KIANも3月31日で3才となり、段々、赤ちゃんらしさが抜けて幼児となってきた。KIAN、3才と6ヶ月、この半年の成長を振り返った見た。 近所のモデル紹介所でオーディションを受けるKIAN もっとも顕著な相違は、自分の意志を言葉で表現できるようになったことだ。2才の時は、タガログ語で単語を言うだけだったが、現在は、しっかりした英語で文章を話す。たとえば、「抱っこ」は「Carry me」、「食べよう」、は「Eating time!」と皆に呼びかける。 せっかくよそ行き顔を疲労したのに、残念ながら、その後何のお声もかからない 何故、彼は英語をしゃべるのか。それはほとんどの中間層以上の子供達は幼少時代、英語だけで会話しているからだ。幼稚園に行ってタガログ語をしゃべると周りと会話ができない。だから、英語で話すようにしつけられる。タガログ語は、ほっておいてもいずれ覚えてしまう。現にKIANは周囲がタガログ語やビコール語(家族の国の言葉)で話しているとき、しっかりそれを理解して反応する。 シーツに包まってブランコ遊びに興じるKIAN 幼少から英語を自由に操る、これはフィリピンの教養人に取っては必須なことだ。小学校へ進めば、国語と社会以外の教科は英語で教えられるから、授業にも悠々ついて行ける。そしてハイスクールを終えるころにはネイティブ並みあるいはそれ以上に英語を操れるようになるのだ。 強い雨が降ると大喜びで水浴びに外へ飛び出すKIAN、まるでスコーターの子が雨でシャワーを浴びるようだ ママジェーンの英会話のしつけは、当初、大変厳しかった。すでにタガログ語を覚え始めたKIANは自然にタガログ語が口に出る。そうすると、ママジェーンが即座にKIAN!と大きな声で叱る。KIANは、あわてて英語で言い直す。例えば、「ママヤ、Later」、そして「アトデ」と、ついでに日本語まで飛び出してしまう始末だ。 私の机の上に座ってプリンターをいたずらするKIAN,彼にとっては何でもおもちゃだ このとき、KIANはすでに3つの言葉が同義語であることを理解している。しかし、こんなママジェーンのしつけもほんの2~3ヶ月のことで、現在、KIANは、流暢に英語だけを話している。 普段は風呂場で水浴びをするが、今日は屋上の洗濯場で気持ち良さそうに水浴びをするKIAN こんなことが可能なのは、ママジェーンの指示で、周囲のすべてがKIANにたいして英語で話しかけているからだ。パパとママはもちろん、17才の姉のキム、ヤヤ(子守)、9才の従妹の双子、皆が英語がしゃべれるからこそできる芸当だ。ただ私だけは例外で日本語で話しかけるよう奨励されている。それは、あわよくば、日本語まで覚えさせてしまおうと策略だ。 […]