Daily Archives: December 22, 2012


   早いものでKIANも来年の3月には3歳になる。この半年、KIANの会話能力はめざましい成長を遂げ、周囲との会話を楽しんでいる。タガログ語が混じると、すぐにママ・ジェーンのチェックが入るが、自分の意思をしっかりと言葉で告げることができる。そして話題のGANGNAM STYLEを独特のステップで踊って周囲を沸かせる。 先日のPRAのクリスマスパーティでは、いろいろな珍しい催しに目を輝かせる。   保育園で教えてもらうらしいが、食事前のお祈りも英語で暗記しているほどで、KIANの知識は著しく成長をとげている。そんな時、KIANを保育園に通わせることを進言した私は得意げに、{子供がが興味を持っていることにチャレンジさせ、決して「まだ早い」とか、「礼儀が悪い」とか、大人の既成概念で子供を縛ってはいけない、かれらは無限の成長の可能性を持っているのだから}と、しつこく繰り返す。 ポールダンサーには、まさに興味津津だ  一方、 KIANのやんちゃぶりは、ますます磨きがかかり、ママ・ジェーンも手を焼いている。先日、保育園の年上の園児にかみついて血を流させてしまうと事件が起きた。ママ・ジェーンはその園児の母親から抗議を受け、さらに父兄会の要求でKIANが保育園を退学させられるのではないかと心配した。 パーティの最後のダンシングタイムはママが他の男と踊っているのを見て、抗議をしていた   KIANの両親、すなわちママ・ジェーンとカーネルが保育園にお詫びに行くと、意外にも先生は「KIANは、何も悪くない、件の園児がKIANの勉強を邪魔するので、KIANが怒って、かみついてしまったのだ」と必死にKIANを弁護する。 保育園での作品を得意げに披露するKIAN  さらに、先生の言うことを聞かない生徒に対しては、KIANが制裁を加えて、言うことを聞かせるそうだ。先生は父兄の手前、子供を叱ることが難しい。だから、すっかり先生の頼られる存在になっているそうだ。  クラスの嫌われ者のはずのKIANにはクリスマスパーティではクラス全員からプレゼントが寄せられるなど、皆に慕われ、すでにクラスをしっかり束ねてしまっているようだ。   誤ってトウガラシを食べてしまい、その辛さに泣叫ぶKIAN  KIANの性格はどう見てもママ譲りだ。ママ・ジェーンの弟のボボイにジェーンの幼少の頃のことを聞いた。ボボイは、「彼女は中国人の父親に甘やかされて、とんでもない乱暴者で周囲に嫌われていた」と評する。ジェーンの母親(マミー)は必死にその性格を矯正しようとしたらしいが、なかなか思い通りにならなかったらしい。その結果、マミーの劣等生だったはずのジェーンを、今では兄弟、皆が頼りにする、頼もしい姉御に育っているのだ。 […]

三つ子の魂百まで 2012年12月22日