Yearly Archives: 2013


農場滞在二日目は待望のマヨン展望台にのぶ子さんを案内した。もちろんKIANと3人娘が同行した。のぶ子さんはいち早く農場を発見。中央付近のココナッツ林が禿げたあたりなのだが写真では識別できない。 ここで、物品を売っている人は街からやってきていて、ママ・ジェーンの知り合いがたくさんいる。その子供たちと記念撮影だ。 そのあと、タバコ市の北のTIWI町にある、有名なハロハロ専門店でハロハロを食す。ちなみにTIWIには大きな地熱発電があり、地元の人々の電気量は無料だ。 この日、KIANの試練が始まった。ビタミン剤を飲むのが嫌で、必死に口を閉じて抵抗するKIAN。よほど薬の味が嫌いと見え、泣きながら水をがぶがぶ飲んでいる。 試練は、これだけでは終わらない。次は歯磨きだ。これにもKIANは必死に抵抗する。おかげでKIANは虫歯もなく、綺麗な歯をしているが、そもそもKIANは甘いお菓子をまったく口にしない。 この日は、ほとんど終日マヨン火山の雄姿を眺めることができたが、山をバックに、のぶ子さんの記念の一枚だ。 この時、山の上には箒で掃いたような珍しい雲が広がっていた。

2013年ホリーウイークの農場訪問2日目 2013年3月28日


  農場滞在、3日目、朝一番で、キャッサバの収穫を行った。キャッサバは、ニューギニアなどの山地では主食として食べられている、いもの一種だ。どんな場所でもできるが、いものは毒があり、すって粉にして水にさらさないと食べられない。粘り気があって甘い餅菓子の原料になる。 本島とカグラライ島の間は海峡になっていて、いつも波がなく、ウインドサーフィンにぴったりだと思う。300mほどの橋は確かに立派に出来上がっていた。途中、カグラライ島と次のバタン島の間は小島が散在して美しい景色を作っている。普段ここは船で通過するので、このような美しい景観をなしているとは想像しなかった。 MISIBISIリゾートに到着すると、予約がしていないからと、門前払いになってしまった。しかも一日滞在して食事つきで一人4000ペソだという。子供も入れて12人で行ったから、合計48000ペソという、巨額だ。バカにするにもはなはだしいと、2度と来るかと捨て台詞を残して帰った。帰り道、サントドミンゴのパラメーラリゾートで食事。ここでは12人で食べて合計1300ペソ。これがフィリピンの値段なのだ。 MISIBISIリゾートの実りなき往復で疲れてしまったのぶ子さんも夕方、涼しくなると、元気を取り戻し、近所に買いものに子供達を連れてでかけた。 最近、この辺のサリサリも充実してきて、新鮮な魚や肉それに野菜も買える。普段の生活には十分だ。 帰り道、KIANはキムにいつも抱かれて、手抜きならず脚抜きをする。サリサリでのぶ子さんが皆にアイスクリームをふるまう。帰り道、全員で記念撮影。 そのあと、庭で子供達のお遊びが始まった。手をつないで回ったり、リンボーダンスなどたわいもない遊びに普段大人数で遊んだことのないKIANは大喜びだ。しかしリンボウダンスなのに手の下をこぐってしまうKIAN。 やっとリンボーダンスが何かわかったようだが、今度はまたの下をくぐる。 マヨン火山を背景に遊びに興じる子供達は、絵になる。最後はママに馬乗りになってはしゃいでいた。

