Monthly Archives: September 2012


  日本食といえばいつもマカティスクエアのサイカで食事する。多いときは週に5回くらい行く。店のウエイトレスともすっかり顔なじみだ。それに客を案内することが多く、その客が常連になったりして、かなりの貢献をしているはずだ。  サイカのイチオシはランチ定食だ。280ペソないし350ペソ味噌汁、付け出し、サラダ、フルーツなどがつく。種類も豊富だが、今回は最初の2ページの写真をとったところで、ウエイトレスからストップがかかってしまった。 昨日、お客に昼飯でもと尋ねたら、当然のようにサイカという声がかかった。以前案内してすっかり気に入ったようだ。この日は思い切って特別メニュー450ペソののスペシャル海鮮チラシ(上の写真の右側)を注文した。いつもは350ペソの海鮮チラシだが、今日はちょっとおごってみた。案内した客も同じメニューを注文したが、以前注文したときと違い、ライスと具が2重箱で分かれており、とても豪華だ。客は感動ものだとまで言っていた。日本なら3倍以上の3000円(1500ペソ)は固いという。 店を出てから、これはブログのねたになると思ったが、時すでに遅し、写真を撮るのをすっかり忘れていた。そこで、翌日の今日、マレーシアから帰ってきたカーネルの歓迎と以前から日本レストランにカーネルの娘のKIMを連れていってくれとジェーンから言われてたのを思い出して、皆でサイカでランチをとることにした。もちろん本当の目的は下のスペシャル海鮮チラシの写真を撮ることだ。  子供達は刺身は無理なので、KIANにはかた焼きそば、KIMにはスペシャルハンバーグ、イアにはカツどんを取ってやった。意外や一番人気はかた焼きそばで、ほうぼうからKIANの皿に手が伸びていた。ジェーンの好物のかにサラダには子供達の手は伸びなかった。 サイカのもう一つの利点は広い専用駐車場があることだ。店の全面と横に10台くらい停まれる。また、車案内のおじさんが親切に誘導してくれるが、1回10ペソのチップをせしめたら、一日数百ペソのチップはかたいだろう。ひょっとすると中のウエイトレスよりも実入りがいいかもしれない。

サイカのランチ定食が安くてうまい 2012年9月30日


  昨夜のNHKの番組によると、現在日本で生活保護を受けている人の数は200万人を越え、それに費やされる税金は3 兆円を越えるという。しかもそのうちの30万人は、働き盛りの人間だが、引きこもりなどが原因で働くことができない人たちだそうだ。このほかにも健康保険、年金、介護保険、障害者年金など、福祉のためのお金が数兆円単位で使われている。さらに東北大震災の復興予算など巨額の金が赤字国債で賄われようとしている。少子化や不景気で税金を払う人が減り続けている現状で、一体どうやってこれらの費用を賄うことができるのか。生活保護の3兆円という金額は、これだけで実にフィリピンの国家予算に匹敵するお金なのだ。 この日KIANは保育園の仲間と、ママとヤヤに付き添われて遠足に出かけた  つい先日、ギリシャの緊縮財政に反対してゼネストが行われた。国民の半数以上が公務員と言われるギリシャでは、国家予算の緊縮=公務員の削減、給与カットだろうから、公務員のゼネストも無理はない。しかし、ゼネストを打ったからといって、いくら政権が交代したとしても、財政が破綻してしまったギリシャ国家は、ない袖が振れないのが現実だ。民政一体になって解決策を見出さないと、やがて国家そのものが消滅してしまうだろう。 まずはハンバーガーの料理の実演、作っている最中から食べ始めてしまうKIAN ギリシャに続きいてスペインも怪しくなって、ヨーロッパ全体が共倒れになる恐れさえある。高齢化社会が進む日本も、これら、福祉予算が膨張して、数%ばかりの消費税を上げたところで、とても追いつきそうもない。仮にもし日本にもギリシャのような状況がやってきたらどうなるのだろうか。  当然のことながら、まずは①公務員の削減、給与カット、年金カット 次に②生活保護の人数と金額の削減、そして③年金の更なる開始年齢の遅延と支給額のカット、さらに ④健康保険、介護保険の保険料の引き上げと自己負担の増額ないし適用範囲の制限、などなど。さらにもてる者を狙い撃ちにした増税。デノミによる国の借金の帳消し。それらによて景気はますます後退し未曾有の不況がやってくるだろう。一般の人々も多くが職を失い、いよいよ貧困日本の出現だ。 次に行ったのが、Gold Locksのケーキ作りの実演。衛生帽をかぶって気分満点のKIAN 街には食い詰めた人々が徘徊し、炊き出しなど、第2次世界大戦直後のような様相と化すだろう。特に自ら生活の術を持たず、国家の生活保護や年金を頼りに生きてきた高齢者が巷にあふれかえる。これがメタボ社会の結末だ。 動物園に到着すると舞台に上がってダンスを披露。最近新しいステップを覚えたらしい。こんなKIANに、先生方は手を焼く一方、どの生徒よりも可愛がっている。  一方、フィリピンの福祉はどうなのだろう。生活保護や介護保険なんて聞いたこともない。年金や健康保険の制度はあるにはあるが微々たるものだ。要は、すでに日本に経済破綻が来た後の状況なのだ。それでも人々は明るく逞しく生きている。国をうらんだり、ゼネストや暴動も起こらない。家族の絆を頼りに生き続ける彼らの幸福度は今の日本よりはるかに上だ。 オランウータンを見つめるKIAN、最後は仲良くなって抱き合ったそうだ。しかし他の子供は怖がって決して近づかなかった 日本も、経済破綻=貧困日本をきっかけに再び、フィリピンのように家族の絆を取り戻して再生するのか、あるいはギリシャのように混乱をくりかえし、やがて消滅してしまうのだろうか。

