今や、一人一台にまで普及したテレビやパソコン(ないしテレビゲーム)だが、その影響は1歳児に対しても例外ではない。ヤヤ(子守)が退屈しのぎにテレビを見るので、KIANも一緒にテレビを見ることになる。そしてはじめたのが、このパーフォーマンスだ。音楽がかかると床に寝転んで片足をあげる、きっとテレビのダンサーの真似をしているのだろう。 さらにブルース・リーの空手のテレビを見ると、自分もブルース・リーになった気分でママを相手に空手の試合だ。時にはテレビに向かってもブル-ス・リーの敵に戦いを挑む。また、興奮するとテレビに向かってものを投げつけたりするので、ママはテレビが壊れるのではないかと気がきではない。2歳にもならない子供にとっては現実もテレビ中の出来事もも同じなのだ。 先日韓国料理に招待された際も、湯気の立つ鍋をフーフーしたり、床に寝転ぶパーフォーマンスを見せたり大忙しだった。 KIANにとってパソコンを操ることはまだまだ無理だが、パソコンの前に座ってマウスをいたずらすることは大好きだ。あまりありがたいことではないが、テレビゲームに夢中になる日も近いだろう。 ところで、最近夢中になっているのがToy Storyだ。このアニメに出会ってから、すでに30回以上は見ている。昼も夜も繰り返し見ているので両親もヤヤもテレビの番組を見ることができない。テレビの画面を指差してToy Storyを映写することを要求して、そして歓声をあげながら、夢中になって見ている。どの程度理解しているか分からないが、主人公のカーボーイWoodyになりきっているようだ。その間、ヤヤは他の仕事ができるのでありがたがってはいるが。 この時ばかりはヤンチャなKIANも大人しく真剣にテレビを見つめている。もちろん英語なので会話は理解できないだろうが、そうこうしているうちに英語も理解できるようになってしまうのだろう。 ところで最近、KIANがテレビのビキニ姿のダンサーの踊りを見ているときだった。KIANがママにオチンチンを指差して何かしきりに訴えていた。踊りを見ているうちにオチンチンがが固くなってしまったのだ。KIANにとっては何が自分の体に起きたのか理解できない。ママはおさまるようにフーフーをしてやったのだが、女性の裸をみてオチンチンが勃起するという、動物のオスとしての本能を2歳に満たない子供が発揮したのだ。ちなみに犬は1歳で子供を作り始めるから、別に驚くほど早いわけではない。一方、KIANは多少オカマの気があるのではないかと心配していたが、しっかりと男のようで安心した。