3日前にジェーンが、大きなサングラスをしながら、何か異様な雰囲気で帰ってきた。「手術をしてきた」と言って、サングラスをはずしたら、目の周りにたくさんの絆創膏がはりめぐされていた。 しばらく前に、無料の美容整形手術を提供されることになったと話をしていたが、目の周りのたるみ、脂肪を切除したとのことだ。手術は簡単に終わったそうだが、今のところ、お世辞にも見られたものではない。KIANが「ママは、ハロウインパーティで優勝するだろう、そのまま行ってもモンスターのようだから」と称したそうだ。 1週間もすればよくなるのだろうが、20~30才老け込んでしまったような気がする。女も男も年を取ってくるとしみやそばかす、皮膚のたるみ、しわなどが増えて、若々しさあるいはみずみずしさを失ってくる。これは当たり前のことなのだが、特に女性は若さを保とうと、努力と金を惜しまない。まさにアンチ・エイジングがビッグビジネスとして着目される所以だ。 私自身もアンチ・エイジングには多いに興味はあるが、見てくれよりも、中味、すなわち体力と知力の若さを保ちたいと思っている。これは、偏に体と頭を使うこと、すなわち現役でいることに尽きると考えている。従って、努力はしても金は使う気はない。 手術を行ったのは、同じプライム・シティ・コンドに住むデ・グズマン医師で、有名な美容クリニックを経営するベロの先生でもあり、この世界の大御所だそうだ。彼は、ジェーンと共にプライム・シティ・コンドの管理組合の理事でもあり、そんなわけでジェーンと親しい。先のジェーンの結婚式にも参加した(写真前列左端)。 彼はマニラのエルミタにクリニックを構えており、今回の手術も有料とすれば5万ペソ程度で、ペロよりも大分割安で、しかも技術レベルは上だそうだ。ベロの場合は宣伝費などに金をかけているから、その分割高になる。日本での手術料はわからないが、多分、この数倍なのではないか。 美容整形のみならず、インプラントなどの歯の治療、レーシックなどの目の治療なども日本に比べたら、同じレベルで数分の一で治療ができるので、海外からの医療目的の訪問客も多いと思う。フィリピン観光省なども力をいれているようで、メディカル・ツーリズムのブームの到来が近いような気がする。