メタボ社会は国を滅ぼす(その3-生活保護)2012年9月29日



  昨夜、NHKで、いじめをテーマにした特別番組をやっていた。いじめを苦に自殺する生徒は、日本ばかりでなく韓国やヨーロッパでも多発し、社会問題化しているという。学校や地域がその撲滅に取り組んでいるが、番組では各地の取り組みを色々紹介していた。例えば、スマートフォンで直接校長先生に悩みを打ち明ける仕組みを作り、そこでは早期発見や秘密厳守が大事だという。学校外のNPOに連絡を取る方法も、人に知られずに済んで効果的だという。 従妹のイアの髪を引っ張っていじめるKIAN。KIANにとっては遊びだが、いじめられ役のイアにとってはたまらない。  わが子を虐待して死に至らしめるというニュースも頻繁に聞こえてくる。地域で監視して家庭内でこのような虐待が行われていないか、早期に発見して子供を保護することが肝心だという。  そうなると日本人は、まず、母親から命を授けられても、生まれる前に殺されてしまう(堕胎されてしまう)か、無事に生まれても幼少時代は親に虐待され、青少年時代は学校でのいじめにおびえ、社会に出ると上司のパワーハラスメントで新型うつ病になる。こんな社会だったら部屋=自分の城に引きこもるか、他人や家族とも縁を切って無縁社会で暮らすしかないだろう。そしてまた、介護が必要になったら、再び施設や家庭でのいじめや虐待が待っており、介護難民にもなりかねない。そして最後は自殺か無縁死で一生を終えるのが日本人の大多数の一生ということになってしまう。 「Angry Kian Yang」言って人を指鉄砲で撃ちまくるのがKIANの怒ったときにスタイルだ。怒ると目が鋭くなってなかなか迫力がある。 番組では、いじめにせよ虐待にせよ、その解決方法としてテクニカルな方法ばかりが議論されて、その原因について全く論及されなかった。いわゆる病気に対する対処療法だけで、いじめや虐待のない社会作りという観点は全く議論されていなかった。私の子供のころは虐待やいじめなど全くなかった。なぜなかったのか、多分それは日本がまだ貧しくて、家族が寄り添って姻戚が頼りあって生きていたからに違いない。あるいは人口授乳で育って母親の乳房を知らずに育ち、コンピューターゲームのバーチャルな世界に浸り、人間同士の触れ合いに欠如して育ったからなのか。 パンシットカントン(焼きそば)と肉まんだけの粗末な食事だが(13人で1300ペソ足らず)、皆で食べることが家族の絆を養う大事な行事なのだ。 フィリピンでは虐待もいじめもない。貧しいながら皆、幸せで生を謳歌している。彼らから見れば日本はとてもリッチで憧れの国ではあるが、それは大いなる誤解の産物だ。フィリピン人にとって、深刻な問題は金だけだ。そのほかのことについては何の悩みもない。だから金さえあればもっと幸せになれると思っている。確かに正解だが、その先のことは想像がつかないらしい。 トライシクル(商業用サイドカー付のオートバイ)に親戚一同十数人が乗り込んでお帰りだ。ここには幸せが満ち溢れている。 飽食、核家族そして家族崩壊=メタボ社会という不治の病にかかった日本を救う道があるとしたら、それは貧困に逆戻りさせることだろう。最近、再上場を果たしたJAL、そしてルノーとの提携により再生したニッサンなど、再生には大いなる痛みが必要だった。これらは外部の力、京セラの稲盛会長やルノーから派遣されたカルロス・ゴーンだからこそ成し遂げられた。しかし、今、日本が外部の力=経済破綻、自然災害、放射能汚染などが原因で再び貧困に陥ったとしたら、すでに家族という伝家の宝刀を失った日本人は耐えることができるだろうか。