2013年ホーリーウイークの農場訪問3日目 2013年3月28日



  KIANの誕生日は3月31日の年度末だが、諸般の事情から3日早めて、今日、28日の執り行われた。早朝から、3人のマミーの友達と、ビアンカ、アライサ、バネッサなどのハイスクール組がいそいそと料理にいそしんでいた。  大量の料理を前に満足げのKIANだが、それにもまして5個も並んだ誕生ケーキにご満悦だ。何故5個もあるかというと、それだけ招待客が多いので、そのくらいないと甘党のゲストに満足してもらえないからだ。 三歳の合図に料理を目の前に指を三本かがげるKIAN。指を2本掲げるのはやさしいが、3本はかなり難しく、緊張気味のKIAN。KIANが好きなスパイダーマンとスーパーマンの飾りのケーキが用意されている。  近所のスコーターから招待されて子供達に囲まれて、大物の雰囲気を醸し出している。いよいよパーティも間近だ。 5つのケーキのろうそくに火をつけたが、なかなか消せず、ママが手伝う。 甘いものが嫌いなKIANは腹違いの姉のキムにケーキを食べさせる。のぶ子ママも加わって、いよいよ食事の時間だ。 KIANは自分が主役であることを認識していて、皆に料理を食べさせようとしている。  スーパーマンの人形に手をかけるKIAN。食事そのものは、あまり興味がなさそうなKIAN。フィリピーのはパーティをことのほか楽しむ。 ママ・ジェーンの親友は、すでに男の子を4人もうけているが、初めて会ってもみんな友達だ。 ハイスクール3人組と親友のソールと記念写真をとるママ・ジェーン。最後は、親友のソールとツーショット。ちなみにソールは法科出身でパスコの法律顧問だ。 従兄弟のプロ歌手、16歳のチェムチェムも加わって、パーティは佳境を迎える。 KIANも負けずに大声を上げるが、歌というには今一だ。 翌日、ビコールの代名詞のカグサワ・ルーイン(スペイン時代の教会跡)に出かけて観光気分を味わった。

KIAN、3歳の誕生日パーティ 2013年3月28日


先日、とある退職者の方から、「助けてください」題して、以下の内容のメールが舞い込んだ。  {出会い系サイトで知り合ったフィリピーナからの借金の申し入れを断ったところ、「レイプで訴えてやる、そうしたら、あなたは一生刑務所から出れない。訴えられたくなかったら500 万ペソのお金をよこせ」、と脅迫された。大使館に相談したところ、「すぐに日本に帰ったほうが良い」とアドバイスされたので、翌日、日本に帰った。そうしたら、さらに、E-メールで、「警察に告訴して、警官と一緒にコンドミニアムに行ったが、本人がいないので、さらに大使館に行って、日本の居所を突き止めた」と言ってきた。さらにその後、女は方針を転換して「警官に嘘の告発をしたと脅されている。10万ペソを払わないと、自分が刑務所にへ入れられるから、なんとか助けて欲しい」と。送られてきたE-メールは数日の内に数十通に及び、一体何が本当で、嘘なのか、ほっておいて告訴されたら、一体自分はどうなってしまうのだろうか。}  第3者から見ると、これはすべて女の狂言で金をせしめるための作り事であることは、十中八九間違いない。しかし、件の男性は、女の狂言よりも、もしも悪徳警官の存在が本当であるならばどうしようと、心配でならない。  当方のアドバイスは下記の通りだ。 ① 日本にいる限り、たとえ告訴されたとしても、被告がフィリピンに存在しないので、裁判が成り立たない。だから安心していてよい ② 例えでっち上げでも、告訴してきた女を、警察が脅してお金を取るようなことはありえない ③ 女からのメールに対しては、絶対に返事をしてはいけない。無しのつぶてが一番の作戦だ 無垢なフィリピンーナをゲットしたいというのは男の夢かも知れないが、そこにはおおきな落とし穴が待っている  そして、当方としては下記の作戦で臨むことにした。女、そして悪徳警官(がもしいるとしたら)の双方を同時に封じ込める作戦だ。 ① 警官の脅迫から女を守ると連絡をとり、女の本音あるいは出方を探る ② 警察に出向いて、告訴の事実と、件の警官の存在を確認する ③ 告訴も警官も存在しないのであれば、その証明書を警察からもらう ④ 女に証明書を突きつけ、狂言をやめないと、逆に脅迫罪で告訴すると警告する  女は、当方からの探りが入ったあたりから、すでに男性のへのコンタクトを絶った。こんなことを企むような悪知恵の働く女だから、やばい助っ人が現れたと直感したのだろう。一方、予測どおり、警察は、告訴の事実も、件の悪徳警官の存在も否定し、無事に証明書を入手することができた。 […]

