Yearly Archives: 2011


           1歳と4ヶ月にもなるとKIANの好奇心と行動力はとどまるところを知らず、ちょっと目を離すとどこかへ飛んで行ってしまう。そこでママ・ジェーンが買 い求めたのがジェケットに紐がついていて、赤ちゃんの行動をコントロールできる代物だ。ヤヤ(子守)にとってこんな都合の良いものはない。紐でKIANの 行動を縛り付けておけば、自分は座ってヤヤ友達とおしゃべりにふけっていられる。   これを見て大いに疑問を呈したのが私だ。犬猫でもあるまいし、紐でつないでおくなんて、たとえ赤ちゃんであろうとも人間としての尊厳を汚すものだと激しく抗議した。そしてさらに、こんなものは面倒を見るヤヤの手抜きであって、KIANの大いなる成長を妨げるだけのものだと。人間は自ら判断して行動をすることが重要で、失敗や成功を通して喜びや落胆があり、成長していく。大人の目から見れば、赤ちゃんが単に走り回って遊んでいるだけかも知れないが、当の赤ちゃんにとってしてみれば、いつもチャレンジの連続なのだ。だからこのような行動規制は本当に赤ちゃんの身に危険が迫った時に限定されるべきで、例えば下の写真の下り階段に設けられた開き戸のような場合とかだ。  最近のKIANはおもちゃよりも大人が使っているものを何でもほしがり、何でも大人と同じようにやって見ようとする。まさにチャレンジの連続だ。それを、汚すから、壊すから、危ないからと何かと行動を規制しようと、ママ・ジェーンは顔をしかめるが、それはせっかく赤ちゃんが成長しようとしているのを妨げているにすぎない。  だから、何でも自由にさせてもらえる私と一緒に食事を取ったり遊んだりするのがKIANは大好きだ。その代わりKIANの食事のあとはテーブルや椅子、そして床とそこいらじゅう食べかすだらけでびしょびしょだ。それを、「フィリピーノは、例え赤ちゃんでも食物を遊びに使うのは神を冒涜するものとしてきらう」、とママ・ジェーンは口やかましい。それでもガラスのコップはすぐ壊すので、プラスティックのコップを買ってきたりして、しぶしぶ 協力してくれてはいるが。  KIANが部屋を走り回って遊んでいると大人たちは頭を角にぶつけるのではないかとか、転んでしまわないかとか、先回りして保護したり、大きな 声でKIANを脅して制止する。私といえばただ黙って見ているだけだが、大人はどうしても色々な事が気になって、赤ちゃんの行動を一定の枠にはめようとする。それでは赤ちゃんを檻に入れているようなものではないか。 檻の中にいては赤ちゃんは何も覚えない。頭をぶつけて痛ければ次回は気をつけようとするだろうし、熱いものを触れば、危険を察知するようになる。何事もやらせて体験して覚えさせることだ。それを、何でも先回りして過保護に育てると、自分で危険を察知して回避する術を学べない。そして大きくなってから、何かひどい目に会うと、自分を事前に保護してくれなかった両親、あるいは他人に責任があると、いわゆる他責の人になるのだ。秋葉原の無差別殺人やむしゃくしゃして患者のつめをはいだりするなんて行為は、きっとこういう過保護人間がしでかすのだろう。 紐につながれて歩いたり、行く先々で大人が規制をかけて、言われなき罵声(行動を制止する大声)を与えられ続けたら、もはや自分の判 断で動くことができなくなるだろう。その結果自分の判断で物事を進められず、常に誰かのアドバイスがないと前に進めない、なんとも頼りにならない人間に 育ってしまう。しかし、「ただほっておいては、ものごとの善悪の判断もできなくなる。だから間違ったことをしたら叱るべきだ」とママ・ジェーンは反論す […]

