いよいよ、恒例の年末パーティの日がやってきた。ジェーンの一家だけで総勢21人、それに使用人とその家族で、40人ぐらいの人数になる。クリスマスパーティをかねているから、ギフトは欠かせない。皆に、複数のギフトを用意するのだから、その数は、200個程度になる。最近は、包装用紙代がもったいないので、マニラ新聞がその名誉に預かっている。
膨大なクリスマスギフトに囲まれて、ご機嫌のKIAN。外では、大工さんの子供達が遠慮深げに中を覗いていた。カメラを向けると、はじめは恥ずかしがっていたが、そのうち、無垢な笑顔を見せてくれた。
若者組みは、それぞれがしなを作ってカメラに収まる。花も恥らう10代の若者だ。
ヤヤドナ(KIANの子守兼メイド)とツーショットにおさまる息子。ヤヤは休み中、ずっとファームハウスにとどまって、メイド役をこなしてくれた。どうも父親のいる家には帰りたくないようで、曰く因縁があるらしい。カーネルも、今回はたっぷりと休んで、娘のキムとKIANに囲まれてご機嫌だ。
いよいよ、恒例の撮影会。それぞれのファミリーがおばあさんを囲んで記念撮影だが、子供達との撮影では、KIANは、真ん中に座って、いかにも、私がボスって感じだ。息子も皆に促されてビアンカとのツーショット。
クリスマスギフトを配るのはKIANの役目だ。私には、T-シャツが用意されていた。
その後は、しばらく時間つぶしをして、12時を待つ。そんな時はカラオケが定番だ。
12時になると、新年の無事を祈って、鍋やフライパンをたたいて家中を歩き回って、悪霊払いをする。
そして、いよいよ新年の食事会だ。6時過ぎには簡単に食事を取ったのだが、彼らの食欲はとどまるところを知らない。
それにしても大量の食料だが、残りは、お土産に持って帰らせるから、わざと大量にあまるように用意してあるのだそうだ。
KIANと言えば、好物のパンシット(焼きそば)をほおばるだけだ。