Monthly Archives: July 2012


 無料情報誌フィリピンプライマーの2012年8号、18ページ、PRAの公告ページに紹介された。昨日、いつものようにPRAを訪問すると、営業のロリーさんが、うれしそうな顔をしてプライマーを手にして、私に声をかけてきた。開いたページには私が提供した写真が掲載してあり、プライマー25冊の包みをくれた。          そういえばしばらく前に、そんな話があって、ロリーさんのインタビューを受けた覚えがあるが、すっかり忘れていたが、退職ビザ取得のサポートを生業としているのだから、こんな形で紹介されるのは大いにありがたいことだ。早速、紹介記事を読ましてもらったが、あまりに事実と違う記載が多いので、このブログで訂正させていただくことにした。ロリーがインタビュー結果を英文で作成し、プライマーの編集者が、それを和訳したものであろうが、昔やった伝言遊びのように、ずいぶんと違った形で伝わるものだと、感心した。 「かつて、土木技師としてフィリピンの工務店に勤務」 このような事実はない。私の勤務先は日本のプラントエンジニアリング会社だった。 「その後ローカル企業の社長として。。。」、これは退職ビザを取る前の話で「勤務するエンジニアリング会社の現地法人の社長として。。。」が正しい。 「現在、PRAのマーケッティング担当者として。。。」は「現在、PRA認定のマーケッターとして。。。」が正しい。 「趣味は本の執筆と出版」、現在趣味はないが、強いて言えば「趣味は農業で、将来マヨン火山のふもとの農場(プライマー本文中の写真)で自給自足の生活を夢見ている」といったところだ。 「現在、マカティ市で奥さんのユーコさんと3人のお子さんと暮らしている」は「妻と3人の子供は日本にいて、単身で永住を目指している(ただし、今現在息子の一人がフィリピン滞在中)」 子供達と写った写真の背景にマヨン火山がそびえているが、実際はこの方向にマヨン火山は存在せず、直角の方向にある。これは2枚の写真をPRAが合成したもの。 「フィリピンに移住を決めた理由は?」については、確かに「フィリピンは大のお気に入り」ではあるが、お気に入りの理由はたくさんある。 ① 英語圏であり、会話に不自由しない、仕事も英語でかたずく ② 日本に近い ③ 物価が安い ④ 永住ビザの取得が簡単 ⑤ 気候が温暖で寒い冬がない […]

フィリピンプライマーに紹介される 2012年7月28日


先週の土曜日(21日)、退職者の方がゲストハウスに移るため、マラテに迎えに行った。この日は明け方から強い雨が降っていて、途中道路冠水していると思われたが、試しに出かけてみた。これは、ルソン島の東方沖に発生した熱帯性低気圧(ファーディー)の影響で、ルソン島北部に大雨をもたらし、マニラにも強い雨が降ったもの。この時期は、月に数回、こんな雨が降り、10~11月の雨期明けまで続く。 案の上、主要道路は10~20cmの冠水で、なんとか通れたものの、脇の道路は50cm程度冠水して、車も人もおらず、人々は水が引くまで家に閉じ込められている様子だ。 それでもマラテに近ずくと勇気ある人々が自転車を漕いで商売に励んでいる。乗用車は恐る恐る脇を走る。  ところどころ立ち往生している車や自転車が放置されており、人影は見えない。 こんな時は、トラックやSUVでないと安心して走れない。いつ何時エンジンが止まって、車を放置する羽目になりかねないからだ。 歩道にまで冠水が及ぶと人々はすそを折り曲げて道路を横断するしかない。しかし、そこに口を開けたマンホールがあったりすると一大事、ドブネズミになってしまう。  勢いよく走るトラックが起こす波にふらふらになって走るファストフードのデリバリーのバイク。家に閉じ込められた人々に食料を運ぶ彼らは、転んではならじと必死に走る。倒れてしまったら、ビザやハンバーガーは売り物にならず、配達員が弁償しなければならないから、命がけだ。  こんな時に役に立つのがサイドカーつきの自転車だ。かれらは人力だから、濡れてもへっちゃらで、稼ぎ時とばかりに、街の主要な交通手段になる。  人通りもほとんどない通り。こんな時に出かけていくのは我々ぐらいのもの好きだろう。結局、目当ての場所には近づけず、午後に出直す羽目になってしまった。 ちなみにメトロマニラの唯一の排水先ともいえるパシッグ・リバーは、普段でも満潮時は水位が地面より高くなり、すべての排水路は水門を閉めて逆流を防ぐ。だから、雨と満潮が重なると雨水はたまる一方で、簡単に道路冠水を引き起こす。メトロマニラはほとんど平だが微妙に高低差があって、低いところは簡単に腰ほどの高さまで水が来て動きが取れなくなるので、住宅の選定は雨季にするのが無難だ。