メタボ社会は国を滅ぼす(その2-いじめと虐待)2012年9月26日


10月3日(水)PRAは、不動産開発会社のFederal Landと民芸品販売のMagana Kulturaと共催で、PRA Elderly DayをSM モール・オブ・エイシアの前のパーク・メトロ、メトロポリタン・パークで開催する。時間は1時から6時まで、フィリピンの伝統的なゲームを楽しんでもらおうという嗜好だ。飲み物や食べ物も無料で提供され、ビンゴやくじ引きもある。友人や家族の同伴も可で、フィリピンの伝統的な文化を知る良い機会だ。詳細はPRAからの案内状を参照して欲しい。 http://www.pasco-ph.com/fileuploads/PRA%20outing%2020120924.pdf  共催のFederal Landといえば、かつてPASCOのゲストハウスとして利用していたオリエンタルガーデン、レガスピビレッジに建設中のMIDORIなどを手がける準大手のMetrobank系デベロッパーだ。  一方、KulturaはSMモール等でで民芸品店を展開し、バリクバヤンと対抗している。センスの良い品揃えで有名だ。

PRA 敬老の日の開催 2012年9月25日



2012年9月24日付けでPASCOの退職ビザ申請サポート・サービス手数料の改定をしたのでお知らせします。  主な改訂は、申請者(同伴者を含む)一律のサービス料(5000ペソ/人、約1万円)を廃止し、一家族の申請につき従来の申込金5000ペソ(1万円)のみとします。この申込金の支払いにより、日本における申請準備のための情報提供、フィリピンにおけるビザ申請と受領のサポートを行います。  一方、フィリピンにおいて必要となる健康診断、口座開設、NBIクリアランス、婚姻・出生証明、年金翻訳・認証などの準備作業は、それぞれのサービス料に実費とPASCOのサービス料を含めています。新価格はサービス申し込み書の下段を参照ください。  ちなみにすべての書類準備を日本で行ってきたとすると、申込金5000ペソと実費の交通費1000ペソでサービス料の合計は6000ペソ(約12000 円)となり、従来の11500ペソ(約23000円)の半分程度となります(申込金5000+交通費1500+代行手数料5000)。ご夫婦で申請する場合も同様の6000ペソですが、従来は16500ペソ(約33000円)であり、約3分の一となります(申込金5000+交通費1500+代行手数料 5000×2)。  本改訂は、最近の退職ビザ申請における書類の準備に関するルールの変更により、申請者一律のサービス料では不具合が生じてきたため、実施したものです。例えば、申請に必要なドル送金は、DBPのPRA口座に直接送金することにより、個人口座開設は不要となります。また、無犯罪証明書をフィリピン大使館で認証して来た場合、NBIクリアランスの取得は不要です。そうなると現状の一律一人5000ペソのサービス料+実費という価格体系では、フィリピンで種々のサービスを受ける場合も受けない場合も同じサービス料となり甚だ不公平となります。  そのため、現状の一律一人5000ペソのサービス料を廃止して、受けるサービスそれぞれについて実費込みのサービス料を設定したものです。言い方を換えると、書類準備のため日本で費やした費用をフィリピンで2重に支払うという状況を回避したことにもなります。