ある退職者の災難の教訓(その5)出会い系サイトの落とし穴 2013年3月27日



 福岡で不動産業を営む浅田さんの招待で、バギオのガーデン・ビラ・ホテルを訪問した。場所はバギオの中心地からちょっと外れる、グリーン・バレーにあり、ゆるい斜面の住宅街に位置する瀟洒なコンドテルだ。詳細は下記のHPを参照されたいが、もしリンクができなかったら、「年金、移住、バギオ」で検索すると、一番に現れる。http://アクセスリサーチ.com/baguio/move.php ここはホテルとしても運営されているために、事前に予約を入れれば、受付で告げれば、利用できる。日本からの体験ステイも受け付けているが、滞在だけだったら、一泊2000ペソ、一週間の滞在で、一泊1500ペソ、月単位なら一泊1000ペソと格安だ。 新築のコンドテルなので、清潔感が漂う。また、急斜面の多いバギオにしては、周囲はゆるやかな傾斜地で安心感がある。レストランも整っており、永住のための準備やバギオ体験ステイなど短中期の滞在に最適だ。 ユニットのベランダでくつろぐ浅田さん。 ユニットにはベランダがあり、バギオ特有の雄大な景色を満喫できる。この日は雲が山々を覆い始め、幻想的な景色が広がっていた。 ユニットは50㎡程度のワンベッドルームで、キッチン、ダイニング、リビングが使いやすくレイアウトされている。キッチンには、すぐに生活できるように食器類も完備されている。ダイニングもこじんまりとして使いやすい。 リビングはベランダに面しており、明るい。寝室はツインベッド。ベッドルームからも眺望が楽しめる。寝室には鏡台も準備され女性に重宝だ。 トイレも清潔だ。バスタブもあり、日本人仕様にできている。   この付近はゆるやかな斜面で瀟洒なコンドミニアムが立ち並ぶ。ちょっと奥にはCLUBというホテルがあり、そこには日本人経営の英語学校が営業している(別途ブログで紹介の予定)。

バギオのゲストハウスの紹介 2013年3月27日


  正月を終えてマニラにもどると、多忙な日が続いてブログの更新がほとんどできなかった。ホリーウイークで農場に滞在しているが、ポケットWIFIでは日によってインターネットが使えたり使えなかったりだが、今日はたたみかけてブログの更新に心がけている。今回紹介するのは正月の写真で、大分古い話題になってしまうが、眺めてみると捨てがたい写真が多いので、掲載することにした。  黒豚と地鶏の放牧場が完成し、いよいよ本格的に黒豚2匹とカビールという地鶏20羽を放した。 地鶏のカビールに餌をやるKIAN。このカビールという品種は、大きいもので5kgにも育ち、さぞ食いでがあると思う。普通の食肉用の鶏は、フィリピンのような暖かい気候でも、24時間電燈で温めてやらないと死んでしまうという。その代わり「45Days」と呼ばれる品種はその名の通り、45日で出荷できるそうだ。フィリピンで国内線に乗ると、大きな養鶏場が山の中に広がっているが、それは、まさに鶏肉や卵の工場であり、もはや自然の食品とは言えない。 勇敢にもカビールを捕まえたKIAN。この地鶏の卵は、小さめで売りものにならないが、その黄身は濃い黄色で、割っても簡単に崩れず、味もまさに絶品だ。これを食べたら、マーケットで売っている卵など食する気にもなれない。 黒豚の登場で、養豚は放牧養豚にシフトされつつあるが、一頭残った母豚に、その巨大さに恐れをなすKIAN。 鯉とテラピアの養殖池のほとりでハンモックに座ってくつろぐKIAN。 件のはえたたきで従兄弟たちを追いかけまわすKIAN。 KIANにスカートをはかせたら、すっかり女の子の気分になっているKIAN。いとこの女の子よりもよほど女らしいしぐさだ。 正月は、フィリピンは普通乾期で、天気が続くのだが、ビコール地方は、逆に雨が多く、この日も、しとしとと一日中雨が続いた。 レガスピにはLCCとガイサノという二つのモール/デパートがあるが、KIANはガイサノのゲームセンターが大好きだ。日本から来た中古のゲーム機遊ぶKIAN。 KIANの4カ月後に生まれた従兄弟のジェルミーも同じ2歳。かつては圧倒的にKIANが有利だったが、ジェルミーも負けずににらみ返す。しかし、皿に盛られた料理の量からもKIANの有利はゆるがない。 マニラへの帰還間近になって、ようやくマヨン火山が全貌を現せた。これが当分の見納めだ。

