2才を過ぎて、KIANの会話能力は目覚しい成長を遂げているが、着目すべきことは、周囲は、彼に英語で会話をさせようとしていることだ。彼は、近所の子供や、大人の会話から、すぐにタガログ語を覚えて来て使う。 たとえば、「後で」は、タガログ語で「ママヤ」と言うが、何か言われて、やりたくないとき、KIANは「ママヤ」と答える。そうすると、ママ・ジェーンは間髪を入れず、「LATER」と、切り返す。そうするとKIANは、とっさに「ママヤ、レイター」と言う。おまけに「ママヤ、レイター、アトデ」と、切り返すこともある。 パソコンのゲームや映画が大好きのKIAN KIANは、あきらかに、それらの言葉が同義語であることを理解している。周囲は、彼に英語で話しかけることを心がけている。ヤヤ(子守)や姉のキム、従妹のアレア(7才)もしかりだ。ただし、私だけは、日本語と英語とタガログ語のちゃんぽんだ。KIANが2才で話し始めたころはタガログ語だけだったが、保育園に通うようになって、授業が英語であること、周囲の子供が英語を主体に話すことなどから、KIANの英語特訓も始まった。 特訓といっても、日常の会話を努めて英語にしているだけで、特別の勉強をしているわけではない。紙に文字で書いても理解できないから、当然のことではある。しかし、最近は英語主体で「Yaya very bad, hit Kian 」などと、英語でママジェーンに嘘をつく始末だ。 最近は和食レストランの「サイカ」がお気に入りだ。 ママジェーンの英語での問いかけも十分理解しているようだ。 「Did you […]