PASCOのサービス料の改定について 2012年9月25日


従来退職ビザの発行は10営業日(2週間)とされてきたが、最近は15営業日(3週間)でようやくオーダー(入管のビザ発行の承認書)がPRAに戻ってくるという有様だ。原因はビザ発行の承認権を持つ入管のコミッショナー(高官)が海外出張で長期に不在だったとPRAは説明する。  今回は大雨も降らないし、何故遅れるのか見当がつかなかった。大統領の入管に対する小言が原因かとも思ったが、時間的につじつまが合わない。コミッショナーが不在ならば承認権を誰かに与えて出かければいいのだから、ちょっと納得のいく話ではないが、いたしかたない。  今回、発行待ちの退職者は4名いたが、どなたも長期滞在あるいは1週間程度は滞在延長可能だったので安心していたが、その1週間も食ってしまって、やばい状況になってきている。先週金曜日、ようやくオーダーが来て、目処がついたが、二人の退職者はさらに別の遅れの原因があった。  一つは、年金証書の翻訳の認証について、従来は日本大使館の認証だけでよかったものが、最近、フィリピン外務省の認証がさらに必要となったのだ。今回は、その認証をPRAに任せたところ、4日もかかってしまった。  別の退職者の方は、DBP(Development Bank of the Philippines)のPRA口座に直接送金した。申請の際、すでに入金していることを確認はしたのだが、後から、DBPからの預金証明の入手に1週間かかかってしまったので、申請後1週間は手続きが進められなかったと聞かされた。  DBPへ送金した場合、入金確認や証明書の入手はすべてPRA任せとなる。通常の銀行なら定期預金証書などその場でできるのだが、まさか、そのために1 週間の時間が費やされるとは想像がつかない。入金確認まで1週間、さらに証明書の発行に1週間、少なくとも、申請に先立って2週間前に送金を済ませておかないと、申請スケジュールに影響を及ぼすことを肝に銘じておかなければならない。  PRAのハビタン部長と話し合ったが、DBPの関連事項は財務部門が扱っているので中々コントロールできないそうだ。ならば、当方の対抗策としては、 Bank of Commerceなど他の認定銀行を使うしかない。DBPに送金する場合、事前の口座開設が不要である、引出しなどの際、PRAが銀行手続きを行うなど、数々のメリットはあるものの、スケジュール的に予測がつかないので、その利用がちょっと躊躇されるところだ。