子供達は農場で元気いっぱい(その5)2013年3月27日



  日本の放射能汚染あるいは経済破綻を危惧して、フィリピン移住を計画している人が急増しているが、今回は、そんなご家族を案内して、マニラの南、ラスピニャスにある、私立のElizabeth Seton Schoolを訪問した。ここは、すでに昨年からフィリピンに滞在してお子さんを近くのサウスビラ・インターナショナル・スクールに通わせている方の紹介によるものだ。 インターナショナルスクールの学費は安いものでも年間、10万~20万ペソ(25万円~50万円)とかなりの出費となる。しかし、ここの学費は有名私立校並み、幼稚園が5~6万ペソ(12~5万円)、ハイスクールで9万~10万ペソ(23~25万円)と半額程度だ。しかし、学校の充実度はインターナショナルスクールとそん色はない。  しかも、教育制度の改正により、本年度より入学した生徒は大学進学までに、国際基準の都合12年間の過程を終了しなければならず、従来の地元校のハンディが無くなった。ちなみに幼稚園は3年間で、都合、15年間、教育を受けることができる。 この日は、たまたま、オープンスクールと称して、これから子供を入学させようとする親の学校見学に日だった。この日、来られた家族はお子さんがまだ3歳なので、幼稚園となるが、フィリピンの公立校は無料だから、こんなところに子供を通わせることができるのは、一部の富裕ないし中間層あるいは外国人の子弟だ。 入園は3歳からなので、この家族も早速、お子さんを通わせることができる。年少なら別にさほどの授業があるわけでもないし、皆のと交わっているうちに自然と英語を覚えてしまうだろう。ちなみに、インターナショナルスクールでは構内では英語以外を話してはいけないそうだが、ここでは構内では英語で話すことを奨励しているそうだ。 小学校も高学年となると、授業も複雑になり、日本からやってきたばかりでは、とても英語で行われる授業についていけない。ちなみにインターナショナルスクールでなくてもフィリピンでは授業は英語で行われるが、私立校のハンディは、そのような外国人の子弟に対する特別授業が無いことだ。だから、小学校入学前、あるいは低学年でないと難しい面がある。  サウスビラにお子さんを通わせているお母さんは、お子さんを小学校卒業まで、インターナショナルルスクールに通わせて、英語の力がついたところで、ここのハイスクールに入れようと目論んでいる。そうすれば教育費が半分で済むことになる。 ここを見学して、決意したことは、来る6月の新学期からはKIANをこのような私立校に通わせることだ。もうじき3歳のKIANは、のばせばどこまでものびる逸材と信じているから、こんな学校に通わせて多くの子供たちと交われば、将来国家を背負って立つ逸材に育ってくれると思う。それを思えば、年間6万ペソ程度の投資は、ちっぽけな投資だと思う。