賢い赤ちゃんの育て方 パート2 2011年8月24日


待ちに待ったMU(Miss universal)が8月19日(金)、ついに復活した。例のASIANでその情報を得て、早速覗いてみたが、Miss Universalの大きなネオンは撤去されてはいたが、確かにオープンしている。入り口で見慣れたガードマンにカメラを預け、中に入ると初日だというのにかなり客が入っている。馴染みのマネージャーはいないが、見慣れたウエイトレスが親しげに微笑んでいる。皆、MUの復活を喜んでいるようだ。   ママさんに聞いて見ると、値段体系はかつてのMUとほぼ同じ(エントランス110ペソ、ビール95ペソ、レディズ・ドリンク500ペソ、お持ち帰りが 6000ペソ)だが、開店記念の3日間限定特別サービスがあるという。今日(金)から日曜日まで、エントランス無料、ビール3本まで無料、レディズ・ドリンク一杯無料、ただし、「オール・ザ・ウエイ(ヌード・ダンス)」、「お持ち帰り」、「VIPルームの使用」、はすべて無し。きわめて健康的な無料のショー・クラブだ。そのせいか、客はほとんど、あまり見かけることのないフィリピン人で占められている。  新しいMUの名称はMUカンポスらしいがあまり定かではない。新しいオーナーの名前はカンポスだそうだ。女の子と言えば、やはり見慣れない子が多い。しかし、控え室にはMUのベテランの KC(ケーシー)が初日からASIANから戻って来ていた。ベテランだけにMUには捨てきれないロイヤルティ(忠誠心)があるようだ。特別割引が終わり、「オール・ザ・ウエイ」や「お持ち帰り」が復活したら、前にいた女の子や助平でお金のある日本人や韓国人の客もも戻ってくることだろう。  私としてはせっかく開発したASIANも捨てがたいし、10年来の馴染みのMUも捨てがたく、悩ましいところだ。  

速報!MUが復活、今がチャンス 2011年8月20日



 日本のお盆があけると、今度はフィリピンの休日シーズンに入った。今週末(8月20日、土)から3連休。そして来週(8月27日、土)は4連休だ。 私の帽子をかぶってご機嫌のKIAN  8月20日(土)、21日(日)ニノイ・アキノ・ディで祝日、翌22日(月)は代休で3連休。  前アロヨ大統領は代休やブリッジ休みを乱発して、やたらと休日を作って国民の人気を得ようとしていたが、現アキノ大統領は、その点控えめだった。しかしながら、実の父の暗殺されたこの日は、アキノ大統領にとっては特別の日で、翌日の月曜は代休として、国民に父の冥福を祈ってほしい、ということのようだ。   8月27日(土)、28日(日)、29日(月)国民英雄の日、30日(火)ラマダン明けで4連休  このラマダン明けの発表があったのが、ほんの昨日19日(金)のことだった。大使館に行って見ると8月29日と30日は休館と張り紙がしてあって、初めてこの日がラマダン明けの休日ということを知った。フィリピンにはミンダナオ地方が中心にイスラム教徒が5%ほどいるが、90%以上がキリスト教徒のフィリピン人にとっては、単なるいつになるか分からない休日でしかない。この休日というマラカニヤンの発表でその存在を思い起こすだけだ。    次に年内の休日を参考に列挙する。 10月29日(土)、30日(日)、31日(月)ブリッジ休み(未定)、11月1日(火)All Saints Day(万聖節)で4連休  万聖節は皆ふるさとへ帰りお墓参りをして故人に再会する日だ。だからほとんどの人は田舎に帰り、マニラは空になる。日本のお盆と同様帰郷ラッシュはすさまじいものがある。10月31日は休日のブリッジだが例え祝日とマラカニヤンが決定しなくても、実質的には休みと思ったほうが間違いない。  11月30日(水)、ボニファシオ・ディ  革命組織KKK団を率いたフィリピンの英雄ボニファシオの生誕を祝う休日だ。   12月24日(土)クリスマスイブ、25日(日)クリスマスの祝日、26日(月)代休で3連休   […]