退職ビザの発行が遅れています 2012年9月24日



       保育園に通い始めて2ヶ月近いが、KIANは毎日の通園が楽しみで色々なことを学んできて、ママ・ジェーンは至極ご満悦だ。話す言葉も急速に進歩している。赤ちゃんというより、もはや子供だ。  KIANは保育園でいい子でいると先生から手に星のスタンプをもらい、帰ってきてから皆に得意げに披露する。たまに両手に星のスタンプをもらうと、ママ・ジェーンに両手を差し出して賞賛の声を期待する。 とてもいい子だと、星のスタンプ、そこそこだと顔の絵のスタンプをもらう。  そして最悪は悲しい顔のスタンプだ。これをもらうとKIANは手を隠して人に見せまいとする。保育園で態度が悪く、このスタンプを押されるとしゅんとして椅子に座って静かにしているそうだ。 やんちゃの権化のようなKIANは保育園でも年上の3~4歳児をいじめるまくる。いじめといっても日本のように陰湿なものではなく、教室で先生の前で、殴ったり、蹴飛ばしたり、やりたい放題で他の子供はKIANが大嫌いだ。他人のおやつも平気で奪って食べてしまうそうだ。 アイスクリームを顔一杯につけてご満悦のKIAN。ソフトドリンクとジャンクフードは我が家ではご法度だが、アイスクリームはいつも冷蔵庫の必需品だ。  先日父兄会があって、KIANの姉のKIM(16歳)が参加した。他の子供は「KIANがいじめるから保育園に行きたくない」と母親に訴える。しかし、母親は可愛らしいKIANを見て、この子がそんな乱暴をするなんて信じられない。子供に向かって「まだ赤ちゃんでしょ」となだめるが、子供は「KIAN は、赤ちゃんなんかじゃない」と切り返すが、母親は聞く耳を持たない。 私の机の下、足元にもぐりこむのが大好きなKIAN、散歩から戻ってきて事務所で執務している私を見つけると、すぐに私の足元にもぐりこむ。  赤ちゃんは、大人の心を捉える「魔物=天使」だ。やんちゃな一方、KIANの可愛さはますます磨きがかかる。初めて会う私の客へのあいさつ(相手の手をとって甲をおでこに当てる尊敬の念を示す挨拶)や見知らぬ子供とも一瞬で友となってしまう。 天天火鍋(台湾しゃぶしゃぶ料理)でお腹が一杯になると店頭の活きたエビやうなぎのところに遊びに行って、たちまち中国系の子供と仲良くなってしまったKIAN  先日近所に住む4歳の保育園仲間の誕生日に招待された。場所はファストフードのジョルビーだが、子供達はマスコットのハチのぬいぐるみのジョルビーに恐れをなして近づかなかった。KIANは大喜びでマスコットたちを独り占めにしてしまった。誕生ケーキのロウソクも自分で吹き消そうとする。そんなKIANに主役の子供の父親(日本人)は目をほそめる。日本人はやんちゃな子供が大好きだ。 姉のKIMと一緒に鏡に向かってパフォーマンスを繰り返すKIAN。鏡をテレビの画面とみなして鏡の自分に合わせて踊っているのだ。  気にいらないことがあると誰彼となく指でピストルを撃つ仕草をして「パーン」叫んでやっつける。そんなKIANに手を焼いてママ・ジェーンはつい、声を荒げてKIANに手を上げる。すぐさま、「そんなことを繰り返すとKIANが萎縮して、いいところを削いでしまう」と、私が反対する。だとすると、どうやってこの天真爛漫・奇想天外のKIANをコントロールしたらよいのか。ママ・ジェーンは保育園の他の子供の母親に対して恥ずかしくてたまらないと嘆く。 […]

KIANのスタンプ効果 2012年9月23日


  日ごろ運動不足を痛感しているが、ジムに通ってベルトの上を歩いたり、ペダルをこぐのはいかにもむなしい。いずれ、引退してタバコ市の農場に引っ込んだら、毎日近所を自転車で走り回ろうと思っていたが、その日が来るのはまだまだ先のようだ。  最近フィリピンでもサイクリングブームのようで、タガイタイなどに出かけるといつもグループでツーリングを楽しむ人たちが目立つ。私も昔とった杵柄で、週末サイクリングを楽しもうと、しばらく前から、自転車屋さんを探していた。  探してみると意外と高級なマウンテンバイクを売る店が多数ある。特にカーティマ・マーケットには10軒近い自転車屋さんが軒を連ねている。値段的には1万ペソ程度から十数万ペソの高級車まで千差万別だ。詳しく聞いてみると、2万ペソ以上の自転車は油圧ブレーキやショックアブソーバーなど余計なものがついていてプロのバイカー用だ。そこそこ見栄えがして、実用的なものは1万5千ペソも出せば十分と感じた。  店の中には完成品のほか、フレームやリムが天井からぶら下がっているのは昔と同じだ。フレームはアメリカあるいはイタリアブランドだが、ほとんどが台湾製だ。中国製のものは数千ペソ程度の普及用だ。一方、ギアやハブなどの部品は日本のSHIMANOブランドが圧倒している。しかし、これらはマレーシア製だそうだ。私の学生時代はロードレースはイタリア製のカンパニョーロ、サイクリング車はフランスのユーレイなどがあこがれのブランドだったが、まったく影を潜めている。  予算1万5千ペソを告げると、目の前の自転車が丁度だという。カウンターにあったのは2万3千ペソで、何が違うのかと聞くと、フレームのブランド名が違うだけで、品質的には差がないという。ならばと1万5千ペソのに即決した。  家に持ち帰り、中庭においてみたら、中々の存在感だ。最近は雨が多いので試乗するのは先になるかも知れないが、ちょっと乗るのがもったいないような気もする。40数年前の学生時代、サイクリング車といえば、普及品が2万円~3万円で、高級なロードレスは10万円程度して、ため息が出るような美しさだった。値段的には現在も大差がないようだが、ブレーキはディスクブレーキで、ギアは前が3段、後ろが8段で24段ギアとかなりの進化だ(昔は2x5=10段が普通だった)。 サイクリングに必需品のヘルメットと鍵を同時に求めたが、派手派手なシャツは遠慮した。タガイタイはサイクリングのメッカ、適度な勾配があって、上り下りのツーリングが楽しめるので、いつも派手派手なスタイルのサイクリストに遭遇する。マホガニー・マーケットのトロトロ・レストランで腹ごしらえをして、再び自転車にまたがる人々。

