退職ビザに関する2011年5月のルール改正によりスマイル・プログラムが新設された。これで、35歳以上、一律2万ドルの預託金で退職ビザがとれるようになり、50歳以下の若い退職者(?)が急増した。この2万ドルはコンドミニアムの購入等の投資には転換できないが、人生の終末のニーズ(入院費、埋葬費等)には近親者が引き出して使用できるという、画期的なものだ。 過去の預託金の推移を見てみると ① 2006年5月以前: 50歳以上 5万ドル、 35歳以上50歳未満 7万5千ドル ② ~2011年5月 : 50歳以上 2万ドル、 35歳以上50歳未満 5万ドル ③ 2011年5月~ : 50歳以上 2万ドル、 35歳以上50歳未満 2万ドル (ただし、②と③で年金申請は50歳以上1万ドル、③でクラッシックは35歳以上5万ドル) 2011年5月以前に退職ビザを取得した人(上記の①と②)はスマイル・プログラム(③)に移行することにより、預託金の差額(5万‐2万=3万ドルなど)を引き出して自由に使うことができる。ただし、その場合、360ドルの年会費をおさめる必要がある。 その手順は下記の通りだ。 (1)スマイルへの移行をPRAに申請する(申請用紙に退職者本人が署名して提出する) (2)PRAからTransfer Clearanceが発行される(申請後1~2ヶ月後)同時に360ドルの年会費を支払う (3)上記のTransfer Clearanceを預け入れ銀行に提出して、スマイルに必要な2万ドルだけをDBPのPRA口座へ移動する (4)PRAから残りの3万ドルのWithdrawal Clearanceが発行される(2万ドルの移動後、1~2週間後) […]