Daily Archives: March 17, 2012


   3月末になるとフィリピンは夏休みに突入してオーシャン・パークはいつも満員の人出になってしまうので、3月はじめの水曜日にKIANを連れて行った。KIANにとっては昨年の1月以来、2度目の訪問だが、今は「フィッシュ」という言葉も覚え、知恵もついてきているので、さぞ感動するであろうと言う心積もりだ。  オーシャン・パークは日本ではありふれた水族館に過ぎないだろうが、大きな水槽の底のトンネルを歩くという仕掛けは、フィリピンでは子供達の憧れの夢の世界だ。マニラ湾に面したこの水族館は海上にできており、リザール公園やイントラムロス等、マニラ観光地帯の一角にある。土日は観光バスや学生の団体でごったがえすが、この日は狙い通り閑散としていた。 前回はボボイとタムタムらと来たので、今回はママ・ジェーンが同行した。彼女にとっても初体験で、KIANよりも彼女が夢中になって魚達との写真を撮ろうと必死になっていた。 水槽には1メートル以上のラプラプ(日本でも幻の高級魚のはたあるいはクエ)もいたが(写真右下)、これがマーケットで売っている高級魚のラプラプと判る人はあまりいないのではないか。マーケットに出ているのはほとんどがまだ幼魚で、あんな小さいうちに捕まえて食べてしまうのはいかのももったいない気がする。KIANといえば覚えたての「フィッシュ」という言葉を連発していた。 いよいよ目玉の海底トンネルだが、KIANのはしゃぎようはやはり尋常ではない。ほとんど人のいない海底を走り回っている。 水槽で魚に直接えさをやるパーフォーマンスを見せてくれている係りの人がいた。カメラを向けると寄って来て一緒に入ってくれるというサービスまでしてくれる。どうもそれが目的で中にいるようではあるが。 お腹が空くとKIANはミルク片手に歩き回っている。 ここの目玉はほとんどこの海底トンネルくらいだが、他にもくらげ館やオットセイのショーがある。今回は一人400ペソのチケットにそれらが含まれていなかったこと、外の日差しが苦手のママ・ジェーンの都合で、この水族館だけで帰ることにした。 丁度昼時になったので食事を取ることになり、大きなレストランもあったが、North Parkを見つけて迷わずそこに入った。注文はチキンと焼きそば、ともにKIANの大好物だ。この日も焼きそばの中のキノコをおいしそうに食べていた。 広い待合場に我々以外の姿はない。休日になると、この広場が人で埋め尽くされるとはちょっと想像し難い。

KIAN、2度目のオーシャンパーク訪問 2012年3月17日


 先日、フィリピンになじみの深いまだ30代の若い方から聞いた話だ。この方は既婚だが、フィリピンにガールフレンドがいた。しかし、相手が本気になって、日本にまで電話を掛けまくってくるので、手を焼いた。それで20万ペソの現金を手切れ金として渡して、別れ話をした。これだけあれば何かビジネスをはじめて自活していけるだろうとの思いやりだ。  これが大間違いだ。フィリピンでの別れ方は一切のコミュニケーションを絶つ、それだけだ。別れたい女に金をやる輩はおらず、泥棒に追い銭くらいに思っている。たとえ妊娠させてしまっても面倒を見たくないと、雲隠れする男はごまんといて、花街の身の上話のネタを提供しているくらいだ。別れようとしている女にこんな優しさを見せたら、それこそもっと惚れてくれというのと同じで、相手の心をわしずかみにするようなものだ。 某ホテルで見かけた花嫁。離婚という制度がないフィリピンでは正式な結婚にこぎつけるのは中々容易なことではない。  確かに、日本人がカラオケのGRO(ホステス)と仲良くなって彼女の身の上話を聞くと、同情して色々金銭的面倒を見てやりたくなる。さらにハイスクールも出たか出ないでは将来もないと、学校に行かせてやろうと、なんとも優しいのが日本のおじ様族だ。しかし、この若いみそらで、はげおやじの相手をしてくれるなんて、金が目当てとわかっていても、なんとかしてやりたくなるのが日本人だ。しかし、彼女達は生活の糧のために金が必要なのは当たり前としても、そんなはげおやじを本気になって愛してしまうところが恐ろしいともいえるのだが。 KIANのいとこのハイスクール4人組。彼女達の話題といえば恋愛、白馬に乗った騎士が現れるのを心待ちにしている。しかし、そのほとんどが覆面を被ったおおかみで、そんな輩から娘を守ろうとする父親との攻防が絶えない フィリピン流恋の手ほどきは、狙った獲物は逃さない、執拗に愛を告げて、熱くなったハートを花束で駄目押し。KIANはすでにその辺を心得ているようだ ところで、当事者が既婚者であろうが独身であろうが、フィリピンには恋の手管の定石がある。  ①相手をみそめたら、まずはメール攻勢。思いっきり甘い言葉を連発して口説かなければならない。I miss you 、Did you eat already?Good night、I […]

フィリピン流恋の手ほどき(その2)2012年3月17日



  PRAの集いがあり、マッサージなどが只でやってもらえるというので、暇をもてあましていたので、出かけて行った。確かにPRAの職員が10人ほど来ていたが、どう見ても単なるコンドミニアムの商談会だ。しかし、せっかく来てしまったのだから、それもよろしかろうと、しっかり只のランチとマッサージを楽しんで帰った。 受付で笑っているのは、PRAの退職者サービス・グループのマネージャーのピットさん。 KIANに顔を寄せているのはPRAの営業部長のノエルさんだ。ジェーンと友人のマルーはまじめな顔をして販売担当の話に耳を傾けている。 プロジェクトの名前は、Arya Residence、ボニファシオ・グローバル・シティのマッキンリー・パーク・ウエイに建設中の高級コンドミニアムだ。モデル・ルームは1LDK- 66m2、2LDK-92m2、2LDKExec-127m2などSMDCのプロジェクトなどに比べて、広めのコンドミニアムだ。しかし、値段を聞いてびっくり、それぞれのユニットが、約10M、14M、19Mペソと平米単価はなんと15万ペソ(30万円)もする。円換算でも2000万、2800万、 3800万円で、もはや日本と大差のない価格帯だ(広さや場所の違いはあるが)。 内装は確かに立派でため息がつくほどの高級感だ。先のワン・サルセドのコンドミニアムの一枚上を行く。これだけ立派な内装と家具、調度品を含んだ値段とすれば、こんな値段もありうるのかと思い、担当者にフル・ファーニッシュ(家具付)かと聞いた。ところが答えはフル・フィニッシュ、要は壁や床天井の仕上げを含んでいるだけで、家具調度など一切含まれていないというのだ。ここからこの贅沢な調度品を除いたら単なる狭苦しい空間が残るだけで、そんな空間に誰が数千万円の金を出すのだろうか。 ちなみに、マカティの我が家は築20年近い中古とはいえ、4LDK-200m2の物件を400万ペソで買って、改装や家具に100万ペソかけ、全部で 500万ペソ、平米単価は2万5千ペソ足らずだ(相場的には平米5万ペソ)。この物件はその6倍の値段でしかもベア(空)だ。フル・ファーニッシュなら7~8倍はするだろう。一体どこまで相場は上がるのか、そんな高値のコンドミニアムがいつまで売れるのか、そして空前のブームとなっているコンドミニアム建設ラッシュはいつまで続くのだろうか。  

ボニファシオ・グローバル・シティのコンドミニアム・プロジェクト 2012年3月17日