マウンテンバイク購入 2012年9月17日



2013年4月7日追記  無犯罪証明書の認証を厳しく運用し始めて大分日がたっているが、最近、過去の申請者においては、申請時に無犯罪証明書さえ提出してさえあれば、改めて無犯罪証明書を取得して、さらに認証して提出することを要求されることはなくなった。どうも入管のお咎めの沙汰もうやむやになっているようだ。しかし、今後再び復活することもありうるので、新規の申請においては無犯罪証明書を認証してくることは必須と心得ておいたほうが良い。もっとも、フィリピンでも認証できるようになったので、今後の申請者については問題はないが。  過去に無犯罪証明書の認証無しで、NBIクリアランスを提出している人は、ID更新に認証済み無犯罪証明書の提出が必要かどうか、事前にPRAに問い合わせて、必要なアクションを取って欲しい。 2013年1月24日追記  ついに、日本大使館で無犯罪証明書の認証をしてもらえることになった。代行申請も可能なので、日本で無犯罪証明書を取得して、フィリピンに郵送し、パスコが代行して、日本大使館で公認確認、さらにDFA(比外務省)で認証し、PRAに提出することが可能となった。フィリピン在住の方は日本大使館で無犯罪証明書を取得し(3ヶ月かかる)、その後、上記の手続きを踏めばよい。このためにだけに日本に帰国するという馬鹿馬鹿しい状況を回避することができる。  一方、これから申請する方は、最寄の県警で無犯罪証明書を取得した後、そのままフィリピンに持参すればよい。ただし、前述の手続きに2週間程度かかりそうので、早めに送付してもらえれば、申請までに準備しておくことができる。  このことにより、日本での準備は、預託金の送金、無犯罪証明書の取得のみとなり、申請者の手間は半減する。さらにフィリピン在住でも手続きが可能となり、今後の申請者の拡大に大いに寄与するものと考えられる。  余談だが、昨年の9月にこの問題が発生してい以来、日本大使館に認証の手続きをしてくれるように働きかけてきた。大使館としては、厳封となっているのものを提出先以外で開封するわけには行かないと拒否された。しかし、日本の外務省は現に開封して認証(公認確認)してもらっているものを、何故、日本大使館でできないのかと食い下がり、検討するという回答をいただいた。その後、状況の確認をすると、PRAあてに、本件を確認するレターを発行しているが返事がないという。そこでRPAに確認すると、そのレターが見つからない、という返答。そうこうしているうちに半年近い月日がたってしまったが、このほど、PRAからのレターも発行され、めでたく、念願がかなった。  すでにビザを取得された方で、ID更新をした際、PRAから認証済みの無犯罪証明書を要求された方、あるいはこれからビザの申請を行う方、ともにパスコで認証手続きの代行ができるので、問い合わせて欲しい。 9月23日追記    2008年4月以前は無犯罪証明書の提出は不要でNBIクリアランスのみの提出でビザが発行され、AFFIDAVITの提出も必要なかった。従って、2008年4月以前にNBIクリアランスだけで退職ビザを取得した人あるいはAFFIDAVITを提出していない人は、今回の問題の対象外だ。言い方を換えると2008年4月以降、無犯罪証明書をフィリピン大使館で認証してこないでNBIクリアランスと一緒に提出してビザを取得した人あるいはAFFIDAVITを提出している人が対象となる。 9月21日追記  一昨日PRAは、退職者がID更新を申請した際、フィリピン大使館認証済みの無犯罪証明書を提出していないから、ID更新はまかりならぬという暴挙(?)に出た。今日、PRAの担当とその話をしたが現状における結論はこうだ。 ①現在日本に在住あるいは日本に帰る予定がある退職者は新規に無犯罪証明を取得してフィリピン大使館で認証してきて欲しい。PRAへの提出は郵送でもOK。(無犯罪証明書の認証)先に取得した無犯罪証明書は期限切れかつ開封してしまってあるので、使用できない。 […]