私立エリザベス・セトン校の紹介 2013年3月27日


先日、40ペソを握り締めて、近所のサリサリにタバコを買いに行った。マーボロー・ライト・メンソール、ソフトパック20本入りが、サリサリでは37ペソ(約80円)のはずだった。ちなみにスーパーで1カートン買うと、350ペソ程度で、一箱が35ペソとなるが、フィリピンでは買う場所によってタバコの値段はまちまちなのだ。サリサリで一本買いをすると、一本2.5ペソで、一箱あたり、50ペソとなる。  ところが、お金を払う段になって、60ペソといわれてびっくり。「バケーット(何で)」と、思わず絶句。サリサリのお姉さん曰く、「今日から値上がりしました」。そういえば、去年の新聞にタバコの増税が決まったと載っていた。以前もタバコの値上がりがあったが、せいぜい5ペソくらいで、軽く見ていた。昨今の円安も加味すると、一箱130円になり、ちょっと前は、円高で、65円くらいだったから、ちょうど倍になったことになる。タバコ飲みとビール党にとってはフィリピンは天国といえたが、そうでもなくなってきたようだ。そこで仕方なく、10本入りのタバコを買ったが、これは35ペソで、なんとか予算内におさまった。  ところで、今日、知り合いの生理学者から貴重なメールマガジンが送られてきた。アメリカ大陸原産の食物についてだが、とうもろこし、サツマイモ、ジャガイモ、唐辛子、イチゴ、ピーマン、かぼちゃ、ピーナッツ、パイナップル、タバコ、カカオ(チョコレート)などなど、現在普通に食されているこれらの食物は、すべてアメリカ大陸が原産でコロンブス以降、ヨーロッパに持ち込まれ、世界に普及したそうだ。その中でもタバコは、人類が発見した最強の薬だそうで、タバコを吸う人は認知症や精神疾患にはならないそうだ。  しかし現在、タバコは癌になる可能性を高めるということで、世界的に禁煙の嵐が吹きまくっている。 認知症になって長生きするか、癌でぽっくり行くか、一体どちらを選ぶか。タバコを吸うことに肩身をが狭い思いをしている人は多いと思うが、認知症で長生きして他人に迷惑をかけるよりも、癌でぽっくり行ったほうがはるかに良いと私は思うのだが、いかがだろうか。 次に気になるのがビールの値段だ。長い間、20ペソ程度だったのだが、最近、キャップには23ペソと書いてある。ビール党の私は、毎日のようにメイドにビールを買いに行かせるのだが、200ペソ渡してお釣りが来ない。買ってきたビールの本数は6~7本、サリサリだから25ペソ位したとしても幾ばくかのお釣りが来るはずなのだが。メイドに聞いてみると一本29ペソだそうで、逆に若干の不足となっていたようだ。 ちなみに、レストランで飲むビールは60~80ペソ程度(150円前後)、ナイトクラブでも110ペソ(240円)で飲めるので大いにありがたい。ちなみに、このナイトクラブではジントニックが270ペソもするから、ビールがもっとも節約できる庶民の味方であることは変わりがない。  フィリピン人の遊びどころのビアハウスではその名のとおりビールしか出さないが、これは客が飲むと、100ペソ程度、接待の女性に飲ませると、同じものが200~300ペソになる。それだけで遊べるのだから、いずれにせよ安いことには変わりはないが。