フィリピンは雨季の真っ只中 2012年7月25日



     今回の農場訪問は、農場を横断する水路の道路横断カルバートの改修工事と養子縁組予定の赤ちゃんとの面会だった。カルバートの建設は前回のブログでも紹介したとおり、本格的雨季を控え、家を洪水から守るもの。赤ちゃんは、ある日本人の依頼で赤ちゃんを探していたのだが、両親の希望で、ジェーン一家が預かることになってしまったもの。       ママ・ジェーンに連れられて、第3ターミナルをカートに乗って移動するKIAN。先日の誕生パーティでもらった熊の帽子をかぶってご機嫌だ。 搭乗手続き中も空港ロビーの中を走り回って忙しいKIAN。 係りのお姉さんと親しげに会話する(?)KIANだ。フィリピン人にとって無邪気な子供は天使なので、邪険に扱う人はいない。 4月に乗ったばかりの飛行機だから、KIANにとっては、もはやおなじみの光景だ。 飛行機の中でもKIANのやんちゃ振りはとどまることをしらいない。 毎日雨模様の天気だが、訪問中は比較的晴天が多く、カルバートの建設工事もはかどった。マヨンも時折顔を見せてくれた。4頭いる牛は相変わらず草を食べる毎日だ。 今回の訪問の主役は、子沢山の若い夫婦から預かったアンヘロ君、2ヶ月。KIANは見向きもしなかったが、おばあちゃんの興味がもっぱら、アンヘロに傾いているのを察知して、隙を見てはアンヘロを攻撃する。 今回突如として農場に現れ、ただひたすら眠り続けるアンヘロをKIANはどのように位置づけたらよいのか、見当がつかないようだ。 久しぶりに会ったいとこ達やおじさんやおばさんに大喜びのKIAN。 何かと「モンキー」と言って、家の外に出たがるKIANだが、子供を見ると攻撃しようとする猿におっかなびっくりのKIAN。 農場の養魚池の脇に小屋を作って生活するおばあちゃんの姉夫婦。旦那さんは今回のカルバート建設で活躍してくれた。       […]

KIANの農場訪問(弟との初対面)2012年7月15日


   本格的な雨季を控えて、農場を横断する水路の道路横断部(カルバート)改造工事を行った。特に家の脇を流れる水路については家の周りが冠水する恐れがあるので、可及的速やかな工事が必要だった。ここには直径60cmのコンクリートパイプが埋められていたが、ちょっと大雨が降ると簡単にオーバーフロー(越流)して道路が水浸しなった。そこで、上下の水路にあわせてV字型の水路に替えて流量を3~4倍にする計画だった。  しかし、いざ水路を覆うコンクリート製の床(スラブ)を壊し始めたら、それが大変な工事であることがわかった。なにしろ建設機械を使わず全くの手作業だ。スラブのコンクリートを壊すだけで一週間かかってしまった。さらにコンクリートパイプの周囲のコンクリートを壊すのにどれだけの時間がかかるか見当もつかない。そこで方針を変更してV字型の水路はあきらめて矩形の水路にすることにした。しかし、パイプの深さのままでは元のままなので、パイプの下を掘って深さをほぼ倍にした。          これで水路の断面積は2倍、さらに深さを増したために流速が2倍になると期待され、合計で4倍の水を流すことができる。これで雨水のオーバーフローも解消されることだろう。 水路を完成させるために、水の流れをせき止めて仮の水路を作り、カルバートの中をドライにする必要がある。その辺の段取りは、普段農夫として働いているダニーが詳しい。彼はかつで出稼ぎの建設労働者として働いていた経験があり、ほとんどすべての建設工事をこなす万能選手だ。土嚢で流れをせきとめ仮の水路をつくる手際は見事だった。  流れはあっという間に方向を変えられてカルバートの先に流れ込む。カルバートの中は多少の水が流れるだけだ。  水路ができるととたんに登場するのが子供達だ。浅い水路は子供達の格好の遊びと化した。水遊びの大好きなKIANも早速仮水路に飛び込んで大喜びだ。 セメントを買い付けて、いよいよ水路の壁面の工事だ。10年前、家の工事を始めたころ50kg入りのセメント一袋が60ペソだったが、この日買い付けたセメントは一袋、220ペソと4倍近い値段に跳ね上がっていた。 砂とセメントに水を混ぜてモルタルを作る。そして大き目の石やコンクリ-トの塊をモルタルでつないで壁を作る、いわゆるリップラップという方法で水路の壁を補強していく。 作業はダニーの指示の元にマミーの姉の亭主、この人も元建設労働者の経験者だ、そして私の息子が作業をする。  ダニーは水の残った水路のそこには空練りのモルタルを放り込み、その上に石を置いて基礎とするなど、一応土木エンジニアーを生業としていた私も舌を巻く知識だ。          3人の呼吸がかみ合って、瞬く間に壁が出来上がった。壊すのに1週間、作り始めたら2~3日で完成しそうな勢いだ。しかし、この翌日、電気の引込み線が燃えてしまって、配線工事をやらなければならにということで、ダニーが欠けてしまい、残りの二人で水路の工事を完成させた。 さらに翌日水路のそこをモルタルと石で仕上げて、あとはスラブの工事だけとなった。私は仕事の都合で帰ったが、あとは決まり決まった工事なので問題はないだろう。 […]

カルバートの建設工事 2012年7月8日