Daily Archives: May 16, 2013


ビザ申請にやってきた女医のYさんをマニラ見物に案内した翌日、今度はジェーンがエステに案内した。フェイシャルとボディのエステが希望で、これだけは私の手に負えない、そのため、ジェーンのお出ましとなり、グリーンベルトのベロ・ビューティ・クリニックに案内してもらった。ベロといえば芸能人ご用達の有名なエステ・クリニックだ。 グリーンベル4の2階を覗いてみたら、洋麺屋五右衛門が開業していた。同行したYさんによると日本でも有名な店だそうだ。ラーメンの山頭火やユニクロの出店ラッシュの流れのようだ。 その日は、日曜だったので、我が家にはカーネル、息子、キム、ヤヤ、KIAN、それに田舎からやってきていたマミー(ジェーンのお母さん)やビアンカ、それに5人の子供達がいた。そこで、事件が立て続けにおきた。まさに我が家の大黒柱=守護神のジェーンがいぬまに、鬼か悪魔が家に忍び込んだように、3つの事件が同時に発生したのだ。 ショーケースにはおいしそうなピザやスパゲッティが並んでいる。日本風イタリア料理は、果たしてフィリピン人に受け入れられるのだろうか その① 部屋中、煙事件  昼飯時間になったので、2階に上がったところ、誰もいない部屋中に、煙がもうもうとしていた。白い煙ではなくて油くさい黒っぽい煙でダイニングとキッチンがもうもうとしている。一体何がおきたのかと、大声でヤヤを呼んだ。ヤヤは部屋でKIANの相手をしている。ビアンカやマミーも3階から降りてきた。なにやら皆で大騒ぎをしている。  マミーはえらい形相でビアンカ(17才)やヤヤ(子守)を怒鳴りつけている。ヤヤとビアンカは、事態の収拾に忙しい。何かビアンカがへまをしたのかと、ヤヤに聞くと「私にも責任がある」という。後から、ことの次第を聞いてみると、要は、ヤヤが昼食の準備中にKIANが泣くのであやしに行って、ビアンカに後のことを頼んだ。しかし、ビアンカはメンスで体調が優れず、3階に上がって、寝てしまった。そうこうしているうちにフライパンの油が煮立って蒸発して、部屋中が油くさい煙でいっぱいになってしまったのだ。 この日は双子の8歳の誕生日ということで、サイカに招待した。もちろん主役はいつもKIANだが、双子にとっても喜びのひと時だ  しかし、マミーのビアンカに対する怒りは収まらず、ビアンカを怒鳴り続ける。マミーは養女のビアンカを農場でメイド代わりに使っているから、親あるいはボスとして、ビアンカを叱るのは日常茶飯事だ。蒸発した油に火でもついたら大火事になりかねない。だから、マミーの怒りは30分しても収まらず、ビアンカに罵声を浴びせ続ける。多分、ビアンカの生い立ちから始まって、恩知らずなど手厳しい言葉が飛び交ったのだろう。一方のビアンカはただ黙々と後始末をしている。マミーの顔を見ると、もはやヒステリーの絶頂で、いぶかしげに見つめる私の目などは全く見えてはいないようだった。 食事の後、ジェーンから双子の記念写真をとるようにとの指示があり、急遽、車の中で記念写真。マニラと田舎と分かれて住んでいるせいで、体格や顔に少々違いが出てきているが、この写真ではどちらがどちらかわからない その② KIANのこむら返り事件  数日前から、下痢で体調を崩していたKIANが足がつって、ふくらはぎの痛みを大声で訴えていた。カーネルやキムはいたが、手に負えない。私も駆けつけて、KIANの足を押さえて直そうとするが、KIANはつま先を伸ばして抵抗し、ふくらはぎは硬直している。なんともならず、皆、パニックに陥るばかりだ。   ジェーンが戻ってから件の女医さんに診てもらったら、下痢が続くとナトリームやカリームが不足してこむら返りを起こしやすいとのこと、だから緊急にそれらの成分を補給する必要があるとのこと。用意しておいたポカリ・スエットは、どうしてもKIANが嫌がるので、味噌スープを飲ませることにした。女医さんも、それがいいという。ちなみに味噌スープはKIANの大好物だ。普段、ソフト・ドリンクを口にしないKIANはポカリ・スエットがどうしても飲めないようだ。 たまたまビザの申請に来た女医さんにお腹の具合を診てもらうKIAN。なぜか、お医者さんに診てもらうだけで安心して具合がよくなってしまうものだが、英語の達者な女医さんと話をして、KIANも大分、安心したようだ その③ カメラのメモリー消去事件 […]

我が家の同時多発事件 2013年5月16日