しばらく前にカラバオヨーグルトのことをブログに載せたら、KKさんから、彼は自家製のヨーグルトを楽しんでいるが、いずれ種菌を分けてくれるとの話があった。前回も紹介したようにフィリピンではプレイン・ヨーグルトを入手するのは極めて難しいので、とてもありがたい話で、その日を楽しみにしていた。ちなみにKKさんは一昨年ご両親を伴って移住してきた、いわば介護移民だ。 東北人の朴訥さと人の良さを絵で書いたようなKKさんの人柄はKIANにもわかるようで、2年振りの再会にも関わらず、親しげに寄り添ってツーショット(1歳半だったKIANが覚えているとは思えないが)。後方左は奥さん。 マニラ北方、150km、ヌエベエシア、カバナツアン市にお住まいのKKさんは、この日、5時間かけてやってきた。種菌と牛乳一パック、それに4つの容器など、必要道具、一式をを持ってきてくれた。 牛乳1リッターパックと種菌。牛乳はなんでも良くて、カラバオやヤギの乳でもOK 作り方はいたって簡単で、容器を熱湯消毒して、牛乳を250cc入れる、それに種菌のヨーグルト大匙一杯をいれてかき回す。ふたをして、4~6時間置いておいて、容器を傾けて、中が固まってきたら出来上がり。冷蔵庫に入れて保存するが、できたヨーグルトは次回、種菌としても使える。そうやって、長年、種菌を維持することができるが、長期に作らない場合、種菌を冷凍庫で保存する。 種菌といってもただのヨーグルトなのだが、どこか、とろーっとした感じだ この、種菌は、知人がカスピ海から持ってきて人に分けたのが始まりだそうで、室温で作れるのが特徴。普通は40度に維持しなければならないので、保温装置が必要になる。早速、朝方買ってきたカラバオミルクで試してみたが、見事成功。1~2週間は持つそうなので、週に1~2回、牛乳1パック分作れば十分だ。味はいたって淡白だが、古くなるとヨーグルト独特にすっぱみが出て来るそうだ。さらに常用すると、お腹の善玉菌を増やし、悪玉菌を追い出し、お通じがとてもよくなるそうだ。 牛乳1パックで、250ccづつ、4つ。これだけあれば、1週間ぐらいもつ ヨーグルトの話が終わるとしばらく雑談していったが、KKさんの2年間のフィリピン・サバイバル生活は、いらいらすることばかりで、奥さんとの口げんかも絶えないと言う。私なりの、日本人とフィリピン人の違い、摩擦について、述べさせてもらったが、こんなに柔和なKKさんでさえ、こうなんだから、我々凡人は一体どうなるのか想像がつかない。 この日(7月27日)は、安倍首相の来比とあって、大統領との会談の開かれたインターコンチネンタル・ホテルの脇のアヤラ・アベニューには、歓迎の国旗が掲げられていた