻ってきたら、とんでもない費用と時間のロスだ。ちなみに日本へのEMS(国際スピード郵便)の料金は717ペソで彼らの2日分の給与に匹敵するのだ。  お気に入りのテレビ番組を興味深げに眺めるKIAN   3.サリサリやトロトロではつけ売りが一般的で、個人的に何か売っても、その場で現金で支払うことはほとんどなく、「あと払い(ウタン)」が当たり前だ。お金を貸したらまず戻ってこないと思ったほうが良いが、この「あと払い」も踏み倒されてしまうことが多い。こんな商売をやったら儲かる、農地を買ってこんな作物を作ると儲かるから、まず金を出してくれ。儲けは「あとで払う」から、と数万円から数十万円の出資を持ちかけられた経験をお持ちの方が多いと思う。そして実際に出資金の配当あるいは返済をしてもらった人は果たして何人いるだろう。くれというのは恥ずかしいから、「貸してくれ」、あるいは「出資してくれ」というが、実際はもらったものと思っていて、それによって自分達の生活の糧を稼ごうとしているだけなのだ。彼らにしてみれば、「本当に戻ると思っていたのか」と、心の中であきれているのだろうが。 ヤヤ(子守)もKIANと一緒に楽しそうにテレビに見いっている。大人と1歳の赤ちゃんが一緒に楽しむ番組は一体なんだろう  4.フィリピン人の時間のルーズさにほとんどの人は頭に来た経験があるだろう。その原因はさておき、約束した時間をとうに過ぎているので、電話で「いつなったら来るのかと」催促すると、決まって「あと少し(マラピット・ナ)」と答える。そしてすぐ近くに来ているはずなのにさらに30分も現れない。歩いても10~20分くらいのところを、なぜ30分もかかるのだ。この「あと少し」を決して信じてはいけない。いつかそのうち来るだろうと、マイペースで他の事をしながら気長に待つか、自分も遅れていくことだ。  KIANの笑顔はまるで天使だ。すべての大人を魅了する。  5.事務所や部屋をフィリピーノが使ったらすぐに分かる。なぜなら、パソコンやテレビを使ったら、そのまま「あと片付けをしない」ので、色々な設定を自分でやり直さなければならないのだ。人のものを使ったのだから、使わしてくれた人が使いやすいように「元に戻しておこう」とは決して思わない。「やったらやりっぱなし」が、フィリピン流だ。これを責めると、やはり「マコリット・カ」逆襲される。「親切心で貸してやったのだから、ついでに元へ戻す位のことを自分でやって何が悪いのか」と。  それが数秒後には悲しげな顔に激変、そしてまた数秒後には再び笑顔が戻る  フィリピン人は奥が深くて理解するまで数十年の月日を要するようだが、我々日本人にとってネガティブな面ばかりではない。愛すべきフィリピーノを大分こき下ろしたので、フィリピーノの心に宿る日本人にはもはや失われた「五つの愛」を紹介する。 ①切っても切れない家族の深い絆、家族愛 ②お年寄りと赤ちゃんを心から愛し、大事にする、弱者への愛 […]

フィリピーの気質、新五つの「あと...」2011年7月4日