無犯罪証明書の認証が必須となりました 2012年9月15日


  カロリー制限が健康で長生きの秘訣だということが通説となっているが、動物実験でも、好きなだけ食べさせたマウスとカロリーを半分程度に制限したマウスと比べて、明らかに後者が長生きをするそうだ。  ある生理学者は、カロリー制限により、細胞が活性化され、老化物質が減少し、健康で長寿が可能となると分析する。そのためには毎日、ある程度の空腹感を味わい、食後も食べ足らない程度にコントロールするのが良いという。そうすれば、いわゆるメタボとか成人病とも無縁だ。  そうなると、お腹がすいたらいつでもどこでもミリエンダ(間食)を口にして、一日に5回も6回も食事をとるフィリピン人は平均寿命が50歳代といっても無理はなかろう。しかも、甘いもの、脂っこいものが大好きときている。そういえば、街を歩くフィリピン女性の三人に二人はどう見ても必要以上に脂肪を体に溜め込んでいるようだ。 これらの写真はデバイン(マムジェーンの姪で元私のメイドでお世話になった)とKIAN、彼らはメタボの代表選手だ。  そもそも人類あるいは動物は飢餓との戦いの歴史だった。だから動物や人類の体は食料不足に対する対策は色々取ることができる。食料の豊富なときに体内に脂肪を蓄えたり、熊やリスなどの冬眠もそれだ。  ところが一方、食べ物が豊富で食べ過ぎに対処する策を全く身につけておらず、飽食はメタボと総称される種々の機能不全をよびおこしてしまう。食べ物が豊富にある限り、食いためるというのが動物の本能だからどうしようもないことだろうが。 飽食は体を蝕み、やがて肉体のいたる部分で機能不全を引き起こし死に至るわけだが、最近、このことは個々の人間ばかりではなく、人間社会にも当てはまるのではないかと思えてきた。  戦後日本は高度成長を遂げ、誰もが容易に住宅や車を手に入れて、多くの電化製品に囲まれ、贅沢とされてきた焼き肉やすき焼き、そして寿司や蒲焼も当たり前に食べるようになった。  このことは、核家族と称して、夫婦と子供1~2人程度で暮らすことを理想とし、人間社会が原点としてきた家族という仕組みの崩壊を促した。さらに人間関係が面倒くさいと、一人暮らしも増加した。要は、家族で助け合わなくて食っていけるので、人々は孤立化ないし無縁化していった。 その結果もたらされたものは、虐待やいじめ、老々介護やホームレス、家庭内暴力や閉じこもり、そして無差別殺人など弱者を排除して強いものだけが生き残る社会だ。 家族の一員として小さいころから助けあい、頼りあうという人間性を学ばないで育った人たちが大きくなって弱いものいじめをするという、なんとも情けない世の中になってしまったのだ。  さらに、生涯、結婚しない、すなわち家族を持たない人々は2030年には40%に達するという。65歳以上の老人も全人口の3分の一になると予測されている。さらに結婚しても子供を作らない夫婦も多い。そうなると子作り、子育てに励む、けなげな人々は少数派になってしまうから、少子化に歯止めがかからない。  たとえ、子作りに参加しなかったとしても、年を取れば、社会あるいは国家の負担となる。現在、生活保護を受ける人々が200万人を越え、一人当たり月々 10万円が支給されるとすると年間2兆円を超える国費が消費されている(フィリピンの国家予算をはるかに凌駕する金額だ)。しかし、少子高齢化で、社会を支える、要は税金を払う現役組/若者が減少していったら、どうやって社会/国家が成り立っていくのだろうか。 フィリピンは日本に比べたらはるかに貧しい。しかし、貧しいがゆえに強力な家族の絆に支えられて、人々は朗らかで幸せだ。虐待もいじめもない。おまけに介護施設も不要で老人問題なんてものは存在しない。日本では毎年3万人が自殺して、やはり3万人が無縁死するそうだが、フィリピンで自殺すると新聞記事になるくらいだ。 […]

メタボ社会は国を滅ぼす 2012年9月10日