フィリピンの休日のお知らせ 2011年8月20日


チャイナタウンのデビソリアが庶民の買い物どころの北の横綱とすれば、バクラランは南の横綱でパラニャケ、カビテ方面、南へのの玄関口でもある。このあたり一体は数千軒の大小の問屋、小売店がひしめく、フィリピン有数の一大ショッピング・エリアだ。  エドサ通りを過ぎてロハスブルバードの沿い、バクララン協会の横の通りが一番にぎやかな通りだ。今回はゲストがエドサ沿い、ヘリテージ・ホテルのすぐそばのコパカバーナ・ホテルとソゴーの間の道を入ったところにあるTシャツ専門店で買い物をしたいということで、かすかな記憶を頼りに探し回った。ちなみにヘリテージの目の前はエドサ・インターナショナル・エンターテイメント・コンプレックス(通称エドコン)という長い名前のゴーゴー・クラブが8軒入居したビルで、ヘリテージのカジノとあわせて日本でも有名なところだ。      ヘリテージホテル              エドコン    コパカバーナ・ホテル           ソゴー(モーテル)  ソゴーを過ぎると早速、靴の問屋が並んでいる。しばらく行くとTシャツやさんがあったが、残念ながらこれではないという。道路沿いはそこそこの数の店だが、この一体は道路沿いのビル全体が靴、カバン、衣類などの店で埋まっているのだ。   ビルの中の店を通り過ぎるとバクラランLRT駅に出たが、ここもバクラランのメインストリートで、日曜とあって、多くの人と屋台がひしめいていた。   ゲストの話によると、一目遠くから眺めただけでその質が分かるそうで、なかなかお目当てTシャツ屋さんは見当たらない。   以前、Tシャツを買った店はあきらめて、どこでもいいからTシャツの専門店で買うことにした。そこで見つけたのがバクララン協会に近い、間口が1間ほどの細長い店だ。   両隣はカバン屋さんだが、中には大量のTシャツが陳列されている。店の子も愛想がよい。一枚270ペソをそのゲストは20枚まとめ買いするので、170 ペソにまけさせたというつわものだ。東日本大震災の被災地に送るそうだが、ここで買ったTシャツは縫製がしっかりしていて、4~5年使ってもなんともないという。ただし、2枚で150ペソとかいう安物はすぐにだめになるそうだが、ただ、デザインが派手派手なのが玉に傷と言っていた。   実を言うとTシャツを買いに行ったのは平日だったが、写真を撮り損ねたので、今日、日曜日に写真をとるために再度バクラランを訪問して、前に歩いた道筋をたどって見た。しかし、日曜とあって、メインストリートの人出と出店は半端ではない。自分のポシェットのチャックの調子が悪いので探してみたら、Addidasのマークのしゃれたのが見つかった。それがトリプルAの優れものだから、600ペソだという。半値原則の300ペソといっても相手にされない。ある程度粘ったのだが、500ペソにすることもできずにしぶしぶ支払ったが、件のゲストがいたら300~400ペソくらいになぎってくれただろうと口惜しかった。 道路の半分以上は屋台で埋め尽くされ、辛うじて2車線程度が車両用となっている。そこを例の派手派手のジープニーが人をかき分け走っているだが、この熱気はどこから来るのだろう。確かに今日は天気が良くて暑かったが、それ以上の熱帯にみなぎる熱気を感じた。 

今、アジアが熱い(その2)2011年8月14日



ミス・ユニバーサル(MU)が再開されるとのうわさを耳にして,、8月1日早速様子を見に行った。しかし、相変わらずネオンは寂しく消えていた。そしてさらに8月5日に再開されるといううわさを聞いて、今度こそと、ゲストを連れて行ったが、やはり同様だった。しかし、この日はゲスト同伴なのでそのまま引き下がるわけには行かないので、ASIAN Entertaiment Network MANILA‐Club Theatre & KTVという長ったらしい名前の店に向かった。  ASIANについては、今まであまりよく書かなかったが、その後、何度か足を運んで見直しつつあったのだ。それはマネージャーのJay Rが約束どおりディスカウントをしてくれて、1時間女の子を指名して、ビール2杯で900ペソ前後とバジェット内におさまったのだ。女の子の数も増えていて、質もなかなか高くて粒ぞろいだ(迷惑メールによく入ってくる、まさに「ブス・デブは一切いません」の世界だ)。それに舞台の踊りもMUに負けず劣らず過激だ。そして何よりも、席に着いた女の子もなかなか大胆で、ゲストの失礼なタッチも、ものともしない。 MUの女の子は、VIPルームに入ると大胆になるものの、客席ではおしとやかなのだが、ここでは始めからVIP並だ。MUから10人以上の女の子が移籍しているが彼女達もこの店のポリシーに従って初めから大胆だ。  ASIANはロハス・ブルバード沿いバクララン・チャーチのちょっと先、シーサイド・マーケットのとなりにある。この界隈にはこの手のショー・クラブが 5~6軒並んでいてショー・クラブのメッカとも言える。ASIANの他にBinibini、Dynasty、Flamingo、Coastal Bayなどがあるが、ちょっと先のWhite Birdは女性客専用のショー・クラブ。もちろんホステスならぬホストの世界で、踊りも男性ヌードなど、ちょっと薄気味が悪いところだ(女性にとってみれば、女のヌードを見せるところの方がもっと薄気味悪いかもしれないが)。   […]