フィリピンでもタバコの大幅増税 2013年1月13日



 年末の休みを取ったのが12月20日、それから、しばし世間の情報から遠ざかっていたのだが、1月6日、マニラに戻って戦慄が走った。1ドルが89円、1万円が4600ペソと10%以上の円安となっていたのだ。株高はいいことかもしれないが、年金でフィリピンに暮らす退職者にとっては、一割減収、生活費をそれだ切り詰めなければならない。退職ビザを申請する人も、今まで2万ドル=160万円程度で済んだのが、あっという間に180万円必要になった。 1月6日、ビコールの農場からの帰りの飛行機の中、この時はまだ、円安を知らなかった。  しかし、円安がこれで止まるという保証はどこにもない。逆に、過去20年くらいの間、80円~130円くらいの間を行き来していたと思う。ここ数年、歴史的円高により、1万円が5000ペソをこえ、退職者は大いに円の恩恵を享受した。しかし、これからさらに円安が進むと、年金暮らしの退職者は真綿で首を絞められるような思いをするだろう。一方、預託金2万ドルも、200万円、250万円と、どんどん増加していくことだろう。一方、1ドル=78円程度の時にビザを取った方は、さぞ、ほくそえんでいるにちがいない。 洗濯物のカゴにおさまってご機嫌のKIAN  振り返ってみると、私が、2003年にフィリピンに永住して以来、円高が進み、1万円は5000ペソをあっという間に越え5500ペソまで達し、大いに喜んだものだった。私は退職庁にいて、しきりに退職ビザを勧めていたころで、ドル預金も利子が4~5%ついて、フィリピンが一番魅力的な時だった。しかも、2006年の5月から、預託金が50歳以上、5万ドルから2万ドルに下がったので、申請者が殺到した。(以下の数値は私の記憶あるいは感覚によるもので正確なものではありませんのでご容赦ください。また、ペソはドルにリンクしており、ペソ→ドル→円という順序でレートが決まります) ① 2004~2005年:1ドル=100円=50ペソ、1万円=5000ペソ、1ペソ=2円  1ペソ2円と、とても計算が楽でわかりやすく、物価さ5倍、交換比率が2、すなわち10倍理論(ペソの価格を10倍して、日本の物価と比べるもの。100ペソといわれたら10倍して、1000円と考えて、値段の高低を判断するもの)を提唱した。しかし、その後、円安により、2006年から2007年には、1万円が3700ペソ(最安値)くらいにまで落ち込んで、退職者にとって、氷河期となった。 ② 2006~2007年:1ドル=113円=44ペソ、1万円=3900ペソ、1ペソ=2.56円 1月11日は私の誕生日、円安のおり、300ペソのケーキだけで誕生日会、起きがけのKIANもあまり乗り気ではない  そして、歴史的円高が始まって、1ドルが80円を割って、再び、1万円が5500円に達し、退職者の春がやってきた。しかし、それは自民党が政権を奪還した2012年末までのことで、年末から年始にかけての円安は悪夢の再来となった。 ③ 2012年:1ドル=80円=42ペソ、1万円=5250ペソ、1ペソ=1.9円 ④ 2013年1月11日:1ドル=89円=40.5ペソ、1万円=4550ペソ、1ペソ=2.2円  ここで着目しなければならないのが、②から③に至るとき、急激な円高に隠れて、1ドル50ペソから40ペソ台と、ペソもかなり強くなっていることだ。ここのところ、フィリピン株式市場は史上最高値を連日更新し続けており、昨今の中国の政治姿勢に嫌気がさした企業が、投資先としてフィリピンを見直している、などなど、この先、フィリピンの経済の好調は当分の間続くものと予測される。 姉のKIMに肩こりの薬を塗っているKIAN、腹違いの兄弟だがとても仲がいい  そうなると、退職者にとっては、円安の進行と、ペソ高の進行のダブルパンチとなる恐れがある。仮に、1ドル=40ペソが継続し、円が、1ドル=120円まで下落したとすると、 […]