今、アジアが熱い 2011年8月9日


 かつてその名声をほしいままにした往年の最高級ホテル、マニラ・ホテル。マニラ湾に面して、イントラ・ムロスとロハス・ブルバード通りをはさんで建っているこのホテルは、マルコス時代、迎賓館として各国のVIPを泊めた。  入り口を入ると、その豪壮なロビーに圧倒される。現在では手に入らない高級木材のナラで内装が作られており、歴史を感じさせる。  マニラ湾沿いにきっと広い庭園とプールがあるに違いないと探したが、雨模様でプールサイドでのブランチというわけには行かなかった。また、プールも特別にこれといった代物でもなかった。 プールサイドの脇にあるビュッフェ・レストランでブランチを取ることにしたが、入り口に掲げられた値段表には一人1000ペソとある。今日は、KIANのパパのカーネル・ヤンさんが休みで同行しているので、ヤヤに運転役のボボイも入れると総勢5人だ。1000x5=5000ペソはブランチとしてはちょっと出せない。 そこで、アラカルトでも注文できることを確認して中に入った。そこでけち臭く注文したのが、いつものパンシット・カントン200ペソ、グリーン・サラダ 280ペソ、クラブ・サンドイッチ500ペソ、それにジャスミン・ティーでしめて1200ペソ。ビュッフェの一人分にしかならない。これで5人の腹が一杯になるはずもないが、当ては例の只のパンだ。 はじめに只のパンが出てきたが、なんとこれを4皿も出してもらって、他の料理が出てくる前にいい加減、腹がくちくなってしまった。そして、そのあと出てきたマニラ・ホテル特製と銘打ったクラブ・サンドイッチがユニークだった。一個の大きな丸いパンをくりぬいてサンドイッチを作り、それを元に戻してあって、一見大きな丸いパンに見える。マカティの中華料理屋、ルートン・マカオで出してくれるパイナップルにはいったチャーハンのようだ。500ペソもするだけあってなかなかの代物で味もよかった。 パンが大好きなKIANはまずはパンにかじりついて、次は好物のパンシット・カントン。一人でむしゃむしゃと食べる様子を動画に収めた。 クラブ・サンドイッチについてきたフレンチ・フライもKIANの好物だ。紙の筒に入ったフレンチ・フライをボボイに分けてやっているが、KIANは人に食べ物を分けてやるのが大好きなのだ。  食事が終わって、ホテルのサービスのコック帽をもらってご機嫌のKIAN。はじめは遠慮がちだったKIANもこのころになるとレストランの中を一人ではしゃぎ回ってウェイターや周りのゲストに愛嬌をふりまいている。KIANの辞書には「ヒヤ(恥ずかしい)」という言葉はないようだ。  下の動画はその夜、KIANが大音響の音楽をバックに1時間近く踊り続けたときのものだ。椅子に座ってからも踊り続けている。9時過ぎのことなのでさすがのKIANも疲れたと見えて、翌朝は遅くまでぐっすりと寝ていた。前日の水遊びといい、活発なKIANにはスポーツが適しているようだ。それでこの日、カーネルも含めたマム・ジェーンとの3者会談でKIANを2歳になったらスイミング・スクールとダンス・スクールに通わせようとの合意が成立した。私を含めて親馬鹿は世代を越えて引き継がれていくようだ。

往年の最高級ホテル、マニラ・ホテルでブランチ 2011年7月31日



 ここのところ立て続けに発生している台風の影響で、この日も朝から強い雨が降っていた。そのお陰で外へ出れないKIANはすこぶる機嫌が悪い。そこでマ ム・ジェーンの許しが出て、KIANが裸で外へ放たれた。元々水遊びが大好きなKIANは、はじめはちょっと戸惑ったものの大喜びで雨の戸外へ飛び出して いった。 強い雨が降るとストリート・チルドレンやスコーターの子供が、その雨水をシャワー代わりにするのはフィリピンの風物だ。だから、マム・ジェーンは、は しゃぎまわるKIANにストリート・チルドレンとはやし立てる。そんなことはお構い無しに裸ではしゃぎまわるKIANに、なにか戦後間もないころ、幼少時代の自分を見るような気がした。  9時ごろになると雨もあがって、先週のSOFITELに引き続き一流ホテルのブランチとしゃれ込んだ。この日ターゲットはマカティのど真ん中にある押しも押されぬ一流ホテルのシャングリラだ。 まず、4階のプール・サイドに行ってみたが、やはり都会のど真ん中のホテルであるためか、いかにもプールとプ-ル・サイドしかなくて狭苦しい。とてもKIANが自由に走り回れる雰囲気ではない。 そこで、1階のロビーへ移動した。入り口の正面に位置するロビーはその豪華さと優雅さでゲストを圧倒する。床には高級な絨毯が敷き詰められ、KIANが転んで平気なようだ。 早速、はしゃぎまわるKIANだが、ステージですっころぶのではないかとヤヤは気が気でない。近くのゲストに愛嬌をふりまきながら走るKIANにウエイトレスも微笑を返す。何かすると自分で手をたたいて、拍手喝さいを催促するのが最近のKIANのスタイルだ。   さて、はじめにお目当ての只のパンがやってきた。SOFITELとは違って種類は少ないもののまだあったかい美味しいパンだ。グルメのKIANは早速かじりついている。しゃれたジャムもついていて、これでもすでに十分なごちそうだ。  この日の注文はクラブ・サンドイッチとパンシット・ギサド(ビーフン)。味はやはり高級だが、それぞれ400ペソと少々高めだ。それにジャスミンティーと コーラ2杯でしめて1600ペソ・プラス。SOFITELの倍近いが、シャングリラ・ホテルだからそんなものかと納得。     KIANも料理に満足げで、フォークとナイフに挑戦していた。ちなみにフィリピンでは食事はカマヤン(手で直接食べる)のが正式。だからKIANがパン […]