円安が退職者の懐を直撃 2013年1月13日


大分前、NHKで、「男は視覚で恋をする、女は理性で恋をする」というテーマの番組をやっていた。男女の恋愛を学術的な観点に立って解析したものだ。  この恋愛の原理は、その後、私が、男女の問題を考える上での基本となっている。欧米や日本では、男女の関係は、人工的な文明(?)が大分入り込んで、ややこしいものになっているが、フィリピンでは、神の教えを忠実に守っているので、この恋愛の原理が適用できて、わかりやすい。  フィリピンでの恋愛の一般原則は、ブログ「フィリピン流恋の手ほどき(その2)」で取り上げたが、今回はより、具体的な問題に論及する。  マム・ジェーンの姪子たちは、16~17歳と、胸も膨らみ、お尻も、もっこりし始めて、いよいよ、男の視覚を刺激するお年頃になってきた。18歳未満のマイナーとのセックスは、それが合意のうえでも、いたした男は罪になる。ということは、それだけ、この年ごろの女性は、男に狙い撃ちにされ、社会は、それを法律で取り締まってでも阻止しなければならないという訳だ。  マム・ジェーンの度重なる注意にも関わらず、姪子たちは、皆、ボーイフレンドができていた。そもそも、あの携帯電話というやつが、男の恋のアタックを容易にする。執拗なテキスト(メール)に、女は身も心もとろける。このころの、さかりがついたばかりのメス達(失礼)は、まだ理性というものがない。男の甘い言葉に、メスとしての生殖本能を呼び起こされ、彼女たちは、これが純粋な「愛の世界」だと勘違いして燃え上がる。彼女たちは携帯を一時も離さず、彼からの甘い言葉を待ち続ける。といっても、「I love you」とか、「Mahal Kita」とか、「I miss you」などの単純な言葉を並びたてているだけなのだが。その点、カーネルが、娘のキム(17歳)には携帯を持たせたないという強硬手段に出ているが、さすが警察のやることは違う。 そんな男の甘い言葉にほだされて男の求めに応じ、なけなしの処女を提供してしまう少女が多い。高々16~7歳のハイスクールの男子生徒に扶養能力があるはずもなく、女が妊娠すると、男は逃げて、女は、出産そして花街への転落というお決まりのコースをたどる(フィリピンで、避妊は宗教上嫌われ、堕胎は法律で許されないため、セックス=妊娠=出産となる)。  そして、女は、花街で、スケベ親父の相手をしながら、はじめて、「恋は、理性でしなければならない」と悟るのだが、すでに時遅しだ。こんな年齢の恋は単なる「青春の甘酸っぱい一ページ」で終わるのが一番いいのだ。へたに成就すると一生涯、悔やんでも悔やみきれないことになる。  マム・ジェーンは姪子達にボーイフレンドがいることを悟り、再び訓話を施す。「もし、男に処女をささげたのであれば、その男の元に行け。学校の費用や生活の面倒はもはや見ないから、勝手に生きていけ。それがいやならボーイフレンドとは即刻別れろ」と。マム・ジェーンに見放されたら、甲斐性のない両親では大学進学は夢の夢だ。そうしたら、自分の未来がないことぐらいは彼女たちにも理解できる。大学1年のバネサ(写真、左、17歳)は早速、ボーイフレンドと別れることを決意したそうだが、果たして本当に別れるのだろうか。  たとえ、ボーイフレンドの元に走ったとしても、フィリピンでは、男に甲斐性がなくて、女が一家の生計を支えていかなければならないことが多い。教育がなければ、メイドあるいはデパートの売り子くらいしか働く先がなくて、一家で食っていける収入は得られない。そうなると、女が稼げるのは花街くらいになってくるが、それでもそこそこのご面相が必要条件となり容易なことではない。  娘の母親たちは、恋に落ちた娘の行く末を十分承知しているから、理性をもつように導こうとする。しかし、母親とボーイフレンドのはざまに立った娘は、えてして、黙っていればわからないと、突っ走ってしまう。ところが、そのうち、出っ張ったお腹を隠すことができなくなり、すべてがあとの祭りとなる。 […]

フィリピン流恋のてほどき(その3, 女は理性で恋をする)2013年1月3日