マカティ・シャングリラ・ホテルでブランチ 2011年7月30日


 最近はレストランやコーヒーショップで無料でインターネットを使えるWIFI(ワイファイ)カフェが増えている。自分の携帯用のノートパソコンを開けばそのままインターネットが使えてとても便利だ。特に海外のインターネットカフェでは、パソコンが英語版で、日本語のインターネットサイトは読めないし、 E-メールも日本語で書けないので役立たずだ。だから自分の携帯パソコンを持ち歩いて、いつでもどこでも日本語環境のインターネットが使えることは海外出張あるいは海外生活には欠かせない。  このWIFI環境は自宅でも簡単に実現できる。自宅をWIFI環境にすれば、インターネットは自室に限らず、居間でもベランダでもダイニングでも、どこでも自由に使える。また、もはやパソコンは一人一台の時代で、子供達がハイスクールに行くようにでもなれば、FACE BOOKやゲームなどに夢中になっているから、それぞれが自分の部屋でプライバシーを守りながらインターネットに没頭できるというわけだ。 写真はPLDT(フィリピン長距離電話会社)のDSL等を申し込むとセットされる受信機だ。これに写真下のルーター(3000ペソ程度)をつなぐだけで、無線LAN(WIFI)が構築できる。私の事務所ではパソコンが6台ほどあるので少しグレードの高いパッケージ(月々3000ペソ程度)を申し込んでいるが、普通の家庭なら、個人用の月々1000ペソ程度のやつで十分だろう。これで1階から3階までの部屋で都合6台のパソコンがインターネットを使っているのだが、6台が同時に稼動するわけではなく、せいぜい1~3台程度なので、全く問題なく稼動している。 最近のパソコンならワイアレス・アダプターが内蔵されているが、ちょっと旧型のパソコンの場合、USBワイアレス・アダプター(1000ペソ前後)を別途購入して取り付ける必要がある。あと、それぞれのパソコンの接続を調整するだけで、どこでもインターネットが実現する。冒頭の写真はカーネルが国家警察の事務所から持ってきた自分のパソコンを使ってダイニングでインターネットを使っているところだ。きっと隣で遊んでいるKIANもあっという間にパソコンを使うときが来るのだろう。

無線LAN(WIFI)でどこでもインターネット 2011年7月28日



フィリピンではmercury drugと赤い看板を掲げた薬局が街中いたるところ、コンビニエント・ストア並に出店している。薬局だけではこれだけの出店は成り立たないと見えて、中はまるでコンビニエント・ストアあるいはそれ以上の品揃えだ。日本で言えばマツモトキヨシとセブン・イレブンをあわせたようなものだ。  先日、3人の小さなお子様連れのご家族をマニラの学校事情の調査に案内した折、出がけに奥さんにコンビによってほしいと頼まれた。フィリピンのコンビニの品数の少なさは定評があるから、何を買うのかと尋ねたら、遠慮がちに「ナプキン」と答えた。フィリピンのコンビニにそんなものがあるはずもないから、迷わずマーキュリー・ドラッグに直行した。  マーキュリード・ラッグの中は入り口付近が、コンビニのそれと同じになっており、化粧品、バス・トイレ、台所用品それに健康食品などが豊富だが、飲み物やスナックまでも置いてある。まさにコンビニエント・ストアで、24時間、週7日営業しているところもあるそうだ。奥は薬局で、店員に処方箋を見せたり、薬の名を告げて注文する方式で、薬に直接触ることはできない。  まさに破竹の快進撃を果たした薬の小売王だが、全国で自前の店を700店舗運営し、マカティ市内だけで30店舗と、フィリピン最大のコンビニ・チェーンといえる。ちなみにフィリピンのコンビニ大手はセブン・イレブンとMINISTOPだ。  しかし、このmercury drugの赤い看板をデパート/モール・チェーンの覇者、SMの中に見ることはできない。 SMの創設者ヘンリー・シーがまだ、一介の靴の修理屋だったころの話だ。戦争直後の1945年、日本が立ち去った後、チャイナタウンのキアポに店を構えたマーキュリー・ドラッグは、この靴屋を店先から追い出した。その後、立場が逆転してデパート/モール・チェーンを全国展開するSMはマーキュリー・ドラッグを自らのモールに出店することを決して許さない。ちなみマーキュリー・ドラッグはアヤラ系のモールを中心に展開している。SMにはWATSONSというドラッグ・ストア・チェーンが入っているが、きっとSMの肝いりで設立されたチェーン店なのだろう。

マーキュリー・ドラッグ・ストアとSMの確執 2011年7月28日


退職者の方に用事があって、先週の土曜、ソフィテル・ホテルを訪問した。休日なので、ついでにソフィテル・ホテルの庭をKIANと午前中一杯楽しんだ。このホテルはもともとフィリピン・プラザ・ホテルと呼ばれ、ロハスブルバードの先の埋立地に立てられた老舗高級ホテルの一つだ。特にマニラ湾に面した広々としたプールと庭園がデートスポットとして有名だった。  数年前にフランス系のソフィテルに買収されたそうで、マカティのドーシット・タニ・ホテルがタイ語で挨拶するように、ここではフランス語で「ボンジュール」と挨拶されるそうだ。外見はマニラ・ホテルやペニンシュラ・ホテルがそうであるように、ちょっとさえないが、老舗だけあって、ゆったりとしたロビーや庭園は格別なものがあり、部屋も広々としている。 入り口から階段/エスカレーターを下り、大きなレストランを横切るとそこにプールと庭園が広がってる。その向こうはマニラ湾だ。椰子の木がたくさん植えてあるが、落下事故防止のためにココナツの実が全部落としてあるのはいかにも風情がない。中間に網をかけるなどなにか工夫がほしいところだ。   プールは平凡な四角や丸ではなくて島を巡る様になっていてぐるりと泳ぐことができる。しかし、ちょっと深そうでKIANには当面無理だろう。滑り台もあって、小学生くらいなれば、大いに楽しめると思う。 庭園はマニラ湾に直接面しているが、水に浮かぶ無数のごみはいただけない(写真ではちょっと識別しにくいが)、せっかくの庭園が台無しだ。私がホテルのマネージメントだったら、一台専用ボートを浮かべて、毎日ごみ掃除をさせるだろうに。 子供が遊べる施設もいろいろある。写真の大きな籠は子供がトランポリンのように跳ねて遊べる様になっている。     庭園に面したレストランはこれまた広々としていて開放感にあふれる。街なかのホテルのレストランでは、こうはいかないだろう。客の食べ残したパンを食べに来ているすずめ。  この日はまだ10時前なので、ブランチとしゃれ込んだ。でもホテルのレストランとなると、アメリカン・ブレック・ファーストでさえも800ペソもして中々庶民には手が出ない。そこでメニューの中から一番安いパンケーキ(ホットケーキ)とフライド・ヌ-ドル(パンシット・カントン)を選んでコーヒー2杯を含めて800ペソで済ました。私とジェーンの二人なのだが、ヤヤとドライバーがいて全部で、4人+KIANがこれでお腹一杯になったのだ。 その秘密は無料のパンだ。カゴ一杯に出てきたパンは色々な種類があってとても美味しい(あのすずめがつついていたやつだ)。しかも、ジェーンが図々しくもお代わりをしてくれたので4人がお腹一杯になってしまったのだ。パンシット・カントンもとてもあっさりした味付けで美味しく、KIANがむさぼるように食べていた。 食後は室内レストランとの間にある池の水でびしょびしょになって遊ぶKIAN。まだまだプールで遊べないのが残念なKIANだがことのほか水遊びが好きだ。下の写真が庭園に面しているレストランだ。  

マニラ湾に面する老舗ホテル・SOFITEL 2011年7月25日